テロ対策でオウム死刑囚聞き取り
NHK NEWS WEB 5月1日 18時52分
テロ対策について研究を進めているアメリカのシンクタンクの代表が来日し、死刑が確定したオウム真理教の元幹部らと面会して、教団が生物・化学兵器を開発した経緯について詳しく聞き取りを行いました。
聞き取りを行ったのは、アメリカの元海軍長官でテロ対策や安全保障分野の研究を進めているシンクタンクの代表のリチャード・ダンジグ氏です。
ダンジグ氏は、1日午前、東京拘置所を訪れ、いずれもオウム真理教の元幹部で地下鉄サリン事件などに関わった中川智正・死刑囚と土谷正実・死刑囚の2人に特別に面会しました。
ダンジグ氏のシンクタンクは、テロ組織の行動原理を明らかにするとともにテロを未然に防ぐヒントが得られるのではないかという観点で、4年前から教団の元幹部らの聞き取り調査を行っています。
面会では、教団が生物・化学兵器を開発した経緯について聞き取りを行ったということで、面会を終えたあと、ダンジグ氏は「教団が、生物・化学兵器を開発するにあたって、何が難しく何が簡単だったかを理解するために、きょうの聞き取りは有益だった」と話していました。
ダンジグ氏のシンクタンクは、今後も聞き取り調査を重ね、その詳しい内容や分析結果を盛り込んだ報告書をこの夏にもまとめることにしています。
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テロ対策でオウム死刑囚聞き取り 米シンクタンクの代表
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