堂林、執念のV打「ワンバウンドでも食らいついていこうと」
セ・リーグ 広島1−0中日 (5月11日 マツダ)
値千金の決勝打は広島・堂林の執念から生まれた。2回1死一、三塁、中日先発・山内のスライダーを叩くと、打球は左前へ。両軍通じて、この日唯一の得点を叩き出した男は「ワンバウンドでも食らいついていこうと思っていました」と引き締まった表情で話した。
心にかかった雲が、少しだけ晴れた。今月9日の阪神戦(ハードオフ新潟)。堂林は7回2死二、三塁の場面で代打・桧山のファウルゾーンへの飛球を捕り切れず、直後に逆転を許した。
「僕のミスで負けた試合は多い。それを取り返すには打つしかない」
前日は新潟からの移動後、練習に志願参加。気持ちを切り替え、今月初めての本拠地試合に臨んだ。決勝適時打に加え、7回1死からは左前打を放ち、5月3日巨人戦(東京ドーム)以来のマルチもマーク。初めて立つ本拠地のお立ち台に「すごく良かったです」と声を弾ませた。
殊勲打の男は「後ろを向いていても始まらない。寝たら次の試合はあるし、日々の反省を生かしてやるだけです」と口元を結ぶ。失敗を糧とし、成功を経験に替え、堂林は成長を続けていく。
▼広島・大竹(今季最多128球で4月17日以来の白星となる3勝目)粘ることだけ考えた。持っている力を振り絞った。[スポニチ 2012年5月12日 06:00 ]
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堂林、執念のV打「ワンバウンドでも食らいついていこうと」
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