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“小沢新党”党名は「新政党」か 2大政党を目指し始動 裁判など関係ない 〈鈴木哲夫の核心リポート〉

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“小沢新党”党名は「新政党」か!2大政党を目指し始動
ZAKZAK 2012.05.14
★鈴木哲夫の核心リポート
 民主党の小沢一郎元代表はどう動くのか。陸山会裁判で控訴され、今後1年以上、「刑事被告人」として政治活動を制約されかねないが、グループ議員らは「消費税増税反対」「マニフェスト堅持」などと気勢を上げている。野田佳彦首相への露骨な対決姿勢ともいえるが、小沢氏は不可解な神社巡りを続けている。グループ議員が語った新党構想と、衝撃の新党名。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が知られざる全貌に迫った。
 「お天道様はちゃんと見ててくれたんだなぁ」
 無罪判決が出た先月26日。小沢氏は、グループ議員の喜びの報告会に駆けつけるでもなく、そのまま都内の自宅に戻った。マスコミ向けのコメントを発表した以外、公の場では一言も発しなかったが、その夜、ごく内輪の1人に冒頭の感想をポツリと語ったという。
 そして、すぐに口をつぐんだ。検察官役の指定弁護士が控訴する可能性は十分にあったからだ。浮かれずに、淡々と受け止めることを言い聞かせたようだった。
 「天命が下るのを待つ」「天のみぞ知る」、さらには、小沢事務所の机には「人事を尽くして天命に遊ぶ」との書が置かれている。
 2年前に強制起訴された直後から、小沢氏が周辺に繰り返してきた言葉が「天」なのだ。そこには、こわもての小沢氏の偽らざる心情が見える。近い関係者がいう。
 「どうしてここまで…と思うくらい、小沢さんは挫折を繰り返してきた。細川政権の失敗、新進党の瓦解、政権交代直前の秘書逮捕と代表辞任など。そういう中で、外向けには毅然としたが、重圧は相当だった。自身までが強制起訴されて、もはや、天にすがるしかなかったんでしょう。孤独だったと思います」
 強制起訴後、小沢氏は全国の神社をひそかに訪ね歩いてきた。
 下谷神社、湯島天神、気比神宮、神田明神、熊野三山神社、熱田神宮など、そうそうたる名前が並ぶ。マスコミはその一部をキャッチすると「戦うことを誓う」と好戦的に書き、「参拝先が無原則で信仰の理念などない」などと書き立てた。
 しかし、「剛腕」とされる小沢氏が、ひたすら手を合わせて、目に見えぬ天に祈るしかなかった姿は哀しくもあり、苦しかった心情を表している。
 無罪判決後のGW中、小沢氏は住吉大社、大神神社、伊勢神宮などを訪問した。予想通り、マスコミの多くが「打倒野田」「復権を期す」と報じた。神社巡りが面白おかしく報道されることを小沢氏は分かっている。だが、本当は1審無罪を天に感謝して、控訴の可否について天に祈るしかなかったのだ。
 「青い臭い話だけど、小沢さんが精神的にきつかったエピソードです」(前出の関係者)
 指定弁護士の控訴で裁判は続くことになったが、小沢氏の今後の戦略は…。
 「まったくブレていない。控訴で小沢さんが変わることはない。淡々と準備を続けるということだ」
 グループ議員の1人はそう断言する。
 小沢氏は昨年12月、野田首相ら現執行部が消費税増税を決めたと同時に、「民主党はもうダメだ」と周辺に語り、二大政党の仕組みを作り直す、つまり「民主党を割り、政界再編へ進む」と決断した。淡々とした準備とは、3つあった小沢グループを1つにまとめて発足した勉強会、「新しい政策研究会」(新政研)にカギがある。
 前出議員は「新政研のホームページを見てもらえば分かる。民主党の『み』の字もない。そして、社会保障や国の統治のあり方、安全保障、原子力エネルギーなど8つの勉強会で、政策提言をまとめる。これは党内の勉強会とは次元が違う。自民党などでいう政務調査会の部会組織と同じだ。政策提言はそのまま政権公約になる。新政研は、小沢新党と思ってもらっていい」と語る。
 やはり、新政研は新党準備組織だったのだ。
 小沢氏は新政研立ち上げについて「いよいよやるか」と号令をかけた。「先週は風邪で休んだが、それまではすべての会合に出席する熱の入れようだ」(前出の議員)
 今後、小沢氏率いる新政研は増税法案に断固反対して、採決でも反対する方針。造反して党の処分を受ければ堂々と離党し、次期衆院選は新党で戦うという。そのために、政権公約を新政研で着々と固めていく、小沢氏の裁判など関係ないのだという。
 小沢氏周辺がいう。
 「『新政研』の1字、『研』を『党』に替えれば『新政党』。すぐに政党になる。1993年に、小沢さんが自民党を飛び出して作った『新生党』と同じ呼び名だ。あのときも、二大政党制へ向けて行動した。今度も目指す方向は同じ。いい党名だ」
 ■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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〈来栖の独白 2012/5/14 Mon. 〉
>強制起訴後、小沢氏は全国の神社をひそかに訪ね歩いてきた。下谷神社、湯島天神、気比神宮、神田明神、熊野三山神社、熱田神宮 
・・・胸が痛くなる。「権力」は、まさに、小沢一郎氏を殺そうとした。
>造反して党の処分を受ければ堂々と離党し、次期衆院選は新党で戦うという。そのために、政権公約を新政研で着々と固めていく、小沢氏の裁判など関係ないのだという。
・・・ぜひ、そうして戴きたい。これ以上、裁判に縛られてはならない。退いてはならない。「推定無罪」とは、挙証責任は検察側にあるということだ。証拠も挙げられなかった以上、小沢氏は無罪以外にない。堂々と、やって戴きたい。
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浅ましい橋下詣で加速
日刊ゲンダイ2012年5月12日掲載
 大阪の橋下徹市長が率いる「大阪維新の会」が、次期衆院選で他党の現職国会議員の擁立を検討していることが分かり、永田町の議員たちが、俄然、色めき立っている。
 11日、大阪府の松井一郎知事は「(維新の)政策に賛同いただける人たちが、現職の国会議員であろうとこだわりはない」と発言。橋下は「政党に入っている人が政党を辞めて、維新に賛同してくれるなら」と踏み込んだ。
 衆院選でメディアでの露出度を考えても、小選挙区の比例復活の面でも、現職5人を揃えて政党要件を満たした方が得策。そうした維新側の事情もあるが、苦労せずとも現職を確保できるという計算もあるのだろう。支持率が低迷する“不人気”既成政党から逃げ出したい若手や、維新候補と直接対決したくない中堅はゴロゴロいる。今後「橋下詣で」が加速するのは間違いない。
「国会議員からは『とにかく橋下さんに会わせてくれ』とか、『自分の選挙区には候補者を擁立しないよう、橋下さんに伝えてくれ』といった要望ばかりですよ。維新の会には自民党出身の市議や府議が多いので、そういう昔のツテをたどってお願いしてくる。近畿圏の自民党や民主党の議員が、もう何人も接触を図ってきていますよ」(維新の会関係者)
 これまでも、石原慎太郎・伸晃親子や安倍晋三、前原誠司などが橋下と面会・会談してきた。橋下は、スリ寄ってくるメンメンが、維新の政策に乗れるのかどうか値踏みするだけ。涼しい顔だ。
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、維新の現職議員擁立をこうみる。
「国政に出馬するには、後援会など支援組織があった方がいい。橋下さんは、200人擁立などハデな花火を打ち上げていたが、その裏では、地方議員や国会議員を擁立するのが現実的と最初から考えていた。このタイミングで公にしたのは、国会が消費税審議に入ったからでしょう。これから民主や自民への世論の批判は高まる。臨戦態勢に入っていいと判断したのではないか。橋下人気にあやかりたい議員はたくさんいますからね」
 猫も杓子も橋下。現職議員で誰が真っ先に手を挙げるのか。議員バッジのため、浅ましい光景が繰り広げられそうだ。
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小沢氏「僕の支持者は微動だにしない。お天道様がちゃんと見てるよ」 2011-01-18 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 

      

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WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)2011/5/27 小沢一郎元民主党代表インタビュー「天命に遊ぶ」 2011-06-03 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
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小沢一郎元民主党代表と河村たかし名古屋市長が会談、その気になる中身
東洋経済 12/05/14 18:52 
 5月14日夕方、名古屋市役所本庁舎4階の貴賓室を“注目の人”が訪問した。4月26日の無罪判決を受け、増税阻止を目指して積極的な動きをとり始めた小沢一郎・元民主党代表だ。もちろん出迎えたのは旧新進党以来の盟友である河村たかし・名古屋市長。「増税阻止」の小沢氏と、地域政党「減税日本」を率いて、減税を最大の政策目標に掲げる河村氏がどのような形で手を結ぶかが注目される。
 ただし、取材・撮影が許された会見冒頭では「あなたはネクタイをしていないね」(小沢)、「ははは」(河村)とわずかな世間話をしただけ。あっと言う間に記者団を退席させ、極秘会談に移った。
 20分ほどの会談を経て、ぶら下がり取材に応じた河村市長はペーパーを片手に「増税阻止、原発に依存しない社会の実現という2点について話をした」などと述べたにとどまり、次期衆院選に向けての連携などは「そうした話をしたのか、していないのか、という点も含めてコメントはできません」とした。が、どのような連携になるかは別として、次期総選挙における連携の布石を打つための会談と考えて、ほぼ間違いはないだろう。
■新しい勢力になるか?
 河村氏は昨年2月に行われたトリプル選挙(愛知県知事選挙、名古屋市長選挙、名古屋市議会解散の是非を問う住民投票)の際、大村秀章・愛知県知事とタッグを組み、共同マニフェスト「中京都構想」を掲げていた。しかし現在、河村市長は中京都に対し消極姿勢を見せ、独自の構想「尾張名古屋共和国」を主張している。共同マニフェストで掲げたもうひとつの公約「県民税、市民税の同時減税」に対し、大村知事がそっぽを向いたことから両者の反駁は深まっているのだ(詳細は5月7日発売の週刊東洋経済臨時増刊『進化する名古屋』を参照)。
 その大村氏がタッグを組む相手が橋下徹・大阪市長だ。両者は現在の消費税増税のあり方には批判的だが、河村氏の主張する減税からは距離を置いている。そのため、愛知県という範囲で分析すれば、増税ラインにつく愛知県知事と、増税阻止ラインにつく名古屋市長、という具合に明確に分裂したかっこうだ。
 河村市長は地元・名古屋で絶大な人気を誇る。そのため、選挙に強い小沢元代表が、河村氏を味方に引き入れ、選挙での“利用”を考えても不思議ではない。遠くない将来の実施が予想される総選挙において、河村氏自身が「減税」「反原発」を旗印に国政に打って出れば、一定の影響力を与えることは間違いない。それだけに、河村氏と小沢氏がどのような結びつきを目指していくのか、ますます注目されることになりそうだ。
(山田 俊浩 =東洋経済オンライン)
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小沢氏、「離党・新党」カードちらつかせる?
 民主党の小沢一郎元代表は14日、名古屋市で開かれた愛知県の大村秀章知事の政治資金パーティーに出席し、「日本の国家統治の仕組みを根本から変えていかないといけない。(大村氏と)お互い力を合わせて、この大いなる改革に取り組もうと話している」と述べ、国と地方のあり方を見直す大村氏に連携を呼び掛けた。
 陸山会事件裁判の継続により、元代表自身の9月の党代表選出馬は困難になっている。元代表の発言は、「離党・新党」カードをちらつかせることで、局面の打開を図ろうとする狙いがあると受け止められている。
 元代表はあいさつで新党構想そのものには触れなかったが、「皆さんの中には、知事のパーティーになぜ小沢一郎が来るのか不思議に思う方もいると思う。今日の難しい状況を克服して、明るい希望の持てる日本を築き上げるためにはどうしたらいいか、そのことを(知事と)会うたびに議論している」と訴えた。
(2012年5月14日21時32分 読売新聞)
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