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民主・再稼働「慎重」要請117人議員名一覧 大飯原発再稼働を慎重に判断するよう求める署名

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小沢、“野田いじめ”始動!原発再稼動でも倒閣へ
ZAKZAK2012.06.06
 民主党の小沢一郎元代表が、新たな倒閣運動に乗り出した。同党の有志議員117人が5日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を慎重に判断するよう求める署名を、野田佳彦首相あてに提出したが、大半が、非主流派の小沢氏や近い議員だったのだ。「消費税増税反対」に加え、「原発再稼働問題」という武器も手に入れ、一気に「野田降ろし」に突き進むのか。
 「本当に国家、国民、次世代を考えたとき、何をやらなければいけないかは、多くの人が分かっている。当たり前のことが当たり前のように決まる政治を実現したい」
 野田首相は5日午後、都内で開かれた経団連の定時総会で、消費税増税、原発再稼働、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を挙げて、こう意気込みを語った。
 しかし、民主党内の動きを見ると、野田首相の苦境は明らかだ。
 5日に提出された署名を呼びかけたのは、菅直人前首相グループの荒井聡元国家戦略担当相と、内閣改造で閣外に去った中間派の鹿野道彦前農水相グループの増子輝彦元経産副大臣ら。だが、名簿の半数以上は、小沢氏をはじめ、鳩山由紀夫元首相や岡島一正衆院議員など小沢系議員がズラリと名を連ねた。「117」という数字は、民主党議員の3分の1にのぼる。
 小沢氏に近い議員は「増税反対だけでなく、再稼働問題でも、数の力を見せつけることができた。この問題は、大阪市の橋下徹市長ともつながる。これにTPPを加えれば、人数はさらに増える。『野田降ろし』に向けて、着々とウイングが広がっている」とほくそえんだ。
 実際、民主党内の“野田包囲網”は確実に狭まっている。
 30人を抱える中間派の鹿野グループは内閣改造で閣僚がゼロになったため、「誰のおかげで首相になれたと思っているのか」(幹部)と反発を強めている。輿石東幹事長は増税法案の与野党協議について、自民党が求めている採決日の確定を拒否。修正協議の実務者である長妻昭元厚労相らは自民党案の丸飲みに強く反対している。
 世論も野田首相には厳しい。内閣改造後の世論調査で、内閣支持率は、共同通信が32%(前回比4ポイント増)、朝日新聞は27%(同1ポイント増)となっており、効果はほとんどみられなかった。それどころか、増税法案を「今国会で成立させるべき」は17%と低調だった。
 ただ、小沢氏にとっては、「9月の代表選で野田首相を引きずり降ろし、息のかかった新代表・首相を誕生させるのが上策。小沢系議員は選挙基盤が弱いので、野田首相を追い詰めすぎて衆院解散・総選挙を打たれたら最悪」(民主党中堅議員)だけに、厳しい駆け引きが続く。
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野田内閣再改造 消費増税と取引する愚 / 「増税反対派」増やした改造人事 2012-06-05 | 政治 
 「増税反対派」増やした改造人事
 日刊ゲンダイ2012年6月5日 掲載
 中間派の鹿野グループ、長妻グループが反旗
 4日発足した「再改造内閣」について、「適切な時期に適切な人材を選んだ」と自画自賛している野田首相。しかし、これまで首相を支えてきたグループが「冗談じゃない」と大騒ぎしている。野田政権はいよいよ終わりだ。
 今回の人事でカンカンなのが、鹿野グループ(約30人)だ。鹿野道彦農相と前田武志国交相が外された上、新たな入閣者もいなかったからだ。「首相を支えてきたのに、裏切られた。増税法案にも協力しない」と反旗を翻す議員も次々と現れている。
「我々のグループの半分は、当選4回以上のベテランです。どうしても両大臣を内閣から外すというなら、大畠元国交相を再入閣させたり、末松前内閣府副大臣を昇格させたりすることも出来たはず。それなのに首相は一方的に『内閣改造をします』と鹿野さんに告げただけで、断行。民間人まで入閣させた。首相にはずっと協力してきたのに、この仕打ちは酷いですよ。これでは増税法案にも賛成できません。もともと反対だし、これを機に縁を切ろうという議員も多いです」(鹿野グループ中堅議員)
 鹿野グループといえば、昨年8月の民主党代表選の決選投票で、大半が野田に投票し、野田逆転勝利に貢献した。いわば野田政権誕生の立役者だ。野田は気を配らなければいけないのに、冷遇し、自民党の要求に沿った再改造内閣を発足させた。鹿野グループが「恩知らず」と激怒するのも当然だ。
 5日昼にグループ会合を開き、今後の増税法案への対応を話し合うが、この状況で「協力する」という議員は皆無だろう。
「鹿野グループに続き、中間派から増税反対にシフトしそうなのが、党の厚労部門会議の座長を務める長妻昭元厚労相のグループ(約20人)です。マニフェスト通り、後期高齢者医療制度の廃止の素案をまとめたのに、自民党が廃止の撤回を求めているため、野田首相は及び腰です。長妻グループからは『自民党にスリ寄るのもいい加減にしろ!』『マニフェストの旗を降ろせと言うなら、増税には反対する』との声が上がっている。鹿野だけでなく、長妻グループも増税反対に動けば、残る中間派も同調する。そうなると、首相を支えるのは岡田副総理や仙谷政調会長代行ら、わずか数十人。自民党全員が増税法案に賛成しても、衆院の過半数には達しないでしょう」(政治ジャーナリスト・小谷洋之氏)
 中間派には「小沢は嫌いだが、小沢の方がスジは通っている」と言い出す議員も目立ってきた。野田政権の終わりが、ぐっと近づいている。
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民主・再稼働「慎重」要請117人議員名

◇署名議員
<衆議院>
逢坂誠二(北海道8区)
鳩山由紀夫(北海道9区)
階猛(岩手1区)
黄川田徹(岩手3区)
小沢一郎(岩手4区)
石山敬貴(宮城4区)
石原洋三郎(福島1区)
渡部恒三(福島4区)
福島伸享(茨城1区)
松崎哲久(埼玉10区)
松崎公昭(千葉8区)
櫛渕万里(東京23区)
羽田孜(長野3区)
斎藤進(静岡8区)
萩原仁(大阪2区)
稲見哲男(大阪5区)
村上史好(大阪6区)
梶原康弘(兵庫5区)
馬淵澄夫(奈良1区)
吉川政重(奈良3区)
古賀敬章(福岡4区)
菊池長右エ門(比例東北)
石井章(比例北関東)
高野守(比例北関東)
水野智彦(比例南関東)
川島智太郎(比例東京)
小林興起(比例東京)
田中美絵子(比例北信越)
今井雅人(比例東海)
大山昌宏(比例東海)
笠原多見子(比例東海)
室井秀子(比例近畿)
永江孝子(比例四国)
道休誠一郎(比例九州)
野田国義(比例九州)

<参議院>
主浜了(岩手)
岡崎トミ子(宮城)
行田邦子(埼玉)
小見山幸治(岐阜)
斎藤嘉隆(愛知)
福山哲郎(京都)
姫井由美子(岡山)
江田五月(岡山)
佐藤公治(広島)
武内則男(高知)
大久保潔重(長崎)
外山斎(宮崎)
江崎孝(比例)
ツルネン・マルティ(比例)
那谷屋正義(比例)
西村正美(比例)
藤原良信(比例)

◇呼び掛け人
<衆議院>
荒井聡(北海道3区)
佐々木隆博(北海道6区)
畑浩治(岩手2区)
京野公子(秋田3区)
太田和美(福島2区)
小泉俊明(茨城3区)
石森久嗣(栃木1区)
宮崎岳志(群馬1区)
小宮山泰子(埼玉7区)
小野塚勝俊(埼玉8区)
黒田雄(千葉2区)
岡島一正(千葉3区)
生方幸夫(千葉6区)
奥野総一郎(千葉9区)
東祥三(東京15区)
初鹿明博(東京16区)
岡本英子(神奈川3区)
首藤信彦(神奈川7区)
橘秀徳(神奈川13区)
樋高剛(神奈川18区)
篠原孝(長野1区)
加藤学(長野5区)
近藤昭一(愛知3区)
牧義夫(愛知4区)
杉本和己(愛知10区)
鈴木克昌(愛知14区)
平智之(京都1区)
大谷啓(大阪15区)
辻恵(大阪17区)
中川治(大阪18区)
坂口直人(和歌山2区)
山田正彦(長崎3区)
福嶋健一郎(熊本2区)
川内博史(鹿児島1区)
玉城デニー(沖縄3区)
瑞慶覧長敏(沖縄4区)
工藤仁美(比例北海道)
山口和之(比例東北)
三宅雪子(比例北関東)
柳田和己(比例北関東)
相原史乃(比例南関東)
山崎誠(比例南関東)
橋本勉(比例東海)
玉置公良(比例近畿)
菅川洋(比例中国)
皆吉稲生(比例九州)

<参議院>
徳永エリ(北海道)
舟山康江(山形)
金子恵美(福島)
増子輝彦(福島)
大河原雅子(東京)
森裕子(新潟)
米長晴信(山梨)
谷岡郁子(愛知)
中村哲治(奈良)
松野信夫(熊本)
相原久美子(比例)
有田芳生(比例)
石橋通宏(比例)
大島九州男(比例)
今野東(比例)
田城都(比例)
難波奨二(比例)
はたともこ(比例)
藤谷光信(比例) 
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【民主党大解剖】党内抗争か新党結成か!注目の小沢グループ動向
ZAKZAK2012.06.05

            

 「ハッピバースディ ディア イチロー ハッピバースディ トゥ ユー」
 5月24日昼、衆院議員会館の会議室に女性議員の歌声が響いた。古希(70歳)を迎えた民主党の小沢一郎元代表は、満面の笑みでケーキのろうそくの火を吹き消した。約100人の議員から拍手がわき起こった。
 集まっていたのは民主党最大の「小沢グループ」を中心に、昨年暮れに結成された勉強会「新しい政策研究会」(新政研)の議員たちだ。
 「新政研には、衆参95人の民主党議員に加え、小沢氏の元秘書で新党大地・真民主の石川知裕衆院議員、新党きづなの議員など、計106人が結集している。超党派勉強会としているが、実体は、民主党主流派の野田佳彦首相や前原誠司政調会長らに対抗する集団だ」(民主党中堅)
 それだけではない。
 「当面は消費税増税法案の成立を阻止し、野田首相を引きずり下ろす。秋の民主党代表選で、自分たちに近い新代表を誕生させる。万が一、うまくいかなければ、離党→新党結成も辞さない」(新政研メンバー)
 小沢氏は先の誕生会でも「(近いうち)互いに力を併せて行動しなくてはならないことが起きるであろう」と意味深長に語っている。
 6月3日に行われた野田−小沢会談は事実上決裂し、野田首相は「小沢切り」を前提とした、自民党との連携に走り出した。こうなると、増税法案採決時の小沢グループの行動が注目される。政府提案の法案に与党議員が造反すれば、除名は不可避だ。
 官邸周辺は「新政研に名前を連ねていても様子見の議員は多い。100人のうち、約半分は選挙基盤の弱い1年生議員。現実の法案採決となれば、相当落ちこぼれるはず。そうなれば小沢グループは解体だ」と語る。
 これに対し、こんな意見も。
 「小沢グループが一致結束すれば、鳩山グループと民主党中間派から小沢グループに流れる議員も出てくる。野田首相ら現主流派が追い込まれる可能性もある」(自民党関係者)
 新政研は現在、メンバーの結束を確認するため、毎週木曜日の昼、高級焼肉店「叙々苑」の焼肉弁当などを食べながら、会合を重ねている。「増税反対」「TPP反対」のボルテージをあげる一方、小沢氏の陸山会裁判に絡み、「検察批判」や「検察審査会批判」も強めている。
 党内抗争で勝負するのか、新党を立ち上げるのか、それとも空回りか。まもなく結論は出る。(ジャーナリスト・田村建雄)


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