セクハラ発言:週刊誌の名誉棄損訴訟で仙谷元官房長官敗訴
毎日新聞 2012年06月12日 19時23分(最終更新 06月12日 20時48分)
民主党の仙谷由人政調会長代行が、女性記者にセクハラ発言をしたなどと報じた「週刊文春」と「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋と新潮社に各1000万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は12日、仙谷氏側の請求を棄却した。宮坂昌利裁判長は「(仙谷氏の発言は)セクハラに当たると問題視されてもやむを得ない」と指摘した。
問題となったのは、週刊文春と週刊新潮の11年1月13日号。当時、官房長官だった仙谷氏が10年末の担当記者たちとの懇親会で女性記者に対し、セクハラ発言を繰り返したなどと報じた。
判決は、この女性記者が自身に対するセクハラとは認識していなかったとしつつ、複数の参加者は「セクハラになりかねない問題のある発言」と受け止めたと指摘。仙谷氏が当時、男女共同参画推進本部副本部長を務め、セクハラ根絶を推進する職責があった点も考慮し、記事には公益性と真実性があるとした。
仙谷氏の代理人弁護士は「重要な点に事実誤認・評価の誤りがあるので控訴を含めて検討中」とコメントした。【鈴木一生】
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民主・仙谷氏のセクハラ発言認定!東京地裁
ZAKZAK 2012.06.12
セクハラ発言があったとする週刊文春と週刊新潮の記事は名誉毀損として、民主党の仙谷由人政調会長代行が文芸春秋と新潮社にそれぞれ1千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、「自身の男性機能についてあからさまな表現で発言した」と認め、請求をいずれも棄却した。
問題となったのは、両誌の平成23年1月13日号の記事。22年末に首相官邸で開かれた記者との懇談会で、当時官房長官の仙谷氏が女性記者にセクハラ発言を繰り返したなどとする内容だった。
宮坂昌利裁判長は、記事の細部の真実性は否定したが「セクハラと受け取られかねない言動があったという根幹部分は真実だ」と指摘し、「男性の立場では笑い話であっても、不愉快に考える女性は少なくない。女性記者へのセクハラに当たると問題視されてもやむを得ない」と判断した。
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セクハラ発言認定 仙谷由人元官房長官敗訴 東京地裁
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