オウム高橋容疑者逮捕＝都内の漫画喫茶に潜伏―地下鉄サリン殺人容疑など・警視庁
2012年6月15日12:37 JST
１９９５年に起きた地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム真理教元信者の高橋克也容疑者（５４）が１５日、東京都大田区内で身柄を確保され、警視庁は殺人容疑などで逮捕した。
捜査関係者によると、高橋容疑者は同日午前９時１５分ごろ、同区西蒲田の漫画喫茶店の店内で捜査員に発見された。料金を精算し立ち去る寸前だったといい、「高橋か」との問い掛けに、本人であることを認め、指紋で本人と確認された。
オウム特別手配容疑者は、元教団幹部平田信被告（４７）＝逮捕監禁罪などで起訴＝が昨年大みそかに出頭、元信者菊地直子容疑者（４０）も今月３日に逮捕され、高橋容疑者が最後の一人だった。
高橋容疑者は１７年間の逃亡中、１５年近く川崎市内に潜伏。偽名で同市川崎区の建設会社に勤め、昨年１０月から本社建物内の寮に住んでいたが、今月４日午後、近くの信用金庫から現金２３８万円を引き出し、姿を消した。
菊地容疑者の逮捕を知り、慌てて逃走したとみられ、警視庁は写真や動画を公開して、行方を追っていた。
身柄確保の際は、黒縁眼鏡を掛け、白っぽいシャツに青いジーンズを着用。茶色のボストンバッグに黒いビジネスバッグを持ち、「数百万円を持っている」と話した。逃走直前に寮近くで購入した青い大型キャリーバッグについては「捨てた」と供述しているという。
逮捕容疑は９５年３月２０日に教団元代表松本智津夫（麻原彰晃）死刑囚（５７）らと共謀、東京都内の営団地下鉄（現東京メトロ）でサリンを発散させ、１２人を殺害し、多数を負傷させたなどの疑い。
［時事通信社］
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高橋克也容疑者逮捕:地下鉄サリンなど６事件関与の疑い
毎日新聞 2012年06月15日 12時42分（最終更新 06月15日 13時00分）
逮捕された高橋克也容疑者（５４）は、８７年に出家したオウム真理教の古参信者。教団では松本智津夫（麻原彰晃）死刑囚（５７）の警護を担当する「ＳＰＳ特別警備」に配属された後、井上嘉浩死刑囚（４２）がトップを務めた教団の非公然部隊「諜報（ちょうほう）省」に移り、裏の実行部隊のメンバーとして活動した。地下鉄サリン事件（９５年３月）など殺人２件を含む６件の事件に関与した疑いが持たれている。関与が疑われる全ての事件で起訴されれば、１３人に対する殺人罪などに問われることになる。
車の運転が得意なため、関与した事件では運転役を務めることが多かった。１２人が犠牲になった地下鉄サリン事件（刑事裁判上の認定。０８年施行の被害者救済法で新たに１人が死者認定）では送迎役として、散布役の豊田亨死刑囚（４４）を日比谷線中目黒駅まで車で送り、恵比寿駅で待ち受けて逃走したとされる。同事件ではサリン散布役と送迎役が２人１組で５グループに分かれて行動したことが分かっているが、計１０人の中で高橋容疑者はただ一人逃走していた。
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オウム高橋逮捕 蒲田駅前 漫画喫茶で発見
日刊ゲンダイ2012年6月15日 掲載
「死刑」恐れて１７年間逃げ続けた男のあっけない最後
＜菊地とは１０年間「夫婦」＞
逃亡１２日目の逮捕劇となった。地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム逃亡犯の高橋克也容疑者（５４）がようやく捕まった。
１５日午前８時半ごろ、東京・大田区西蒲田７丁目の漫画喫茶の従業員から「高橋克也に似ている男がいる」との通報が警視庁にあった。捜査員が９時過ぎに駆けつけたところ、「自分が高橋克也だ」と認めたために、蒲田署に身柄を移送した。警視庁は指紋などから身元を確認し、殺人容疑などで逮捕した。
３日夜に仲間の菊地直子容疑者（４０）が逮捕されたことを知った高橋は、川崎市の勤務先の寮を出た後、逃亡を図った。川崎の信用金庫の窓口で現金２３８万円を引き出し、タクシーに乗ってＪＲ川崎駅西口で降車する姿が防犯カメラで確認されたまま、足跡が途絶えていた。身柄を確保された際の高橋は、灰色のポロシャツに青いジーンズ、茶色の靴。黒縁の眼鏡をかけ、茶色の肩掛けのボストンバッグとビジネスバッグを持っていた。逃走直前に買った大型キャリーバッグは「捨てた」と供述しているという。
１７年前の９５年５月に特別手配された高橋は翌年１１月まで埼玉県所沢市の教団アジトに菊地らと潜伏。捜査が迫ると、菊地と直前に脱出。その後は２人で１０年間にわたって潜伏を続けた。当初は新横浜や川崎のラブホテルなどを転々、高橋が９７年に実在する「櫻井信哉」の住民票を入手し、川崎市川崎区の建設会社に働くようになり、借り上げアパートに住んだ。菊地は「櫻井千鶴子」を名乗って夫婦を装った。
菊地は高橋寛人容疑者（４１）＝犯人蔵匿容疑で逮捕＝と出会った０７年春、そのアパートを出て相模原市の赤錆びたトタンの一軒家で暮らし始めた。
高橋は０１年４月からは、「櫻井信哉」名義で川崎市幸区の社員寮に住み、土木会社で作業員として働いていた。
＜ＶＸガス事件などで逮捕状＞
高橋克也は横浜市出身、１９８７年に２９歳で出家した。平田信被告とともに松本智津夫死刑囚の身辺警護をする「ＳＰＳ特別警備」に所属した後、「諜報省」に移籍。同省トップの井上嘉浩死刑囚の側近として、脱走信者の連れ戻しや情報収集にあたった。
９５年３月の地下鉄サリン事件では、豊田亨死刑囚を日比谷線中目黒駅まで車で送ったとして、同年５月殺人未遂などの容疑で指名手配された。
目黒公証役場事務長の仮谷清志さんの逮捕監禁致死事件に関与したとして追加手配されたほか、東京都庁郵便物爆弾事件やＶＸガス会社員殺害事件でも、現場で実行犯に指示する役割などをしたとして殺人容疑で逮捕状が出ていた。
＜従業員 朝５時ごろ気づく＞
高橋がいたのは西蒲田の漫画喫茶「コミックガーデン」。ＦＮＮが店に取材したところによると、従業員は午前５時ごろ、店内に１人でいた客が高橋に似ていることに気がついたという。その後、午前８時半ごろ、従業員は偶然、警察官と話をする機会があり、「高橋に似た男が店にいるのですが……」と情報を提供した。それを受けて蒲田署から捜査員が駆けつけた。
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◆高橋克也容疑者（地下鉄サリン事件）の画像公開 / 元法相ら、死刑執行停止の韓国視察 2012-06-06 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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