号泣する小沢G幹部…「前原氏一任」に怒号も
民主党は19日深夜、政策調査会の合同会議と役員会を相次いで開き、社会保障・税一体改革関連法案の修正に関する党内手続きに区切りをつけた。
全議員対象の合同会議は前原政調会長が「一任」を宣言して打ち切ったため混乱し、党内の亀裂は深まった。野田首相は20日、両院議員懇談会で理解を求める考えだ。
合同会議は党本部で報道陣に非公開で行われた。
出席者によると、会議が終わったのは、中間派の中山義活衆院議員が「今日は台風がすごい。人道上、1回ここで終わりにしたい」と求めたのがきっかけだ。前原氏がこの後、「全員が賛成なら『了承』だが、異論もあるので、政調会長に一任いただきたい」と述べ、「駄目だ」という怒号と拍手の中で会議を閉じた。
小沢一郎元代表グループの議員らが詰め寄ったが、前原氏は退室し、号泣する小沢グループ幹部もいたという。「完全に分裂だ」との声も上がった。
(2012年6月20日09時57分 読売新聞)
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勢い失う“小沢台風”…中間派は総崩れ
ZAKZAK 2012.06.20
社会保障・税一体改革関連法案の修正合意を受け、民主党の前原誠司政調会長は19日深夜、強引に「一任」を宣言し、了承手続きを終了させた。小沢一郎元代表を支持する反増税勢力の反発はすさまじく党分裂は避けられそうにない。ただ、中間派はすでに総崩れとなっており、政権を揺さぶり続けてきた「小沢台風」は次第に勢いを失いつつある。(坂井広志)
「これで議論を打ち切りたいと思います。いろいろ異論があるようですが、私に一任していただきます」
会議開始から4時間半が過ぎた午後10時すぎ、前原氏は唐突に閉会を宣言した。
「魂を自民党に売ったのか」「独裁政治だ」「民主党は自民党に入党したのか」−
小沢系が怒号を上げてひな壇に詰め寄ると、賛成派議員が立ちはだかってブロック。前原氏はもみくちゃになりながら裏口から会場を後にした。
怒りが収まらない小沢系は、アジトとする都内のホテルに集結し、結束を誓い合った。
同じホテルでは首相に近い議員が祝杯を酌み交わした。一時は反増税に傾いていた民主党の中間派が矛を収め、小沢系と距離を置き始めたからだ。
小沢鋭仁元環境相のグループで反対を明言したのは出席者約10人のうち半数程度。羽田孜元首相のグループ約15人でも反対はわずか2人だった。旧民社党グループも会合で「民主、自民、公明3党の合意は重い」として法案への賛成を確認した。
孤立化で小沢系若手はかえって先鋭化するが、総大将の小沢氏はトーンダウンしつつある。
合同会議の最中、都内のホテルの日本料理店で鳩山由紀夫元首相と向き合った小沢氏には焦りの色がにじんだ。
鳩山氏「小沢さんの周りには造反も辞さない動きがありますね」
小沢氏「みんなが納得する道はまだある。党を割らない方法だってまだある。野田君は菅直人前首相に比べるとかなりのものだな…」
小沢氏はこれまで3党合意は不可能と踏み、周囲に「採決できるはずがない」と断言してきた。ところが、衆院採決はもはや既定路線となり、造反しても否決は難しい。造反して除籍処分になれば、新党結成しか道はないが、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会との連携のめどは立たない。たとえ党員資格停止処分で済んでも9月の代表選で投票権を行使できなくなる。
かといって、今さら賛成に転ずるわけにもいかない。小沢系幹部はうめくようにこう漏らした。
「俺たちは飼い殺しだ…」
孤立する小沢系をみて首相に近い中堅・若手は挑発を始めた。合同会議では、ひな壇の党幹部が消費税増税の意義を説くたびに拍手。小沢系が発言すると「首相がやると言っているんだ」などと牙をむけた。「増税反対ならば一刻も早く党を出ていってほしい」と公言する議員も少なくない。
首相支持勢力と小沢系の溝は深まるばかり。もはや修復は不可能にみえる。
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文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
2012年6月20日、10:02:40
マスコミの国家総動員体制的な情報宣伝工作が激化している。しかし、「小沢夫人の離婚宣言のニセ手紙」を使った情報工作を初め、マスコミの情報捏造と暴走報道は、国民の眼には明らかで、その政治謀略はバレバレである。「小沢一派は孤立している」という偽情報を流す読売新聞よ、孤立し、展望が開けないのは集団自殺を目指す野田一派と読売新聞(マスコミ)の方だろう??? 消費税が成立するにせよ、しないにせよ、公然と国民を裏切り、国民の政治不信に火をつけた野田一派と読売新聞(マスコミ)には、明日はない。言い換えれば、「小沢一派は孤立」していると誤報を垂れ流す読売新聞の社説とは逆に、消費税増税に反対し、政権交代マニフェスト「国民生活が第一」への回帰を主張する小沢・鳩山グループにこそ「政治家の大義」はある。今度の選挙は、必然的に「消費税選挙」になる。つまり「増税派」と「反増税派」の戦いである。マスコミの情報工作にもかかわらず、結果は明らかである。増税派は生き残れない。集団自殺である。
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◆『文春 小沢一郎 妻からの離縁状』偽造情報をもとに書かされた政治文書 放射能を恐れて逃げた事実はない2012-06-19 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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増税法案手続き〜政治家の大義はどちらに/ 偽造情報による政治文書『文春 小沢一郎 妻からの離縁状』
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