小林・小泉氏が民主に離党届=増税方針に抗議、不信任案賛成
民主党の小林興起(比例代表東京ブロック)、小泉俊明(茨城3区)の両衆院議員は9日午後、国会内で樽床伸二幹事長代行に会い、野田政権の消費増税方針に抗議して離党届を提出した。小林氏らはこの後の衆院本会議で、新党「国民の生活が第一」など野党6党が共同提出した内閣不信任決議案に賛成した。
離党届提出後、衆院議員会館で記者会見した小林氏は「不況下で(消費)税率を上げても税収は増えない。国民生活が破綻する」と強調。小泉氏は「衆院解散を事実上確約した上で(消費増税関連法案を)通すのは憲政史上初めてというほど愚劣な事態だ」と述べ、自民、公明両党との党首会談で「法案成立後、近いうち」に解散するとした野田佳彦首相を批判した。
小林、小泉両氏は6月の増税法案の衆院採決で反対し、党員資格停止2カ月の処分を受けた。(時事通信2012/08/09-20:09)
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中川秀、小泉進氏ら自民で7人造反=不信任採決、民主は鳩山氏ら欠席
時事通信 8月9日(木)20時11分配信
9日の衆院本会議での新党「国民の生活が第一」など野党6党提出の内閣不信任決議案の採決で、自民党の中川秀直元幹事長や小泉進次郎青年局長ら7人が、党の方針に反して賛成票を投じ、造反した。自民党は採決前に退席する方針を決めて本会議に臨んでいた。
造反者の扱いについて、谷垣禎一総裁は同日のBS番組で「なかなか処分はしにくい。(党方針に)納得できないのは全く分からないわけではない」と述べ、処分はしない考えを示した。
ほかに造反したのは、菅義偉組織運動本部長、塩崎恭久元官房長官、河井克行元法務副大臣、柴山昌彦元外務政務官、松浪健太元内閣府政務官。
中川氏は本会議後、造反の理由について記者団に「多くの国民の皆さんも野田内閣を信用していない。国民の声なき声を考えて行動した」と語った。小泉氏は「民主党政権には任せられないという思いが乗った賛成票だ。これ以外の選択肢はあり得ない」と強調した。
一方、民主党は、消費増税関連法案の衆院採決で反対した造反組のうち、鳩山由紀夫元首相と川内博史、辻恵、中川治各氏が「体調不良」を理由に本会議を欠席した。鳩山氏らについて、民主党幹部は「体調が理由なので処分は検討しない」としている。
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解散時期巡りせめぎ合い激化か
NHK NEWS WEB 8月10日 4時38分
民主・自民・公明の3党の党首が、消費税率引き上げ法案などを成立させたうえで、近いうちに国民に信を問うことで合意したことについて、民主党が、今国会中の解散を約束したものではないとしているのに対し、自民党は、一層強く今国会中の解散を求めていく方針で、来月8日の会期末に向けて解散時期を巡るせめぎ合いが再び激しくなることが予想されます。
野田総理大臣と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表が、8日会談し、消費税率引き上げ法案など、社会保障と税の一体改革に関連する法案を成立させたうえで、近いうちに国民に信を問うことで合意しました。
これについて、民主党の輿石幹事長は「赤字国債発行法案を成立させないと、今年度の予算が使えず、衆議院の選挙制度を改革するための法案も結論を出さないと、国民の理解を得られない。いますぐに衆議院の解散ができる状況ではない」と述べました。
民主党執行部は、党内では、衆議院の早期の解散・総選挙に反対する意見が大勢であることを踏まえ、「党首間の合意は、今の国会での解散を約束したものではない」などと説明し、動揺が広がらないよう努めています。
そのうえで、今の国会の会期中に赤字国債発行法案などを成立させたいとして、自民党や公明党に対して協力を求めていくことにしています。
これに対し、自民党は「近いうちに国民に信を問う」という合意をもとに、一層強く今国会中の解散を求めることにしていて、赤字国債発行法案などの成立には協力しない方針です。
そして、今後の国会審議で、「近いうち」の具体的な時期を明確にするよう繰り返し求め、解散を先送りしようとしていると判断した場合には、野田総理大臣に対する問責決議案を提出することも視野に入れて攻勢を強める構えで、来月8日の会期末に向けて、解散時期を巡るせめぎ合いが再び激しくなることが予想されます。
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◆一体改革法案 成立へ〜谷垣氏×野田総理 打算むき出し【中日〈東京〉新聞 核心・社説】2012.08.08/09 2012-08-09 | 政治
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内閣不信任案賛成 民主 小林興起・小泉俊明〜離党/自民 中川秀直・小泉進次郎ら7人/解散時期
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