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「従軍慰安婦」を「創作」し 日韓関係を破壊した朝日新聞には、事実関係を検証して説明する責任がある

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朝日新聞が日韓関係を破壊した 慰安婦についての大誤報を謝罪することが関係修復の条件
JBpress 2012.08.16(木)日本経済の幻想と真実 池田信夫
 韓国の李明博大統領が突然、竹島を訪問した事件は日本人を驚かせたが、8月15日の光復節(独立解放記念日)の式典では「従軍慰安婦問題について日本政府の責任ある措置を求める」と述べ、竹島には言及しなかった。
 彼にとっては慰安婦問題に世界の注目を集めることが目的で、竹島はその手段にすぎなかったわけだ。日本人の大部分には関心もない古い話がいまだに蒸し返される原因は、政府のまずい対応にもあるが、この問題を拡大したのは朝日新聞である。
■朝日新聞の創作した「従軍慰安婦」
 これは戦後処理とは無関係なデマである。第2次大戦の賠償問題は1965年の日韓基本条約で終わっており、このときには慰安婦という言葉も出ていない。「従軍慰安婦」という言葉は日本のルポライターの造語で、戦時中にそういう言葉が使われた事実もない。
 ところが1983年に吉田清治という元軍人が『私の戦争犯罪』という本で「済州島から慰安婦を拉致して戦場に送り込んだ」と書いたため、韓国で騒ぎが起こった。しかし1989年に済州島の地元紙が検証を行い、吉田の記述がまったく事実に反することを明らかにした。
 本来ならここで終わっていたのだが、1991年8月に福島瑞穂弁護士などが慰安婦を原告として日本政府に国家賠償を求める訴訟を起こし、「私は慰安婦だった」という韓国人女性が名乗り出た。
 実は私は当時、NHKに勤務していて朝鮮人の「強制連行」を韓国まで取材したのだが、50人近い男女の中で「日本軍に強制連行された」という証言は1人もなかった。このためNHKでは「慰安婦が初めて名乗り出た」という話にとどめた。
 ところが朝日新聞が「戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかった」という植村隆記者の「スクープ」を掲載したことが騒ぎの再燃するきっかけになった。
 続いて植村記者は、1992年1月の「慰安所 軍関与示す資料」という記事で、日本軍の出した慰安所の管理についての通達を根拠として「慰安婦が軍に強制連行された」と報じ、その直後に訪韓した宮沢喜一首相は韓国の盧泰愚大統領に謝罪した。
■政府の弱腰の対応が問題をさらに悪化させた
 しかしこの通達は「慰安婦を拉致するな」と業者に命じたものだ。軍が慰安婦を連行した事実はなく、そういう軍命などの文書もない。当の元慰安婦も、訴状では「親に40円でキーセンに売られた」と民間の業者による人身売買であることを認めていた。
 これは戦前には合法だった公娼(公的に営業を許可された娼婦)であり、軍は慰安所の監督をしていただけだ。だまされて「タコ部屋」から逃げられないという事件も多かったが、監禁したのは業者である。もちろん好ましいことではないが、これは商行為であり、国家に責任はない。
 ところが植村記者が「慰安婦が女子挺身隊として強制連行された」と報じたため、韓国政府が日本政府に賠償を求め、政府間の問題になった。彼の義母は日本政府に対する慰安婦訴訟の原告団長だったので、これは訴訟を有利にするための意図的な捏造だった疑いが強い。
 そして日本政府が慰安婦に聞き取り調査を行い、1993年に河野洋平官房長官が「本人たちの意思に反して集められた事例が数多く」あり、「官憲等が直接これに加担した」という談話を発表したため、「日本政府も慰安婦問題を認めた」という印象を世界に与えてしまったのだ。
 このあとも朝日は「強制連行はなかったとしても強制性は明らか」だとして政府に謝罪を求めた。2000年には編集委員の松井やより氏が主催する団体が「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」を開いて昭和天皇に「有罪判決」を下した。
 また安倍政権のとき、朝日新聞社の中に東京支局を置くニューヨーク・タイムズ紙のノリミツ・オオニシ支局長が繰り返し慰安婦問題を取り上げて「元慰安婦」の証言を報じ、安倍首相は訪米で謝罪するはめになった。
朝日新聞が謝罪しないと日韓関係は打開できない
 このように「慰安婦問題」が政府間の問題になったきっかけは朝日新聞の誤報(あるいは捏造)だが、それを裏づけるのは元慰安婦の(矛盾した)話しかない。
 朝日新聞も2000年代からは慰安婦キャンペーンをやめ、「強制連行されたかどうかは本質的な問題ではない」などと書くようになった。今年8月15日の社説では、次のような微妙な表現になっている。

 韓国併合や旧日本軍の慰安婦問題をめぐり、韓国内には根強い対日批判がある。日本の植民地支配からの解放を祝う15日の「光復節」を前に、そうした世論に火をつけようとしているとしたら危険このうえない。[中略]
 歴史認識を近づけることは容易ではない。長く厳しい道のりを覚悟せねばならない。それでも、未来を共に築こうとする者たちは、過去にも共同で向かい合わねばならないのである。

 かつてのように居丈高に「政府の反省」を求めなくなったことは進歩だが、もともと慰安婦問題に「火をつけた」のは朝日新聞であることを自覚しているのだろうか。
 李大統領の今回の行動は政権末期の人気取りとの見方が強いが、昨年の訪日の際にも会談の半分以上を慰安婦問題に割くなど、その力の入れようは単なるリップサービスとも考えにくい。韓国でも日本の植民地時代を経験した人は実態を知っているが、1941年生まれの李氏は慰安婦問題を本気で信じているのかもしれない。
 だから日本政府がやるべきなのは、外交的に報復するよりも客観的な証拠に基づいて事実を明らかにすることだ。河野談話のときの調査でも、朝鮮半島で軍が慰安婦を拉致・監禁した証拠はまったく出なかった(「官憲が加担した」というのはインドネシアの軍紀違反事件)。
 何よりもまず、韓国に誤解を与えた一連の大誤報を朝日新聞が訂正して謝罪することが必要だ。朝日も吉田清治の証言が虚偽だったことは認めたのだから、1991年以降の報道についても事実関係を検証して説明する責任がある。「未来を築くために過去に向かい合う」べきなのは朝日新聞である。
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◆ 韓国大統領「慰安婦問題 日本は責任ある措置を」/慰安婦説を最初に言い出したのは反日日本人吉田清治 2012-08-15 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉 
 韓国大統領 慰安婦問題で責任ある措置を
NHK NEWS WEB 8月15日 11時5分
韓国のイ・ミョンバク大統領は、日本の植民地支配から解放された記念日の15日、ソウル市内で演説し、いわゆる従軍慰安婦の問題について「人類の普遍的価値と正しい歴史に反する行為だ」として、日本政府に対して「責任ある措置」を取るよう求めました。
その一方で、今月10日に島根県の竹島に上陸したことには、一切言及しませんでした。
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“慰安婦性奴隷説”を言い出したのは職業的反日日本人の男
NEWSポストセブン2012.08.15 16:00
 慰安婦問題が広く知られるようになって20年以上が過ぎた。第2次世界大戦時、日本軍が慰安婦を強制連行したとの「説」はその後の調査研究によって、事実ではないと結論が出た。しかし、残念なことに、勉強不足から慰安婦問題については韓国側の主張が「正しい」と信じている日本人も少なくない。東京基督教大学教授の西岡力氏が慰安婦問題の捏造について語る。ここでは慰安婦性奴隷説について解説する。
 * * *
 慰安婦性奴隷説を最初に言い出したのは誰かという点から確認したい。それは吉田清治という職業的反日日本人だった。韓国から出た話ではないのだ。
 1948年に就任した韓国の初代大統領は独立運動家出身の李承晩博士だった。李政権は日本と国交正常化交渉を持った。その際、出来るだけ多額の戦後補償金を日本から取ろうとさまざまな名目で請求した。そのリストが8項目の「対日請求要綱」(1951年)だった。
 そこには「戦争による被徴用者への補償金」は挙げられていたが、慰安婦に対する補償は入っていなかった。大多数の韓国人が植民地時代の実態を知っているその時期には、いくら反日政策を掲げる李承晩政権でも、慰安婦に関して外交交渉でカネを取るなどということは考えなかったのだ。
 性奴隷説は1965年の日韓国交正常化のときも出てこなかった。1983年に吉田清治が『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房刊)という本を出して初めて性奴隷説が誕生する。吉田は1943年に軍から朝鮮人女子挺身隊動員を命令され、済州島で日本軍人らを引率し、若い未婚女性や赤ん坊を抱いた母親を駆り立ててあたりかまわずトラックで連行し、レイプしたという「体験」を語ったのだ。吉田の著書は1989年に韓国語で翻訳出版された。
 実は現地の『済州新聞』の女性記者が現場を取材したところ、住民らが口をそろえてそのようなことはなかった、吉田は嘘をついていると語っていると1989年8月14日同紙に書いている。しかし、済州新聞の記事はほとんど注目を集めず、日韓の歴史学者や反日運動家らの中で性奴隷説が静かに拡散していった。これが前史だ。
※SAPIO2012年8月22・29日号
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捏造された慰安婦問題拡散のきっかけの1つが朝日新聞大誤報
NEWSポストセブン2012.08.15 07:00
 慰安婦問題が広く知られるようになって20年以上が過ぎた。第2次世界大戦時、日本軍が慰安婦を強制連行したとの「説」はその後の調査研究によって、事実ではないと結論が出た。しかし、残念なことに、勉強不足から慰安婦問題については韓国側の主張が「正しい」と信じている日本人も少なくない。
 東京基督教大学教授の西岡力氏が慰安婦問題の捏造について語る。ここでは慰安婦問題のきっかけの1つとなった朝日新聞の大誤報について解説する。
 * * *
 慰安婦性奴隷説は1983年に吉田清治が『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房刊)という本を出して誕生する。吉田は済州島で日本軍人らを引率し、若い未婚女性や赤ん坊を抱いた母親を連行し、レイプしたという「体験」を語ったのだ。
 だが、『済州新聞』は、現地住民はそのようなことはなかった、吉田は嘘をついていると語っていると1989年8月14日同紙に書いている。
 この吉田の証言から8年後、1991年8月11日、朝日新聞が大誤報をして、第1次慰安婦騒ぎが始まる。「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀 重い口開く」という大見出しを付けた記事は〈日中戦争や第二次大戦の際、「女子挺身隊」の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり、「韓国挺身隊問題対策協議会」が聞き取り作業を始めた〉というリードが付けられていた。
 「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され」と書いている点が吉田証言に乗っかった悪意を持つ誤報だった。なぜなら、名乗りを上げた元慰安婦、金学順さんは「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され」てはいないからだ。彼女は貧しさのため母親に40円でキーセン(妓生。朝鮮半島の芸妓・娼婦を指す)として売られたと訴状などで明言しているのだ。今現在まで朝日新聞はこの誤報を訂正していない。
 1992年1月に訪韓した宮沢首相は盧泰愚大統領に8回謝った。私は同年2月、外務省北東アジア課の幹部に、首相は権力による強制連行を認め謝罪したのか、貧困による人身売買の被害に対して謝罪したのかと質問したところ、これから調べるという驚くべき回答を得た。以上のような内容を私は同年4月号の月刊『文藝春秋』に書いた。
 私の論稿が出た直後、現代史学者の秦郁彦先生が吉田証言について現地調査を行ない、先に引用した済州新聞の記事などを発見して吉田証言も嘘であることを暴いた。金学順さん以外の名乗り出た元慰安婦の証言についても、ソウル大学名誉教授の安秉直先生が学術的な調査を行ない、権力による連行は証明できないという結論を出した。
 日本政府は1992年1月以降、過去の公文書を徹底的に調査したが、女子挺身隊制度と慰安婦は全く別物であり、慰安婦を権力によって連行したことを示す文書は1つも出てこなかった。以上のように、第1次論争で実は事実関係については決着がついていた。
※SAPIO2012年8月22・29日号
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「従軍慰安婦」抗議から見える/米は日本国憲法制定を手始めに「罪意識扶植計画」等により日本を属国に 2012-07-22 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉 
 ニッポンの紛争地帯をゆく:「従軍慰安婦」抗議からみえる、日本で起きるデモの未来
抗議デモを「参加者目線」でレポートしていく本連載。4回目は「従軍慰安婦」問題へ抗議する人々に密着する。テレビでは「右翼団体ら」と報じられた彼らの姿から、「日本の抗議デモ」の未来がみえてきた。
2012年01月18日 08時02分 UPDATE[窪田順生,Business Media 誠]
■「従軍慰安婦」とともに抗議をする日本人
 ちょっと前、ソウルの日本大使館前に「従軍慰安婦」のブロンズ像が建ったというニュースが流れたのを覚えているだろうか。
 かなり繊細なテーマなので詳しくはご自分で調べていただきたいのだが、「従軍慰安婦」とは「日本軍に強制連行され、性行為を強要された」と訴える女性たちのことである。韓国政府は日本に謝罪して賠償せよと迫っているが、政府は「問題は解決済み」というスタンスであるため、報復として大使館の目の前に「被害者」を立たせたというわけだ。
 KARAの脚線美や女優キム・テヒの美貌に鼻の下を伸ばしていた“親韓”な人からすればあまり聞きたくもない話だろうが、この問題に対するかの国の反日ぶりはすさまじい。
 李明博大統領は野田首相に対して「誠意」をみせないと韓国中に従軍慰安婦像が建つぞと恫喝。「従軍慰安婦」だったという老婆たちは、日本大使館前で1000回にものぼる座り込み抗議を続けたあげく、ブロンズ像が設置される日に合わせて御年89歳の老婆が抗議のために車椅子で来日し、外務省へ乗り込んだのだ。
 国家にはそれぞれ外交戦略というものがあるので、いたしかたないとして、これに合わせて日本特有の現象が起こっている。
 なんと韓国の人たちだけではなく、「従軍慰安婦」に謝罪せよ、賠償せよとたくさんの日本人まで外務省に押しかけたのである。
■「右翼団体ら」で片付けられた人々
 なんで日本人が「反日」をと理解に苦しむかもしれないが、外務省に押しかけたのは「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動2010」をはじめとする日本軍の戦争責任を追及する団体や女性人権団体である。ネット上では「反日左翼」と呼ばれるこれらの市民活動家のみなさんが、外務省に集結し手をつないで取り囲む「人間の鎖」という抗議を展開したのだ。
 反原発運動で経産省や東京電力に対しても行われている例のアレである。
 もちろん、このような動きに対して保守系の「市民」も黙っていない。そもそも従軍慰安婦など存在しない、歴史的捏造だと訴える1000人以上の人々が反撃にでた。
 つまり、実にややこしい構図だが、「従軍慰安婦」と“人間の鎖”のみなさんがタッグを組んで日本政府を抗議し、それに対して保守系のみなさんからの抗議が行われたのだ。
 この様子は、ニュースで「人間の鎖VS. 右翼団体」などと報じられたのでご覧になった人も多いだろうが、案の定というか、大手マスコミはかなり偏った伝え方をしていた。
 「元従軍慰安婦」の老婆や、“人間の鎖”をつくる「市民」には積極的にインタビューで放映するものの、保守系の「市民」は遠目に撮影し“雑観”扱いで、その主張はスルー。某ニュース番組は「右翼団体ら」の一言で片付けていた。
 そこで、マスコミが現場にいながらもガン無視したこの冬一番アツいガチンコ対決の一部をここでご紹介していこう。
■「在特会」の挑発を無視する「左翼」
 12月14日午前11時。「人間の鎖」に参加する市民たちの集合場所となっている日比谷公園霞ヶ関口に行ってみると、さっそく直接対決が始まっていた。
 一列に並んだ警官隊に隔てられ、2つの集団がわずか十メートルほどの距離でにらみあっているのだ。
 左側はもちろん「人間の鎖」のみなさん。そして右側は「在日特権を許さない市民の会」、略して「在特会」。前回、フジテレビデモに参加していた十代と二十代の若い女性が「イケている」と評していた保守系市民団体だ。
 「20万人の婦女子が日本の官憲に連れていかれたといいますけど、じゃあその時、朝鮮人は何をしていたんですか? みなさんはその問いに答えられないでしょう? 朝鮮人は家族思いなんですよ。目の前で自分の家族が日本兵に連行されてるのをただ指をくわえて見ているわけがないんですよ!」 
 日章旗が立ち並ぶなかで、「在特会」の男性が拡声器で「人間の鎖」に厳しい口調で語りかける。彼のいわんとしていることはよく分かる。
 私事で恐縮だが、かつて「朝鮮人女性を強制連行した」と証言し、「従軍慰安婦」問題のきっかけとなった吉田という元日本兵の取材をしに下関まで行った。そこで分かったのは、彼が共産党から出馬し、旧ソ連の友好団体に属するなどバリバリの左であり、地元でもかなりうさん臭い人物として知られていたということ。
 事実、吉田某は後に「あれは創作でした」と認めている。このように「従軍慰安婦」にはぶっちゃけ、怪しいネタ元が多いのである。
 とはいえ、そこは「左翼」のみなさんである。ロマンスグレーのご年配やインテリっぽい人たちが多いし、きっとこんな話を一蹴するような理論武装をしていらっしゃるに違いない。
 期待に胸を膨らませて、「人間の鎖」側の反論を待つが、彼らの多くはまるで目の前に「在特会」など存在しないかのように談笑をしたり携帯をカチカチいじったりしている。なかには、仁王立ちをして「在特会」メンバーにメンチをきっている人もいるが、基本的にはシカトなのである。
 なんだ、これは?
「おい! そこのおまえ!」
 やがてトレンチコートの男性が、拡声器を持った。「在特会」の桜井誠会長である。
 「もう学術的には慰安婦問題は決着がついているんだよ! それを今になって強姦だった強姦だったってね。これを許したら50年後に必ず、今新宿とか鴬谷とかで股を開いている朝鮮人ね、あれは強姦だったと言い出しますよ! 今みなさんの子ども、孫が我々のように罵られる。だから絶対にここで止める!」
 集団から「そうだ!」「うそつきは死ね!」などど罵声が次々とあがる。桜井会長はたたみかけるように「おまえらも自分たちの名誉をかけて日本を罵るんだろ? だったら逃げるなよ」などと挑発するも、「人間の鎖」のみなさんは相変わらずノーリアクション。
 これはいったいどういうことかと「人間の鎖」側の様子をうかがっていると、ひとりの若者が私を横目で見ながら、隣の長髪男性にヒソヒソとやっている。
 「おい! そこのおまえ!」
 「はい?」
 長髪男性がものすごい怒りの表情で私に向かって突進してきた。瞬時に、警官が取り押さえる。気が付けば、なぜか私も若い警官に取り押さえられている。
 「ね、ね……あちらもかなり気がたってますから。撮影は止めてあげてください」
 耳元で必死に説得する若い警官。うーむ、「左翼」のみなさんはいろんな活動をされている人も多いので、「取材お断り」が多いのはもちろん知っていたが、ここまでピリピリしているとは。
 「在特会」の挑発など気にかけてないように見えたが、実はいつブチキレしてもおかしくない状況なのかもしれない。
 激しい言動とともに怒りを全面に押し出す「右翼」。内にマグマのように怒りをたぎらせる「左翼」。この2つが直接衝突したらいったい何が起きるのか?
■「死人が出るかもしれませんよ」
 「取材するなら気をつけてやってくださいね。今日は本当にヤバイですからね。死人も出るかもしれませんよ」
 「在日特権を許さない市民の会」、略して「在特会」の桜井誠会長から、そのように声をかけられた。確かに。ネット上で「反日左翼」と呼ばれる市民活動家の1人は、先ほど私に向かって怒りをあらわにして突進してきた(関連記事)。市民活動のみなさんは全員が手をつなぎ、いわば「人間の鎖」状態。そんな彼らと、過激な発言で挑発をする「在特会」のメンバーが衝突したら……どちらかが手を出した途端、数十人規模の大乱闘に発展する恐れは十分にある。
 なんて思っていたら、「人間の鎖」の人たちは外務省前へ。それを追いかけるように「在特会」も移動していく。
 が、追跡は外務省前をとおる国道1号線(桜田通り)までだった。「人間の鎖」の人たちは、横断歩道をわたって、ゆうゆうと外務省にたどりついたが、「在特会」をはじめ保守系市民団体は、横断歩道を渡ることを許されず、警官隊に足止めを食っているのだ。同じ「市民」でこの待遇の違いはいったい……。
■警察の封鎖をかいくぐって外務省前に“上陸”
 外務省正門前ですでに「従軍慰安婦」の老婆が記者会見を開いていた。朝日新聞に共同通信、NHKに韓国メディア……30人以上の記者に取り囲まれている。思っていた以上にご高齢で、こんな場所にして大丈夫かと心配してしまうほどヨボヨボだった。
 「7年もの慰安所生活を中国で強制された後、日本軍兵士にダマされて日本にわたって来ました。日本でも半世紀、在日朝鮮人としてあらゆる差別を一身にうけながら中国の慰安所時代に関しては沈黙し語ることはできませんでした。語り始めたソンさんは10年間、日本政府を相手に裁判を闘いました。しかし、司法の厚い壁は崩すことはできませんでした」
 支援者の女性が時おり涙で言葉をつまりながら訴えているのを聞いていると、外務省前の地下鉄のあたりが大騒ぎになっていることに気付いた。
 見れば、「在特会」が地下鉄霞ヶ関駅の地下通路を経由して、車道の向こう側からわたって来たのである。地下鉄出口の階段から続々とあがってくる日章旗を掲げた一団。それを阻もうとする警官隊。目と鼻の先では、ロマンスグレーのおばさまや、若い女性たちが手をつないで「人間の鎖」をやっており、不安そうな表情を浮かべている。
 これは……えらいことになったぞ!
■あわや「将棋倒し」の大事故に?
 「朝鮮人は日本からひとりのこらず出ていけー」
 警官隊にもみくちゃにされながら男性がマイクで叫ぶ。「従軍慰安婦」の会見場までおよそ200メートル。異常事態に気付いた「人間の鎖」のメンバーたちも、これ以上進ませないように地下鉄出口周辺に集まってきた。日比谷公園で私に怒声を浴びせた長髪男性も、外務省前に“上陸”を果たした「在特会」を憎々しげに睨んでいる。
 「かーえーれ! かーえーれ!」
 コールとともに「在特会」が警官たちを退けていく。若い警官たちがさらに押し返す、ってアブないって!
 「在特会」の後ろの人たちが階段をのぼっているところだ。このまでは将棋倒しで大事故になるぞ!
 とヒヤッとしたところで、「鬼軍曹」っぽいベテラン警官が颯爽(さっそう)と現れ、群衆を押し返している制服警官たちを次々と襟首をつかんで後ろに引きずる。
 「聞け! オレの話を! 壁をつくれ壁を!」
 なるほど、少し後退して駅の出口を取り囲むように壁をつくってそこから進ませないわけね。「在特会」とおしくらまんじゅうをしていた若い制服警官らの目は完全に泳いでいたが、さすがベテラン。冷静な判断である。
■「外務省の前で、反日極左にやりたい放題やらせるからだろ!」
 ステンカラーコートを身にまとった中年の私服警官が、「鬼軍曹」の背中に心配そうに声をかける。
 「どうすんだよ? あけんの!? あけんの!? これ」
 ここを突破されたら「人間の鎖」のみなさんとの衝突は避けられない。「在特会」のテンションなら、マスコミに囲まれて会見をしている「従軍慰安婦」のとこにも突っ込んでいくだろう。これは外交問題にも……つーか、警察のみなさん、こんないきあたりばったりで警備計画、大丈夫?
 と、その時、もみあう警官たちと「在特会」の中から「全員、静まれ!」という叫び声があがった。桜井会長である。
 「下げることは下げるけど、君たちだってこうなった原因は最低限考えろ。外務省の前で、反日極左にやりたい放題やらせるからだろ! 警察もあっちを取り締まりなさいよ。だったら、私たちだってここまでこないよ!」
 これは確かに一理ある。「人間の鎖」の参加者はノーチェックでこちらに渡れるが、保守系市民団体のみなさんは立ち入り制限。車道を隔てた農林水産省前あたりから、声を枯らせて叫んでいる。近づけたらケンカになるのであれば、せめて門の左と右に分けるとか。こういうえこひいきをすると、怒りが増すだけだと思うのだが……。
 その後、多少の小競り合いはあったものの、「在特会」は道の向こうへと後退。車道を挟んだ場所から、「主権回復を目指す会」や、日本を愛する女性たちの団体「なでしこアクション」「頑張れ日本! 全国行動委員会」などの保守系市民団体と並び、1時間以上も声を枯らせてシュプレヒコールをしていた。
■「外務省の前で、反日極左にやりたい放題やらせるからだろ!」
 ステンカラーコートを身にまとった中年の私服警官が、「鬼軍曹」の背中に心配そうに声をかける。
 「どうすんだよ? あけんの!? あけんの!? これ」
 ここを突破されたら「人間の鎖」のみなさんとの衝突は避けられない。「在特会」のテンションなら、マスコミに囲まれて会見をしている「従軍慰安婦」のとこにも突っ込んでいくだろう。これは外交問題にも……つーか、警察のみなさん、こんないきあたりばったりで警備計画、大丈夫?
 と、その時、もみあう警官たちと「在特会」の中から「全員、静まれ!」という叫び声があがった。桜井会長である。
 「下げることは下げるけど、君たちだってこうなった原因は最低限考えろ。外務省の前で、反日極左にやりたい放題やらせるからだろ! 警察もあっちを取り締まりなさいよ。だったら、私たちだってここまでこないよ!」
 これは確かに一理ある。「人間の鎖」の参加者はノーチェックでこちらに渡れるが、保守系市民団体のみなさんは立ち入り制限。車道を隔てた農林水産省前あたりから、声を枯らせて叫んでいる。近づけたらケンカになるのであれば、せめて門の左と右に分けるとか。こういうえこひいきをすると、怒りが増すだけだと思うのだが……。
 その後、多少の小競り合いはあったものの、「在特会」は道の向こうへと後退。車道を挟んだ場所から、「主権回復を目指す会」や、日本を愛する女性たちの団体「なでしこアクション」「頑張れ日本! 全国行動委員会」などの保守系市民団体と並び、1時間以上も声を枯らせてシュプレヒコールをしていた。
*窪田順生氏プロフィール:
1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
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米の慰安婦碑 撤去の請願署名受理必要数満たす/日本国内にも「全部日本が悪かった」と信じる一定の勢力 2012-06-11 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉 
米の慰安婦碑、撤去の請願署名が受理必要数満たす
J-CASTニュース2012/6/11 12:08
 米ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館に設置された慰安婦の碑について、その撤去を求めるホワイトハウスホームページの請願コーナーの署名数が、受理に必要な2万5000件を超えたことが2012年6月11日までに分かった。
 この請願は、5月10日にヤスコ・Rの名義で署名受け付けが始まった。慰安婦の碑について、「誤った非難で日本人は何十年も辱めを受けてきた」として、オバマ大統領に碑の撤去などを求めている。この碑は、10年10月に韓国系アメリカ人団体の支援で設置されていた。
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慰安婦問題、敗北主義に陥るな 外務省「韓国は確信犯的にやっている」
産経ニュース2012.6.9 09:42[歴史認識]

    

米ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館脇にある従軍慰安婦の記念碑。パリセイズパーク市は人口約2万人のうち、半数以上が韓国系だ=5月18日(共同)
 韓国による慰安婦問題での対日攻撃がやまない。韓国系団体は今や、米国内にも全く史実に反した慰安婦記念碑を建てるなど、海外に向けた日本をおとしめる宣伝戦も仕掛けている。もう、なあなあで済ませている場合ではない。
■水面下で静かに
 政府は8日の閣議で、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が昨年12月にソウルの駐韓日本大使館前に建てた「慰安婦像」について、「ウィーン条約に規定する公館の威厳の侵害に関わる問題だ」とする答弁書を決定した。
 その認識は正しいが、それでは韓国側に対しどんな申し入れや対策をとったかは明かさない。とにかく波風を立てずにやり過ごそうとする姿勢がみえる。
 昨年10月には、韓国系住民が過半数の米ニュージャージー州パリセイズパーク市で、公共図書館の敷地に慰安婦記念碑が建てられた。
 碑には「日本帝国政府の軍によって拉致された20万人以上の女性と少女」と荒唐無稽な碑文が刻まれている。在米の韓国系団体は、こうした碑を全米で20以上建てる計画だとされる。
 自民党の山谷えり子参院議員によると、こうした韓国側のプロパガンダの影響で在米日本人子弟が「下劣な先祖を持つ子孫」「レイプ魔の子孫」などといじめに遭いつつあるという。
 にもかかわらず、政府の対抗措置の動きは目に見えない。このままでは日本のイメージは悪化し、将来的には大きく国益を損ないかねない。
 5日に開かれた超党派の「日本の名誉のため行動する国会議員の会」(会長・たちあがれ日本の平沼赳夫代表)会合では、外務省担当者がこう弁明した。
 「先方(韓国系団体)は確信犯的にやっている。放っておいていいことではないし、政府としては、主張すべきことは主張する。ただ、よい結果をもたらすには水面下で静かに活動した方がいい」
 だが、政府が長年にわたり、ひたすらことを荒立てまいと静かにしていた結果、今日の事態を招いたのではないか。
■「内なる敵」
 2007年6月、政治評論家の屋山太郎氏ら民間有志と自民、民主両党の国会議員有志が米紙ワシントン・ポストに「慰安婦の強制連行を示す文書はない」などとする意見広告を出した。これについて、ある外務省高官はこう述べていた。
 「残念だが、慰安婦問題ではもう勝敗は決している。今さら強制連行はなかったと主張しても、米国では悪質な言い訳か歴史修正主義と受け取られ、かえって逆効果だ。話を蒸し返さない方がいい」
 これが日本外交の基本姿勢だったのだろう。とはいえ、このやり方もうまくはいっていない。日本が過去の話として自己主張もせず封じ込めようとしても、韓国側が大々的にキャンペーンを張っているのだから何の意味もない。
 確かに当時、意見広告は米国内で感情的な反発も呼んだ。だが、日本の立場・主張はある程度伝わったのではないか。どうせうまくいきっこないと決めつけるのは、外交上の敗北主義だろう。
 もちろん、立ち向かうべき相手は韓国側だけではない。日本国内には「とにかく全部日本が悪かった」という不勉強・思考停止状態に安住し、諸外国の反日団体と連携することを良心的だと信じる一定の勢力がある。
 今年5月にソウルで開館した「戦争と女性の人権博物館」(慰安婦博物館)建設を主導したのは、挺対協と日本に組織された「日本建設委員会」だった。
 建設委のホームページの募金者一覧をみると、「大阪市職労」「JR東労組」「自治労」「ピースボート」「広島県教組」…とおなじみの顔ぶれが目につく。
「内なる敵」の動向を見極め、なるべく背後から矢を射かけられないよう注意も必要だ。(阿比留瑠比)  *強調(太字・着色)、リンクは来栖
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『日本人の誇り』藤原正彦著(文春新書)
p58〜
 「明治・大正・昭和戦前は、帝国主義、軍国主義、植民地主義をひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国。江戸時代は士農工商の身分制度、男尊女卑、自由も平等も民主主義もなく、庶民が虐げられていた恥ずかしい国。その前はもっと恥ずかしい国、その前はもっともっと・・・」
 占領後、アメリカは米軍による日本国憲法制定を手始めに、言論統制、「罪意識扶植計画」等により、日本をアメリカに都合の好い属国に造り替えてゆく。
p63〜
 GHQすなわちアメリカはまず新憲法を作り上げました。GHQ民生局が集まり1週間の突貫工事で作ったのです。憲法の専門家はいませんでした。まず前文に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と書きました。アメリカは他国の憲法を自分達が勝手に作るというハーグ条約違反、そしてそれ以上に恐るべき不遜、をひた隠しにしましたが、この文章を見ただけで英語からの翻訳であることは明らかです。「決意した」などという言葉が我が国の条文の末尾に来ることはまずありえないし、「われら」などという言葉が混入することもないからです。いかにも日本国民の自発的意志により作られたかのように見せるため、姑息な姑息な偽装を施したのですが、文体を見れば誰の文章かは明らかです。そのうえ、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と美しく飾ってみても、残念なことに「国益のみを愛する諸国民の権謀術数と卑劣に警戒して」が、現実なのです。
 ともあれこの前文により、日本国の生存は他国に委ねられたのです。
 第9条の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」は前文の具体的内容です。自国を自分で守らないのですから、どこかの国に安全保障を依頼する以外に国家が生き延びる術はありません。そして安全保障を依頼できる国としてアメリカ以外にないことは自明でした。すなわち、日本はこの前文と第9条の作られたこの時点でアメリカの属国となることがほぼ決定されたのです。この憲法が存在する限り真の独立国家ではありません。中国に「アメリカの妾国」と馬鹿にされても仕方ないのです。(〜p64) *強調(太字・着色)、リンクは来栖


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