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<障害程度区分>変更求める全盲女性に点字判決文 原告の請求は棄却 名古屋地裁;福井章代裁判長

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全盲女性訴訟:名古屋地裁が点字判決 原告の請求は棄却
毎日新聞 2012年09月07日 11時34分(最終更新 09月07日 13時24分)

   

 判決後、点字の判決要旨を手にする梅尾朱美さん(用紙を折り返しているため、手前の点字は上下逆さになっています)=名古屋市中区の名古屋地裁前で2012年9月7日午前10時54分、兵藤公治撮影
 認定された障害程度区分が軽すぎるとして全盲女性が名古屋市を相手取り、障害区分の変更を求めた訴訟で、名古屋地裁の福井章代裁判長は7日、女性の点字判決文要請に応じ、判決要旨を点字で出した。地裁は女性に対し、判決全文も点字にして後日送達すると伝えた。最高裁によると点字判決文は全国2例目。名古屋地裁は、障害者が法的手続きを効果的に利用できる「司法アクセス権」に配慮したとみられる。女性の請求自体は棄却された。
 最高裁によると、初めての点字判決文は昨年の民事訴訟。ただ、最高裁はどの裁判所かや訴訟の内容などについて一切明らかにしていない。
 訴えていたのは同市熱田区のしんきゅう師、梅尾朱美さん(62)。市は06年、梅尾さんの障害程度区分を視覚障害者で最も重い等級「4」と判定したが、09年に「介護などのサービス利用が減った」などとして最も軽い「1」へ下げた。
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全盲女性に点字判決=障害認定訴訟、請求は棄却−名古屋地裁
 名古屋市に住む全盲の鍼灸(しんきゅう)師梅尾朱美さん(62)が、障害程度区分を軽度と認定した市を相手に、認定の取り消しを求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(福井章代裁判長)は7日、請求を棄却した。梅尾さんは点字の訴状を提出しており、地裁は判決要旨の点訳書面を提供した。後日、全文を郵送する。最高裁によると、判決文の点字化は極めて珍しいという。
 福井裁判長は判決理由で「(市の審査は)法令などの基準と合致しており、認定に不合理な点は認められない」と述べた。
 判決後、梅尾さんは「判決文の点訳は画期的で、裁判所にはできるだけの対応をしてもらえたと思うが、判決には心の底から怒りを感じる」と涙ながらに話した。
 判決によると、名古屋市は2009年、「前年までの福祉サービスの利用量が少なかった」として、06年に重度の「4」としていた梅尾さんの障害程度区分を最も軽い「1」に引き下げた。
 梅尾さんは「心身の状況は変わっておらず、必要な福祉サービスを受けられない恐れがある」と反発。「視覚障害者に対する裁判所の配慮に期待したい」と考え、あえて代理人弁護士を付けずに自ら点字で訴状を作成し、10年4月に提訴していた。(時事通信2012/09/07-13:40)
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<障害程度区分>変更求める全盲女性…7日に判決言い渡し 2012-09-06 | 社会 


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