落合博満氏が顔面神経麻痺と明かす 口許は大きく左に上がる
NEWSポストセブン2012.09.10 07:00
「何かあると困るということで、MRIとCTを撮りました。全部検査が終わって、病名は何かというと、顔面神経麻痺っていうことなんですよ」――そう語る落合博満氏(58)の口許は不自然に左側につり上がり、講演中はお手拭きで口の周りをしきりに拭っていた。
プロ野球選手会が9月4日、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を表明した。3連覇へと大きく前進したサムライジャパンだが、その前に「監督選考」という難題が残されている。
すでに11月にはキューバとの強化試合が組まれており、選手選考などの時間を考えれば9月末が監督選びのリミット。水面下では「最有力候補」が絞り込まれたはずだったのだが、いまや監督選出は大混乱に陥っている。その最大の原因となったのが、本誌が8月27日発売号でスクープした、落合氏の健康問題だ。
9月2日、群馬・伊勢崎市で開かれた講演会――。落合氏は報道後、初めて公の場に姿を見せ、冒頭でこう語った。
「8月の終わりに週刊誌に書かれましてね。真実だけをいっておきますよ。救急車を呼んだのは事実です」
本誌スクープとは、WBC監督の最有力候補と目されていた落合氏が、お盆の真っ只中の8月16日、和歌山・太地町にある「落合博満野球記念館」に滞在中に、救急車で隣町の大病院に緊急搬送されたというものだ。顔面麻痺の症状から脳卒中が疑われた。
本誌は搬送された1週間後、記念館の前で顔を覆うほど大きなマスクをつけた落合氏を直撃していた。そのときは「人違い、人違い」と救急車で運ばれたことを否定し、さらには取材に割って入った信子夫人が「救急車? あっ、そ、それ私!」と庇うような発言をしていたのだが、2日の講演会では落合氏自身が本誌スクープが事実だったことをあっさり認めたのである。
そうせざるをえなかったのも当然だ。講演の際には演壇に直立して話すのが常の落合氏が、この日は椅子に座った状態で話し始めた。その口許は大きく左に上がり、顔の下半分が歪んでいる。
滑舌も悪く、「さしすせそ」が「しゃ、しぃ、しゅ、しぇ、しょ」になってしまって聞き取りづらい。歯に衣着せぬ物言いで終始、爆笑の渦につつまれる落合氏の講演だが、この日の聴衆は登壇した落合氏の顔を見て、一瞬、シンと静まりかえった。
続けて落合氏は、緊急搬送に至った経緯についてもこと細かに語った。
「前の日にものを食ってたら、味がしなかったんです。あれッ、おかしいなと思って、そのまま寝て、鏡を見たら、あッ、オレの顔が変わってやがるって」
「お盆だからたいていの病院は休みだろうということで、自分で病院を探して歩くよりも、救急車を呼ぶのが一番いいだろうっていうことになった」
救急車の中では、名前や生年月日をたずねられたことなど救急隊員とのやりとりを明かし、「手を握ってくださいっていうから、その救急隊員の手をひびが入るほど、まだ70キロぐらいある握力でぎゅっと握ってやりましてね」といって会場の笑いを誘う一幕もあった。
※週刊ポスト2012年9月21・28日号
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落合博満氏 顔面神経麻痺でWBCと巨人監督就任の予定が狂う
NEWSポストセブン2012.09.11 07:00
前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏が救急車で運ばれたことを本誌が8月27日発売号でスクープしたが、9月2日、群馬県伊勢崎市で行なわれた講演で落合氏は顔面神経麻痺だったことを明かした。
落合氏が「健康不安」に脅かされる前まで、野球の世界大会・WBC監督はほとんど落合氏で一本化されていたといっても過言ではない。巨人の渡邉恒雄・球団会長(86)はラジオ番組で監督人事についてこう発言していた。
「落合君しかいない。だって他にいますか。中日をあれだけ強くしたし、軍師としての采配力はやっぱり一番じゃないですか」
だが、この番組が放送されたのは、本誌報道の前日のことだった。その後に表面化したアクシデントで、状況は一変してしまったのである。
「渡邉会長の発言は、落合氏を日本代表監督に持ち上げ、そこで実績を上げれば巨人の監督に迎えようという計算ずくのもの。落合氏自身も“オレはもう一度ユニフォームを着るよ”と参謀の森繁和・前中日ヘッドコーチらに約束していた。それは日本代表監督であり、巨人の監督でした。しかし、健康問題が噴き出したことで、予定は狂ってしまった」(スポーツ紙巨人番記者)
先の講演で落合氏は、「お日さまが西から上がっても、WBCの監督はやらない。ってことは、一生涯ないっていうことです」と断言している。これで監督選びは白紙に戻り、迷走を始めることになった。
落合氏が講演会で“有力候補”として名前を挙げたのは野村克也・元楽天監督だった。だが、その目は薄いと球界の有力者は語る。
「日本代表監督を若返らせたいということに加え、野村さんも2年前に倒れているから、健康問題がネックになっている。また、前回のWBC監督選考では、“ワシが便所に行っている間に原(辰徳・巨人監督・54)に決まっていた”とマスコミに暴露するなど、関係者は野村さんにだけはさせたくないという思いが強い」
他に有力候補とされているのは、昨季日本一になったソフトバンクの秋山幸二監督(50)と巨人の原辰徳監督(54)という2人の現役監督だ。しかし、加藤良三コミッショナーが「現場の監督がWBCの監督をやるのはきついという声が多い」と語るなど難航を極めている。
※週刊ポスト2012年9月21・28日号
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落合博満氏 野球・人生観語る 松山で講演会 2012-09-10 | 野球・・・など
落合氏、野球・人生観語る 松山で講演会
愛媛新聞2012年09月09日(日)
【写真】ユーモアを交えながら独自の野球観や人生観を語る落合博満さん=8日午後、松山市道後町2丁目
第29回まつやま市民シンポジウムが8日、松山市道後町2丁目のひめぎんホールであり、プロ野球中日前監督の落合博満氏が「今明かされる『オレ流采配』の真実 ことばのちからでつくる勝てる組織」と題し、野球論や人生観を語った。
行政と市民がともにつくるまちづくりを考えようと松山市と松山青年会議所が主催。市民やファン約1000人が耳を傾けた。
落合氏は、頭に死球を受けた次の試合で本塁打を打った話や、往年の名選手と監督のエピソードなどをユーモアを交え紹介。中日の監督就任当初「1年間トレード、解雇はしない」と話し奮起を促し、「方針を伝えるとき、難しい話をしないようにした」ことなど、オレ流のコミュニケーションを披歴した。
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◆ 落合博満氏 オドロキの「顔面麻痺」写真 / WBC監督「お日様が西から昇っても、ない」と断言 2012-09-08 | 野球・・・など
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