9・26 小沢控訴審 たった一日で終わりそう
2012年9月18日(火)10時0分配信 日刊ゲンダイ
<苦し紛れの“新証拠”も採用されず>
まったく往生際が悪い。今月26日に開かれる「国民の生活が第一」の小沢一郎代表の控訴審で、検察官役の指定弁護士が東京高裁に対し元秘書2人の供述調書を新たに証拠請求したことが分かった。
「週刊誌などで小沢氏の悪口を言いまくっている高橋嘉信元秘書と、2000年ごろまで小沢事務所で働いていた女性秘書です。1審判決の後、指定弁護士が2人を聴取して、供述調書を作った。『小沢事務所では、小沢に報告・了承を得ないで金を動かすことはあり得ない』という内容のようです」(司法記者)
1審判決では、小沢が秘書から土地取引の経緯について報告を受けておらず、違法性を認識していなかった可能性があるとして無罪判決が出た。
そこで、指定弁護士が苦し紛れに持ち出してきたのが元秘書2人の新たな供述調書である。小沢が秘書から細かい報告を受けていたことを立証するために証拠提出するという。
「弁護側は証拠採用に同意しない方針です。そうなると、指定弁護士は1審と同じ主張を訴えるしかない。1審後、複数の事件関係者に接触を試みたものの、有罪に持ち込めるような情報は得られなかったという。新たな論点も何もないので、あとは裁判官の解釈だけ。控訴審は即日結審しそうです」(司法ジャーナリスト)
指定弁護士は「新証拠がなくても、1審認定の誤りを指摘すれば足りる」とかホザいてるらしいが、そのわりには別居中の妻・和子さんにまで事情聴取を要請していた。こうなると破れかぶれというか、ほとんど嫌がらせの類いだ。
新証拠ナシ、無罪判決を覆す根拠もナシ。いったい何のための控訴だったのかと言いたくなる。あまりに不毛だ。
(日刊ゲンダイ2012年9月15日掲載)
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◆陸山会事件裁判:指定弁護士 小沢氏の妻に事情聴取を要請
毎日新聞 2012年08月23日 02時32分
資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた「国民の生活が第一」代表の小沢一郎被告(70)=1審無罪=の控訴審で、検察官役の指定弁護士が5月以降、代表の妻(67)に事情聴取を要請していたことが関係者への取材で分かった。妻側は応じず、聴取は実現しなかったとみられる。東京高裁(小川正持裁判長)は24日、指定弁護士、弁護側と3者協議を開く予定で、近く控訴審の第1回公判の期日が決まる見通し。
関係者によると、指定弁護士は、4月26日に1審・東京地裁で小沢代表に無罪が言い渡され、5月9日に控訴した後、手紙や電話で複数回、妻側に聴取を打診。しかし、妻側から返答はなく、聴取を断念したという。
1審判決は、陸山会による04年10月の土地購入に伴う04、05年分政治資金収支報告書の虚偽記載を認定。元秘書で衆院議員、石川知裕被告(39)=1審有罪、控訴中=らから小沢代表が報告を受け、了承していたとも指摘した。だが、小沢代表が記載内容の違法性を具体的に認識していなかった可能性があるとして、共謀の成立を否定。指定弁護士は、土地購入の経緯や、その際に小沢代表が提供した4億円の由来について、妻が何らかの事情を知っている可能性があるとみて聴取を打診したとみられる。
小沢代表の妻を巡っては昨年11月、代表の地元・岩手の支援者宛てに、妻の署名がある手紙が送られ、代表と離婚したなどと記されている。【鈴木一生】
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