小沢氏、“維新”へすり寄り「橋下市長と目指すところは一緒」 年内連携を強調
zakzak2012.10.10
「国民の生活が第一(生活)」の小沢一郎代表が、大阪市の橋下徹市長率いる「日本維新の会(維新)」との連携に意欲を示した。報道機関の世論調査などで、生活、維新両党の支持率が低迷するなか、第3極を結集して次期衆院選を乗り切る構えのようだが、維新内には「小沢嫌い」が多く、剛腕戦略がうまくいく保証はない。
小沢氏は9日、在阪民放の番組に出演し、維新との連携について、「統治機構を変えると訴える橋下市長と目指すところは基本的に一緒。時期が来れば具体的な議論ができる」と期待を示した。
さらに、自民党の安倍晋三総裁と維新との関係にも触れ、「古い体制を変えてくれるのではというのが維新に対する期待。自民党と組んだら、もはや維新ではない」と持論を述べた。
これに先立ち小沢氏は、都内のホテルで開いた政治資金パーティーでのあいさつで、民主、自民の二大政党に代わる第3極の連携について、「われわれと同じ考えの人と力を合わせて、よりよく変えるために、年内にも態勢を築かなければならない」と強調した。
産経新聞社とFNNが6、7日に行った合同世論調査で、支持政党を聞いたところ、民主党が14・2%、自民党が25・7%だったが、維新は7・7%、生活は1・6%と低迷した。次期衆院選での比例区投票先でも、維新は前回から9・6ポイント減の14・2%、生活は同1・9ポイント減の2・5%と極めて厳しい状況に立たされている。
小沢氏とすれば、次期衆院選で生き残るには、一時の勢いはなくなったとはいえ、維新と組むしか展望はないのだ。
このため、小沢氏はお盆明けから、東北や関東での候補者擁立を進めてきたが、維新の本拠地である関西には手を付けず、周囲にも「お前たちは一切動くな。維新は俺がやる」と制してきた。
これに対し、維新内には「小沢氏とは組むべきではない」「政治とカネの問題を引きずるうえ、古い政治家の典型だ」という意見が多いものの、橋下氏自身は判断を下しておらず、「権力闘争の経験が豊富な小沢氏とは十分組めるはず」(維新関係者)という見方もある。
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◆ 小沢氏「古い体制を変えてくれるのでは、という期待。自民党と組んだら、もはや維新ではない」 2012-10-09 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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小沢一郎氏「橋下市長と目指すところは一緒」 年内連携を強調
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