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結党パーティーで改めて分かった[国民の生活が第一]小沢一郎の実力と覚悟 ホテル最高記録の4200人

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結党パーティーで改めて分かった 国民の生活が第一 小沢一郎の実力と覚悟
日刊ゲンダイ2012年10月26日 掲載
ホテル最高記録の4200人があふれた
 やはり、この男はタダモノじゃない。
  25日、ホテルニューオータニで「国民の生活が第一」の結党記念パーティーが開かれた。3000人収容の部屋に4000人以上が詰めかけ、会場の外まで人があふれるほどの盛況ぶり。あまりの人出に、会場のホテルスタッフも舌を巻いていた。
 「ホテル側の実数カウントで約4200人。ここ十数年で最高記録です。これだけの人数を集められる政治家は、なかなかいません」(ニューオータニ関係者)
  先月の「日本維新の会」旗揚げパーティーには約3000人が集まり、「維新と橋下代表に対する期待の高さ」と話題になった。「生活」の小沢代表は、最盛期の橋下を上回る人気を見せつけたのである。
  あいさつで小沢は力強くこう語った。
 「私たちは、本当にわれわれが約束した国民みなさんのための政治、政策をただ愚直にひたむきに一生懸命に実現するために努力する!」
 「あと10カ月以内に総選挙がある。日本は今後、国民の命を暮らしを守っていけるのか、震災復興できるのか、デフレから脱却できるのか、国民生活を守っていけるのか。本当に大きな大きな節目の総選挙だ」
  小沢の決意は本物だ。国会議員の来賓挨拶はゼロ。代わりに、福島県で子育て中の主婦など被災地関係者を来賓として迎えた。「必ず政策を実現する」という本気度の表れである。
  パーティーでは、次期衆院選の公認候補も紹介された。脱原発や消費税増税反対を柱に、小沢は次期衆院選の準備を加速させている。
 「週末は地方行脚を繰り返しています。来月は、愛知県の山奥の過疎村で演説会をやる。小沢氏が得意とする“川上作戦”です。大都市だけでなく、農村部にも行って、生活者目線で消費税増税反対や脱原発を訴えていく。政権交代を果たした09年の総選挙でも、こういう地道な活動が実を結んだ。結党パーティーも大盛況で、小沢氏は自信を深めているようでした」(党関係者)
  期待すべきは石原新党などではない。
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[国民の生活が第一] 結党記念パーティー4000人/大手メディアは、石原新党一色 2012-10-26 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 

     

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『小沢革命政権で日本を救え』〔2〕選挙は川上から/捜査段階から「安田好弘」という弁護体制 2010-07-05 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

      

『小沢革命政権で日本を救え』副島隆彦×佐藤優 日本文芸社
p34〜
副島 メディア(マスゴミ)は小沢憎しのヒドイ報道を続けました。私の言い方では、NHKを含めた6社のテレビ局ネットワークと5社の大新聞、計1社が襲いかかりました。あの4ヵ月間にわたって、検察からのリーク情報を、どこの新聞もほとんど同じ文面で書いていました。恐るべき談合です。
 TBSに至っては、「石川知裕が4億円の賄賂を受け取ったシーン」というのまで映して、捏造番組を放送しました。彼らはそこまで賤しい国民煽動、偏向報道を行った。それでも小沢の不起訴は崩れなかったのです。
佐藤 このTBSの報道は、ひどいです。石川さんも私に、「TBSはとんでもない。絶対に許さない」と言っていました。この11社の国民に対する洗脳が敗北したということは、史上初めてではないでしょうか。「史上初」ということの意味を皆が理解していません。 
 地方のお年寄りパワーに支えられた小沢一郎
p36〜
副島 そうですね。あれほどのテレビ・新聞を使った激しい国民煽動をメディアが行ったにもかかわらず、1番崩れなかったのが、地方のお爺さん、お婆さんたちでした。
 都市のサラリーマン階級は沈黙を守っていました。さすがに老人たちは人生の達人ですから、テレビ・新聞なんかにはだまされません。
佐藤 その、地方のお爺さん、お婆さんたちということで言えば、まさに小沢一郎の強さというのは、先日、石川知裕議員から聞いたことですが、「選挙をやるときは、川上(選挙区の1番山間部の奥地の集落)から回る」ということです。
 そうすれば必然的にお爺さん、お婆さんたちに辿り着くわけです。お爺さん、お婆さんたちから選挙運動を始めていくというのが小沢哲学です。
 お爺さん、お婆さんたちの声なき声を、握手をしたり、直接会うことで、皮膚感覚でつかまえていく。それが小沢一郎の「選挙工学」だというのです。
副島 まさしく田中角栄に学んだ手法ですね。
佐藤 そうです。結局は石川議員が崩れなかったこと、それから小沢一郎が検察に動じなかったことは、「お爺さん、お婆さんパワー」をきちんとつかまえていたことだと思うのです。
副島 こうしたお爺さん、お婆さんたちは、俗に老人といわれていますが、彼らは人生経験の達人なのです。
 彼らが、「もう自民党には戻らない。戻させない」と決断しているのです。これはすごいことです。
p39〜
副島 私もこの前、小林興起衆議院議員に聞いたら、次のように言っていました。「石川知裕議員が検察に巨額な献金を受け取ったと言い、小沢にそのことを報告したという言質を取りさえすれば、小沢は逮捕される。ウソでも何でも、拷問に近い尋問をかけてでも、検察は石川から言質を取りさえすれば、小沢を逮捕できる」ということでした。
 しかし石川議員は屈しなかった。受け取っていないものは受けとっていないと、頑として検察をはねつけた。そして小沢一郎もまた、検察と取引や駆け引きを一切しなかった。ものすごい気迫でした。
佐藤 今回、小沢幹事長サイドが非常に巧かったのは、異例の弁護体制を取ったことです。一方においては従来型の「ヤメ検」をつけた。他方では人権派の安田好弘弁護士たちをつけました。
 安田好弘弁護士は、オウム真理教事件和歌山カレー事件光市母子殺害事件などの著名な凶悪事件や、死刑が求刑された事件の刑事弁護を数多く担当した人権派の弁護士として有名です。
 人権派の弁護士をつけることによって、何の取り調べが行われているかということを、どんどんマスコミに流した。そして連日、夜の10時過ぎまでの8時間にわたる取り調べがあったら、それはおかしいという抗議文を叩きつけるのです。
 特捜事案で捜査段階から人権派弁護士が入ってくるということは、今までなかったことです。こういう異例のやり方をしました。
 ここには、「検察と取引が成立しうることなどまったく考えていない」という、小沢幹事長のシャープな認識が出ていると思います。
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「小沢一郎政治塾」13期生募集/特捜と米国〜小沢一郎も、田中と同じ轍を踏み、アメリカに潰されたのです 2012-10-24 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
 「小沢一郎政治塾」が13期生募集 来年2月開講
 新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が塾長の「小沢一郎政治塾」は24日、来年2月に開講する第13期生を募集すると発表した。募集期間は今月25日から11月30日まで。
 応募条件は年齢20歳以上、原則35歳以下の日本国籍を持つ男女。応募者の中から書類審査や面接で約30人を選ぶ。小沢塾卒業生の中には次期衆院選の「生活」公認候補もいる。
スポニチアネックス[2012年10月24日19:08]
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小沢一郎政治塾 Ozawa Ichiro Website 

     

東日本大震災と福島第一原発事故、そして目の前まで迫って来た世界恐慌―。
 それら歴史的困難を乗り越えなければ、日本に未来はありません。その日本再生の第一歩は、国民の総力を結集するために、 ようやく実現した政権交代を何としても成功させ、「国民の生活が第一。」の政治を確立することです。
 官僚が全てを支配する「官僚独裁」を許していたら、 日本は必ず、無謀な大戦へと突き進んだ昭和の悲劇を繰り返してしまいます。 一日も早く日本に議会制民主主義を定着させ、 国民主導の政治で政治、行政、経済、社会の仕組みを 根本からつくり直さなければなりません。
 私たちの目指す「日本一新」は、残された時間がもうあまりありません。 その大本業を速やかに成し遂げて、日本を本当に豊かな国にするためには、 不動の覚悟と強い責任感を持った若い人材が不可欠です。
 「小沢政治の理念と哲学」を、小沢塾長自ら伝授致します。 新しい日本のリーダーを目指す方々、どうぞご応募下さい。 *強調(太字・着色)、リンクは来栖
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『アメリカに潰された政治家たち』孫崎亨著(小学館刊)2012年9月29日初版第1刷発行

    

p93〜
2.最後の対米自主派、小沢一郎  

角栄に学んだ小沢の「第七艦隊発言」
 私は情報局が人材のリクルートのために製作したプロモーション映像を見たことがあるのですが、そのなかで「我々は軍事だけでなく、政治的な分野でも諜報活動を行っている」と活動を紹介し、オサマ・ビン・ラディンの映像などを流していました。そういった一連の映像や画像のなかに、小沢一郎氏の写真が混ざっていて、私はハッとしました。
 彼らにとっては、小沢一郎に工作を仕掛けているということなど、隠す必要がないほど当たり前のことなのです。
p94〜
 明確にアメリカのターゲットに据えられている小沢一郎とはどんな人物なのか、簡単におさらいしておきましょう。(略)
 アメリカ側は非武装に近い形でもいいので自衛隊を出すことを求めましたが、日本の憲法の規定では、海外への派兵は認められないとする解釈が一般的で、これを拒否します。アメリカは人を出せないのなら金を出せとばかり、資金提供を要請し、日本は言われるまま、計130億ドル(紛争周辺国に対する20億?の経済援助を含む)もの巨額の資金提供を行うことになります。
p95〜
 当時の外務次官、栗山尚一の証言(『栗山尚一オーラルヒストリー』)では、この資金要請について「これは橋本大蔵大臣とブレディ財務長官の間で決まった。積算根拠はとくになかった」とされています。何に使うかも限定せず、言われるまま130億?ものお金を出しているのです。
 橋本は渡米前に小沢に相談していました。小沢は2001年10月16日の毎日新聞のインタビューでそのときのやりとりを明かしております。
「出し渋ったら日米関係は大変なことになる。いくらでも引き受けてこい。責任は私が持つ」
 この莫大な資金負担を決定したのが、実は小沢一郎でした。当時、小沢はペルシャ湾に自衛隊を派遣する方法を模索し、実際に「国連平和協力法案」も提出しています(審議未了で廃案)。
 “ミスター外圧”との異名をもつ対日強硬派のマイケル・アマコスト駐日大使は、お飾りに近かった海部俊樹首相を飛び越して、小沢一郎と直接協議することも多かったのです。小沢一郎が「剛腕」と呼ばれるようになったのはこの頃からです。
p96〜
 この時代の小沢一郎は、はっきり言えば“アメリカの走狗”と呼んでもいい状態で、アメリカ側も小沢を高く評価していたはずです。ニコラス・ブレディ財務長官の130億?もの資金要請に、あっさりと応じただけでなく、日米構造協議でも日本の公共投資を10年間で430兆円とすることで妥結させ、その“剛腕”ぶりはアメリカにとっても頼もしく映ったことでしょう。
 田中派の番頭だった小沢は、田中角栄がアメリカに逆らって政治生命を絶たれていく様を目の当たりにしています。ゆえに、田中角栄から離れて、「対米追随」を進んできたものと思われます。
 しかし、田中角栄の「対米自主」の遺伝子は、小沢一郎のなかに埋め込まれていました。
 1993年6月18日、羽田・小沢派らが造反により宮沢内閣不信任案が可決され、宮沢喜一首相は衆議員を解散しました。それを機に、自民党を離党して新生党を結成し、8党派連立の細川護煕内閣を誕生させました。その後は、新進党、自由党と新党を結成しながら、03年に民主党に合流します。(略)
p97〜
 外交政策についても、対米従属から、中国、韓国、台湾などアジア諸国との連携を強めるアジア外交への転換を主張するようになりました。「国連中心主義」を基本路線とするのもこのころです。
 小沢一郎は、09年2月24日に奈良県香芝市で「米国もこの時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは第7艦隊で十分だ。あとは日本が自らの安全保障と極東での役割をしっかり担っていくことで話がつくと思う。米国に唯々諾々と従うのではなく、私たちもきちんとした世界戦略を持ち、少なくとも日本に関係する事柄についてはもっと役割を分担すべきだ。そうすれば米国の役割は減る」と記者団に語っています。
 つまり沖縄の在日米軍は不要だと明言したわけです。
 この発言を、朝日、読売、毎日など新聞各紙は一斉に報じます。『共同通信』(09年2月25日)の配信記事「米総領事『分かっていない』と批判 小沢氏発言で」では、米国のケビン・メア駐沖縄総領事が記者会見で、「『極東における安全保障の環境は甘くない。空軍や海兵隊などの必要性を分かっていない』と批判し、陸・空軍や海兵隊も含めた即応態勢維持の必要性を強調した」と伝えています。アメリカ側の主張を無批判に垂れ流しているのです。
p98〜
 この発言が決定打になったのでしょう。非情に有能だと高く評価していた政治家が、アメリカから離れを起しつつあることに、アメリカは警戒し、行動を起こします。
 発言から1か月も経っていない2009年3月3日、小沢一郎の資金管理団体「陸山会」の会計責任者で公設秘書も務める大久保隆規と、西松建設社長の國澤幹雄ほかが、政治資金規正法違反で逮捕される事件が起きたのです。小沢の公設秘書が西松建設から02年からの4年間で3500万円の献金を受け取ってきたが、虚偽の記載をしたという容疑です。
 しかし、考えてもみてください。実際の献金は昨日今日行われたわけではなく、3年以上も前の話です。第7艦隊発言の後にたまたま検察が情報をつかんだのでしょうか。私にはとてもそうは思えません。
 アメリカの諜報機関のやり口は、情報をつかんだら、いつでも切れるカードとしてストックしておくというものです。ここぞというときに検察にリークすればいいのです。
 この事件により、小沢一郎は民主党代表を辞任することになります。しかし、小沢は後継代表に鳩山由紀夫を担ぎ出します。選挙にはやたらと強いのが小沢であり、09年9月の総選挙では“政権交代”の風もあり、民主党を圧勝させ、鳩山由紀夫政権を誕生させます。ここで小沢は民主党幹事長に就任しました。

p99〜
小沢裁判とロッキード事件の酷似
 ここから小沢はアメリカに対して真っ向から反撃に出ます。
 鳩山と小沢は、政権発足とともに「東アジア共同体構想」を打ち出します。 対米従属から脱却し、成長著しい東アジアに外交の軸足を移すことを堂々と宣言したのです。さらに、小沢は同年12月、民主党議員143名と一般参加者483名という大訪中団を引き連れて、中国の胡錦濤主席を訪問。宮内庁に働きかけて習近平副主席と天皇陛下の会見もセッティングしました。(略)
 しかし、前章で述べたとおり、「在日米軍基地の削減」と「対中関係で先行すること」はアメリカの“虎の尾”です。これで怒らないはずがないのです。
 その後、小沢政治資金問題は異様な経緯を辿っていきます。
p100〜
 事件の概要は煩雑で、新聞等でもさんざん報道されてきましたので、ここでは触れませんが、私が異様だと感じたのは、検察側が10年2月に証拠不十分で小沢を不起訴処分にしていることです。結局、起訴できなかったのです。もちろん、法律上は「十分な嫌疑があったので逮捕して、捜査しましたが、結局不起訴になりました」というのは問題ないのかもしれません。
 しかし、検察が民主党の党代表だった小沢の秘書を逮捕したことで、小沢は党代表を辞任せざるをえなくなったのです。この逮捕がなければ、民主党から出た最初の首相が鳩山由紀夫ではなく、小沢一郎になっていた可能性が極めて高かったと言えます。小沢首相の誕生を検察が妨害したということで、政治に対して検察がここまで介入するのは、許されることではありません。
 小沢は当初から「国策捜査だ」「不公正な国家権力、検察権力の行使である」と批判してきましたが、現実にその通りだったのです。
 この事件には、もう1つ不可解な点があります。検察が捜査しても証拠不十分だったため不起訴になった後、東京第5検察審査会が審査員11人の全会一致で「起訴相当」を議決。検察は再度捜査しましたが、起訴できるだけの証拠を集められず、再び不起訴処分とします。それに対して検察審査会は2度目の審査を実施し「起訴相当」と議決し、最終的に「強制起訴」にしているところです。
p101〜
 検察は起訴できるだけの決定的な証拠をまったくあげられなかったにもかかわらず、マスコミによる印象操作で、無理やり起訴したとの感が否めないのです。これではまるで、中世の魔女裁判のようなものです。
 ここで思い出されるのは、やはり田中角栄のロッキード事件裁判です。当時、検察は司法取引による嘱託尋問という、日本の法律では規定されていない方法で得た供述を証拠として提出し、裁判所はそれを採用して田中角栄に有罪判決を出しました。超法規的措置によって田中は政界から葬られたのです。(略)

東京地検特捜部とアメリカ
p102〜
 実は東京地検特捜部は、歴史的にアメリカと深い関わりをもっています。1947年の米軍による占領時代に発足した「隠匿退蔵物資事件捜査部」という組織が東京地検特捜部の前身です。当時は旧日本軍が貯蔵していた莫大な資材がさまざまな形で横流しされ、行方不明になっていたので、GHQの管理下で隠された物資を探し出す部署として設置されました。つまり、もともと日本のものだった「お宝」を探し出してGHQに献上する捜査機関が前身なのです。
 東京地検特捜部とアメリカお関係は、占領が終わった後も続いていたと考えるのが妥当です。たとえば、過去の東京地検特捜部長には、布施健という検察官がいて、ゾルゲ事件の担当検事を務めたことで有名になりました。
 ゾルゲ事件とは(略)
p103〜
 さらに布施は、一部の歴史家が米軍の関与を示唆している下山事件(略)
 他にも、東京地検特捜部のエリートのなかには、アメリカと縁の深い人物がいます。
 ロッキード事件でコーチャンに対する嘱託尋問を担当した堀田勉は、在米日本大使館の一等書記官として勤務していた経験があります。また、西松建設事件・陸山会事件を担当した佐久間達哉・東京地検特捜部長(当時)も同様に、在米大使館の一等書記官として勤務しています。
 この佐久間部長は、西松建設事件の捜査報告書で小沢の関与を疑わせる部分にアンダーラインを引くなど大幅に加筆していたことが明らかになり、問題になっています。
 この一連の小沢事件は、ほぼ確実に首相になっていた政治家を、検察とマスコミが結託して激しい攻撃を加えて失脚させた事件と言えます。
 『文藝春秋』11年2月号で、アーミテージ元国務副長官は、「小沢氏に関しては、今は反米と思わざるを得ない。いうなれば、ペテン師。日本の将来を“中国の善意”に預けようとしている」と激しく非難しています。
p104〜
 アメリカにとっては、自主自立を目指す政治家は「日本にいらない」のです。必要なのはしっぽを振って言いなりになる政治家だけです。
 小沢が陥れられた構図は、田中角栄のロッキード事件のときとまったく同じです。アメリカは最初は優秀な政治家として高く評価していても、敵に回ったと判断した瞬間、あらゆる手を尽くして総攻撃を仕掛け、たたき潰すのです。小沢一郎も、結局は田中と同じ轍を踏み、アメリカに潰されたのです。
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