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そして誰も相手しなくなった自業自得 東国原英夫 / <小沢にも接近を図る無節操ぶり>

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そして誰も相手しなくなった自業自得 東国原
日刊ゲンダイ2012年11月5日 掲載
「推進の会」とも関係悪化
 <小沢にも接近を図る無節操ぶり>
  暴走老人のブン投げ辞職に伴う東京都知事選をめぐり、メディアは連日、前回169万票を獲得し次点となった東国原英夫・前宮崎県知事(55)の動向を伝えている。
  先週末に「無所属で立候補の意向を固めた」との報道もあったが、いまだ正式表明はナシ。本人は「現時点で出馬する計画も予定もない」と迷惑そうに振る舞うが、毎日ツイッターでせっせと自身のスケジュールを発信。わざわざ自分の居場所をメディアに教え、まるで「取材に来てくれ」と言わんばかりなのだ。
 「正式表明を引っ張るだけ引っ張って、世間の注目を集めるのが狙いでしょう。先週末の出馬報道も、あえて支援者に出馬をにおわせ、メディアが飛びつくように仕向けたフシがあります」(政界関係者)
  メディアの関心は、維新の会との仲にも向いている。すでに橋下徹代表は、石原から後継指名を受けた猪瀬直樹副知事に「東京都知事にふさわしい」と表明。民・自・公など既成政党間には東国原への抵抗感が根強い。維新の会を振り向かせたい東国原は「橋下さんとは電話で話している」と近い距離をアピールするのに躍起だが、橋下個人とはともかく、維新との関係は悪化しているようだ。
 「東国原は、9月にあった維新の会と国会議員らによる公開討論会に2回目から欠席しました。その頃は維新の政党支持率が予想外に低迷し、内部に動揺が広がっていた。東国原が週刊誌にSEXスキャンダルを書かれた時期とも重なり、ある幹部から『スポークスマン役の東国原がイメージダウンの原因』との意見もあった。そんなムードに、機を見るに敏な東国原は、維新に見切りをつけて一時は自民党にスリ寄ったのです。ある幹部に宮崎1区からの出馬を打診したとも聞いてます。そんな男が今さら、維新に支援を願い出てもムシがよすぎますよ」(維新関係者)
  焦る東国原は水面下で「国民の生活が第一」との接近を図っているが、もちろん、小沢代表が相手にするはずもない。かくして東国原は政界の孤児となり、都知事選に2連続で落ちれば、さすがのメディアも相手にしなくなる。スポンサーも離れる。それでも再び政界を目指すなら、選挙という選挙に出馬する羽柴ナニガシ氏と立場は同じ。泡沫候補の運命である。
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橋下は大阪の首長であるからこそ独裁的とも思える手法で思い通りに政治ができ、世間の支持が集まる 2012-09-07 | 政治 
維新幻想製造装置としての橋下市政
2012年09月05日(水) 「永田町異聞」 新 恭
 面白がっている場合ではないが、選挙も間近になってくると、いろんな人間が踊りだす。たとえきれいに化粧して、にわか仕込みの舞姿となっても、中身は醜い欲の塊であることはご承知の通りだ。
 原発再稼働をしておきながら、原発ゼロと選挙向けの公約をまとめようとする民主党の下心は見え見えだし、政権奪回を皮算用して権力亡者がてんやわんやの自民党もはしたない。
 野党時総裁としてリリーフ登板させていた谷垣禎一を降板させようとする動きは予定通りだろう。
 細川非自民連立政権時代、野党時の自民党総裁だった河野洋平に引導を渡したのは同じ派閥、宏池会の加藤紘一だ。村山退陣にともない実質上の首相選択選挙となった総裁選で他派閥の橋本龍太郎を支持し、河野の再出馬を断念させた。
 その加藤が、「加藤の乱」で天下を狙い、同じ宏池会の古賀誠が反対工作をして野望をくじいたのは有名な話だが、加藤の子分だった谷垣がその後の派閥分裂と恩讐をこえて再合流したはずの現宏池会会長、古賀にバッサリ斬られ、総裁選出馬が危うくなっているというのは、どういう因縁だろうか。
 さて、古賀といえば、思い出したくないのが東国原英夫という名ではなかろうか。
 宮崎に出向いて2009年総選挙への出馬を掻き口説き、一時は「私を総裁候補に」と言うまで増長させた苦い経験がある。
 その東国原が、東京都知事選の敗戦を経て、今度は、「大阪維新の会」から衆院選に出馬するという。
 思えば、橋下徹は「反面教師」として東国原から多くを学び取ったに違いない。
 宮崎県知事として話題性のあることをやっているうちは、マスコミにちやほやされ、何かやってくれそうだという「幻想」も人々に抱かせることができた。ところが、国政だ東京だと彼の欲が高じるにつれ、逆に世間の目は醒めてゆく。
 橋下は大阪の首長であるからこそ独裁的とも思える手法で思い通りに政治ができ、世間の支持が集まる。
 いつ彼が国政に出て大改革をやるだろうかという「幻想」を醸し出すことができ、その発言を中央政界や大メディアも無視できない。
 橋下が衆院選に出るなどしてこの好都合な状況を捨てるはずがない。橋下が力を持つには大阪市長でなければならないのだ。
 そこでこの新党、たいそう風変わりな組織になるらしい。
 本部が大阪で、大阪市長が党首、大阪府知事が幹事長、その下に府議団、市議団、国会議員団が同等の立場でぶら下がる。国会の活動は国会議員団の団長や幹事長が担い、最終決定権は大阪市長の橋下が持つという。
 だとすると、万が一にでも「維新の会」という名称になるかどうか知らないこの新党が政権を担うことになった場合、国会議員団の団長とやらが首相になり、首相を橋下が支配するという、大阪市長の傀儡政権になるのだろうか。
 パラドックスとしては実に戯画的で面白いが、現実的といえるかどうか。
 それでも「維新幻想」製造装置としての橋下大阪市政を温存するにはこれしか手がないのだろう。
 国政進出の成否は大阪改革を進める橋下の宣伝効果にかかっている。世間の橋下支持ムードに依存する構造から脱さない限り、国の改革を進める真の実力を蓄えるのは難しい。
 新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)
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