未来の嘉田代表「小沢さんのイメージの影響も」 世論調査で苦戦の理由
産経ニュース2012.12.7 13:34
日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は7日、各報道機関の世論調査で未来の苦戦が伝えられたことについて「(合流した)小沢(一郎)さんのイメージの影響もあると思う」との見解を示した。県庁で記者団の取材に応じた。
嘉田氏は、小沢氏らとの連携に触れ「原発ゼロ社会や子供・若者・女性に優しい社会をつくるなど、政策に限った連携」と強調。その一方で、「各地で遊説していると『小沢さんのファンなんだよ』と言って走り寄って来る方もいる」と小沢氏へのフォローも忘れなかった。
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〈来栖の独白2012.12.7〉
「世論調査」というが、「世論」になっているだろうか。調査方法は、固定電話によるという。いま、固定電話が、どの程度利用されているだろう。私の場合、だいじな人とのやりとり、連絡は、ほとんどケータイ電話に依っている。緊急事にも外出中にも、対応できる。ケータイ電話の番号やメールアドレスは、必要な人以外には明かさない。したがって、在宅していて固定電話が鳴っても、私は出ないことが多い。大事な相手からの、だいじな用件ではないと見当がつくからだ。
社会にこれほどケータイ電話が普及した今日、固定電話を介しての「世論調査」なるものの信憑性はどの程度だろう。真昼間の自宅の固定電話の呼び出し音に応対できる人とはどんな人で、どの程度いるだろう。
こういう社会状況での世論調査なるものの結果を私は、信じ難い。
ところで嘉田由紀子滋賀県知事は世論調査で未来の苦戦が伝えられたことについて「小沢さんのイメージの影響もあると思う」との見解を示した、という。
うかうかと世論調査を信じ込むのも考え物だが、過日「小沢さんを利用した人が小沢さんを怖がっている」と答えた嘉田氏と思えない。小沢一郎という人物をどの程度理解しておられるのだろう。日本中が寄ってたかって実像と異なる小沢一郎氏(の人物像)を作り上げたわけで、その人を知って理解するのは困難であるが、「小沢さんを利用した人が小沢さんを怖がっている」と鮮やかな言葉を吐いた嘉田氏であるので、つい期待したくなる。
小沢一郎氏を知ること、理解することは、至難の業だ。日本中枢の総ての権力が小沢氏を葬ろうと牙を剥き、醜悪な人間像をでっち上げた。孫崎亨氏によれば、そもそもアメリカが小沢氏抹殺を企んだという。
小沢一郎という人物を知ることは日本という国のありようを知ることであるし、日本とアメリカの関係について知ることでもある。
アメリカといえば、来たる衆議院選挙は自民党勝利を期待しているに違いない。世界大戦後、占領国として敗戦国に憲法を押しつけたアメリカが、いまその憲法に困っている。目覚ましい軍拡を遂げつつある中国に対し、手も足も出ない日本では同盟国といってもアメリカには具合が悪い。わずか数年の間にアメリカは変容し、今や日本に「原発はやめるな」と言うようになった。原発は核に転用できる。そういう意味での原発の存在理由がある。
世論調査の結果は信用しないが、自民党は勝つだろう。そんな気がする。私自身、投票先に悩んでいる。
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◆ 『アメリカとともに沈みゆく自由世界』 『誰が小沢一郎を殺すのか?』カレル・ヴァン・ウォルフレン著
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◆ 『アメリカに潰された政治家たち』孫崎亨著(小学館刊)2012年9月29日初版第1刷発行
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