「小沢氏と連携、本気?…と遊説で聞かれる」未来の嘉田代表吐露
産経ニュース2012.12.13 15:10
日本未来の党代表の嘉田(かだ)由紀子滋賀県知事は13日、衆院選で未来の支持が伸び悩んでいることについて、「合流した小沢(一郎)さんとの連携(の真意)が有権者に伝わっていない」と苦しい胸のうちを明かした。
県庁で記者団の取材に応じた嘉田氏は、小沢氏との連携について「遊説先の各地で『本気か』と聞かれる」と紹介した上で、「私は小沢さんの現場主義を評価し、中身をしっかり支持している」と述べ、形だけではない連携の真意を有権者にみせる必要があるとの見解を示した。
また、苦戦している要因の一つに準備不足があることを認め、「例えば比例代表の選挙公報に候補者の写真や名前のリストが載っていない。事務的にも遅れているなという感じがする」と話した。
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未来 嘉田代表が訴える「鉛筆一本」戦略の底力
日刊ゲンダイ2012年12月13日 掲載
「いまの小沢さんは好々爺ですよ」
「鉛筆一本の怖さを知らないんですよ」
日本未来の党の嘉田由紀子代表(62)は自信たっぷりにそう言った。マスコミの世論調査で、自民優勢と第三極の伸び悩みが一斉に報じられた先週末のことだ。
「いいじゃないですか(笑い)。他の党が油断してくれればいいんですよ」
鉛筆一本とは、嘉田が自らの県知事選挙で得た自信からくるものだ。
06年の知事選。敵方は自公民相乗りだった。組織のない嘉田は、川上から川下へ下る辻立ち遊説を展開した。
「上流のほうの町は、それこそ10人とか20人ぐらいしか聞いている人はいなかった。そこから川沿いにだんだん都市部に場所を移して街頭に立つ。一人一人を大事に演説するんです。そのとき私はいつも『鉛筆を一本握ってください。投票用紙に私の名前を書いて下さい』と言って、演説の最後に、『鉛筆持ったら嘉〜田!』と連呼するんですね。すると聴衆が唱和してくれるようになる」
未来が訴える最大の争点は「卒原発」。3・11以降、初めての総選挙でもあり、まず原発ゼロを問わなければ総選挙の意味はないとまで言い切る。
「卒原発というのは、単に原発の問題じゃなくて構造的なものを含んでいるんですよ。原子力村は、官僚と一部の資本と規制で守られている。この構造を壊すことが、官僚支配の政治の仕組みを壊すことなんです」
嘉田は終盤にかけて、原発問題に関心を持つ東日本や、日本維新の会の牙城でもある関西の街頭に立ち「鉛筆持ったら」を連呼する予定だ。自民党有力幹部も「未決が40%以上いる選挙区は、反原発の潜在的な声かもしれない」と警戒感を口にしている。嘉田の選挙スタイルは、あの小沢一郎とまったく同じだ。
「小沢さんにお会いしたときに、私の川上から川下選挙を見ていたと共感してくれましたね。それにしても、マスコミは、相変わらず小沢さんの傀儡(かいらい)とかそんなことばかり聞くし、県庁に来るファクスやメールも半分は『なんで小沢と組んだのか』と。批判する人たちは小沢さんが怖いんですよ。私は平気。なんで小沢さんを使わないのかなって。私は研究、小沢さんは政治という、ともにフィールドワークの仲間。だいたい、いまの小沢さんは好々爺ですよ(笑い)。裁判でもずいぶん叩かれてね。だから私は、『小沢さん、ここは少し休んでていいですよ。小沢ガールズでもなんでも全部引き受ける』っていう思いですよ」
鉛筆一本で流れを変えられるか。
(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫)
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未来 嘉田代表『鉛筆持ったら嘉〜田』戦略 /「なんで小沢と」〜批判する人たちは小沢さんが怖いんですよ
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