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「死刑を止めた国」韓国の事情を紹介 朴秉植さん

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ひと:朴秉植さん 「死刑を止めた国」韓国の事情を紹介 

     

毎日新聞 2013年01月15日 00時12分(最終更新 01月15日 09時50分)
 研究室や自宅に死刑関連の書籍や資料がずらりと並ぶ。ほとんどが日本の文献だ。
 「私の理論は日本製。日本で死刑廃止問題を学び、韓国に持ち込んだ」
 日韓を行き来しながら両国の死刑事情を紹介し、死刑廃止運動の懸け橋となってきた。
 83年から約9年間、日本に留学した。犯罪学の菊田幸一明治大学名誉教授に学ぶ中で死刑廃止を唱える人たちに出会った。日本で執行がなかった90年代初め「日本に倣おう」と母国を促し、帰国後も情報発信を続けた。
 長く軍事政権が続いた韓国では「政治犯」らが処刑され、87年の民主化後も死刑執行は減らなかった。「韓国は単なる死刑制度存置国ではない。48年の政府樹立から50年間で、年平均18人が執行されるひどい国だった」。だが、98年誕生の金大中(キム・デジュン)政権以降は執行ゼロ。国際人権団体が「事実上の廃止国」に分類した。
 今では日本に韓国の事情を紹介する立場だ。「死刑問題は被害者抜きに考えられない」。韓国で被害者支援の自助グループ発足に携わり、活動を通じて死刑囚と交流を始めた殺人事件の遺族とともに廃止を訴えている。
 昨年11月に「死刑を止めた国・韓国」(インパクト出版会、1470円)を出版した。なぜ韓国では執行がないのか。死刑囚の処遇や被害者支援策とともにまとめた。
 「私に大切なことを教えてくれた日本で死刑が続くのは残念です。韓国の事情を紹介することで、問いかけたかった」【長野宏美】
 【略歴】朴秉植(パク・ビョンシク)韓国・東国大学法学部教授。全羅南道・海南郡生まれ。明治大学大学院博士課程修了、法学博士。57歳。
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死刑囚の生活の場や関連する内部文書を東京拘置所と全国7矯正管区が毎日新聞に公開 2013-01-15 | 死刑/重刑/生命犯 問題 
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◆ 死刑囚の処遇公開 東京拘置所 2013-01-14 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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