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自民・小泉進次郎青年局長が「竹島の日」式典出席へ / 82人決起 事実上、進次郎派の旗揚げか

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自民・小泉進次郎氏が「竹島」式典出席へ
産経新聞2013.1.27 01:37
 島根県が2月22日に主催する「竹島の日」記念式典に、自民党が小泉進次郎青年局長(31)を参加させる方針であることが26日、分かった。45歳以下の党員で構成する青年局所属の国会議員とともに式典に出席する予定で、石破茂幹事長も了承済みだという。自民党は「若手代表」として小泉氏を前面に押し出す戦略を描いている。
 式典には、自民党から細田博之幹事長代行(衆院島根1区選出)が参加を予定している。それに加えて小泉氏や青年局メンバーを派遣する背景には、国民的に人気の高い小泉氏を式典に出席させることにより、若年層の領土問題に関する意識を高める狙いがある。
 「竹島の日」は平成17年3月、わが国固有の領土である竹島の島根県編入に関する閣議決定から100周年を記念して制定され、県は18年以来、毎年2月22日に式典を開いている。小泉氏は野党時代の昨年も松江市での式典に参加し、竹島を抱える隠岐の島町で漁業関係者らと意見交換をした。今回は与党幹部としての初の式典参加となる。
 自民党は衆院選の政権公約にあわせて発表した「総合政策集」で政府主催式典の開催をうたった。ただ、竹島を不法占拠する韓国で2月25日にある朴(パク)槿(ク)恵(ネ)氏の大統領就任式への配慮から開催を見送り、県主催式典にも閣僚はじめ政府関係者の出席を控える方針だ。
 自民党幹部は「政府関係者は日韓関係を考えなければならないが、小泉氏が青年局長として式典に出席するのは自然なことだ」と語っている。
 衆院選後、小泉氏は自ら青年局長への留任を希望した。安倍晋三首相はかねて「若い皆さんに支持され、国民的人気が高く、思慮深い人物だ」と評しており、小泉氏の留任を認めた。
 今年に入るとさっそく「戦闘」を開始し、今月7日の党厚生労働部会では高齢者の窓口負担で「(1割から)2割という本来の水準に戻すべきだ」と述べ、若手から拍手を受けた。
 「青年局人事が決定され、82人という大所帯になった。45歳以下だけで82人というのは、自民党の若返りの象徴の一つだ」
 小泉氏は22日、ブログにこう記した。「数の力」を背景に、ますます存在感を強めることになりそうだ。
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進次郎氏、事実上の旗揚げか 82人決起! メンバーは大物の子弟ズラリ
zakzak2013.01.28
 自民党内で若手エース、小泉進次郎青年局長(31)をめぐる動きが活発化している。通常国会の28日召集を受け、青年局は30日に役員会を開いたうえで、2月1日から毎週、定例役員懇談会を開くというのだ。役員数は衆院議員72人、参院議員10人の計82人で、党所属国会議員の5分の1以上になる。永田町では「事実上、進次郎派の旗揚げでは。一致結束すれば、無視できない勢力になる」と見る向きもある。その全容とは−。
 「進次郎氏がやる気満々らしい」
 自民党の一部に先週初め、こんな噂が飛んだ。関係者によると、進次郎氏は先々週あたりから、若手の議員会館事務所に「これから頑張りましょう」などと、あいさつをして回っていた。
 念頭には青年局の人事があったようだ。22日の総務会で青年局役員人事が決定され、新体制が発足した。45歳以下の衆院1−3回生、参院1、2回生のうち、政府入りした議員などを除く82人が役員になった。
 同日、青年局事務局から会館事務所に、会議・会合の案内がファクスで届いた。それによると、1月30日正午に党本部で役員会を開き、2月1日以降の毎週金曜日、正午から定例役員懇談会を行うという。
 進次郎氏の脇を固める青年局メンバーの顔ぶれはどうなっているのか。目につくのは、父である小泉純一郎元首相と縁のある大物政治家らの子弟だ。
 橋本岳(がく)氏は、1996年と2001年の総裁選で小泉元首相と争った橋本龍太郎元首相の次男。武部新氏の父は、小泉元首相に「偉大なるイエスマン」として尽くした武部勤元幹事長。福田達夫氏の父は、同じく官房長官として仕えた福田康夫元首相。中川俊直氏の父は、やはり政調会長を務めた中川秀直元幹事長、大野敬太郎氏の父は、大野功統(よしのり)元防衛庁長官…。
 彼らが国会議員になる前の経歴としては、地方首長や財務・農水・国交官僚、弁護士、医師、経営者、松下政経塾出身者、五輪メダリスト、ミスコン女王など、まさに多士済々といえる。
 こうした面々を統括する役員懇談会が、定例化されたのが特筆される。
 政治評論家の浅川博忠氏は「自民党の各派閥は、毎週木曜日に定例会を開いており、進次郎氏は曜日をズラして同じ形を取った。青年局所属議員は、国民的人気の高い進次郎氏とともに行動することで後援会などに発信できて選挙にプラス。進次郎氏としては、今後に備えてそれなりのグループを作りたい思惑もありそうだ。政策が近く、気心の知れた議員が絞り込まれて『進次郎グループ』のような形になるのではないか」と語る。
 過去の若手議員グループとしては、2005年衆院選で初当選した「小泉チルドレン」83人がつくった「83会」が記憶に新しい。08年の総裁選では、83会メンバーが中心となって小泉元首相の再登板を目指すなど、政局にも絡んだ。
 24日現在、自民党の国会議員は378人(正副議長含む)だから、青年局の82人が結束して動けば大きな力となるのは間違いない。
 自民党中堅議員は「83会と違い、青年局には進次郎氏という『核』があるのでインパクトが大きい。政策形成の過程で執行部に圧力をかけたり、いざとなったら進次郎氏を総裁候補として立てる可能性もある」と警戒感を隠さない。
 実際、進次郎氏は存在感を発揮し始めている。
 新年早々の党厚生労働部会で、70−74歳の医療費窓口負担を1割に据え置いている特例措置の存廃について議論した際、進次郎氏は「2割という本来の水準に戻すべきだ」と主張し、夏の参院選への影響を懸念する議員と対立した。
 進次郎氏と青年局メンバーは2月10日から11日にかけて、全国の青年部長や青年局長も交えて、1泊2日で東日本大震災の被災地・福島を訪問する。毎月11日、被災地を訪問する青年局の事業「TEAM−11」の一環で、被災者を招いて同事業の1周年報告会を開催するという。
 さらに、島根県が2月22日に主催する「竹島の日」記念式典に、進次郎氏は青年局メンバーと出席する予定で、石破茂幹事長も了承済みだ。
 青年局長は「首相への登竜門」といわれ、安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相も経験者だ。進次郎氏もここで人脈を作り、政策、グループの動かし方を学びステップアップしていくのか。
 前出の浅川氏は「先輩議員から『若手を囲い込んでいる』と嫉妬されないように、うまくやれるかが課題だ。参院選までは『選挙の顔』として進次郎氏には活発に動いてもらいたいはずなので、動きは黙認される。参院選後は難しいかじ取りを迫られるだろう」と話している。


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