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もはや小沢氏を法廷に縛りつける理由はないのに、検察官役の指定弁護士、前田元検事を証人申請

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前田元検事を証人申請へ 検察官役、小沢元代表公判
 資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の公判前整理手続きが6日、東京地裁(大善文男裁判長)であった。関係者によると、検察官役の指定弁護士は大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で実刑となった前田恒彦元検事(43)ら9人を証人申請する方針を示した。
 前田元検事は元公設第1秘書大久保隆規被告(50)の取り調べを担当。指定弁護士は大久保元秘書の供述調書も証拠請求していたが、弁護側が同意していなかった。
2011/07/06 21:08   【共同通信】
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〈来栖の独白〉
 指定弁護士、何を考えているのだか。正気の沙汰ではない。
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「陸山会事件」東京地裁 検察のデッチ上げ調書を証拠採用せず/小沢強制起訴の根幹崩れる2011-07-06 | 政治/検察/メディア/小沢一郎
・小沢裁判 もうやるだけ時間と税金のムダ
日刊ゲンダイ2011年7月2日
強制起訴の根幹崩れる
●裁判長も怒った検察のデッチ上げ
 検察ストーリーは、やはり砂上の楼閣だった。小沢一郎元代表の元秘書3人が収支報告書の虚偽記載に問われた「陸山会裁判」で、東京地裁が「検察敗北」の決定打を放った。検察の供述調書38通の大半を「信用できない」として証拠採用を却下。デッチ上げと認めた調書には、衆院議員の石川知裕被告(38)が「小沢元代表に虚偽記載を報告、了承を受けた」という調書も含まれていた。この調書が、小沢の強制起訴の唯一の証拠だっただけに、秋にも始まる裁判は根底から崩れ去ったも同然だ。無罪は確実で、裁判を開くだけ時間と税金の浪費である。
 陸山会裁判で、元秘書3人の弁護団があぶり出したのは、ハナから結論ありきで、脅し、すかし、泣き落としで自白調書を作りあげた東京地検特捜部のエゲツない実態だ。
 その筆頭格が、石川議員の聴取を担当した元特捜副部長の吉田正喜、田代政弘両検事である。
「吉田検事は別件の“贈収賄事件”の調書を作成し、『こんな事件はサイドストーリーだ』と破り捨てるパフォーマンスを演じて自供を強要。田代検事は『特捜部は恐ろしい組織だ』と脅しつつ、時には『親しい検察上層部が“小沢の起訴はない”と言っていた』と甘言をささやき、小沢氏の関与が色濃い調書にサインさせたのです」(司法ジャーナリスト)
 石川は保釈後の再聴取をICレコーダーを使って密かに録音。石川が供述を翻そうとすると、聴取を担当した田代検事が「最高権力者の小沢氏が変えさせたとの印象を持たれて(検察審査会で)小沢氏が不利になる」と再び揺さぶりをかける様子がバッチリとられ、裁判所に提出された。
 大久保隆規元秘書の調書を取ったのは、改ざん検事の前田恒彦受刑者だったし、池田光智元秘書の担当検事2人も、今回と同じように作成調書が「デッチ上げ」と過去の裁判所で認定された“札付き検事”だ。
 不良検事の吹きだまりのような捜査メンバーに、普段なら特捜部の肩を持つ東京地裁も「こいつら、オカシイ」と判断したのだろう。証拠不採用の決定文で「威迫ともいうべき心理的圧迫と利益誘導を織り交ぜながら、巧妙に供述を誘導した」と、特捜部を厳しく批判。弁護団関係者も「驚くほど検察の調書が採用されなかった。裁判長の怒りすら感じる」と語ったほどだ。
 こんなデタラメ検事たちの作文調書が、小沢関与のシナリオとなり、検察審査会で強制起訴される決定的材料に悪用されたのだ。元検事の郷原信郎・名城大教授はこう言う。
「小沢氏の共謀を立証する材料は、石川議員らの供述調書しかありません。その信用性が崩れたのですから、検察官役の指定弁護士は戦う前から武器を奪われたようなもの。“勝負あった”と見るべきです。もはや、小沢氏を法廷にダラダラと縛りつける理由はありません。指定弁護士は早期決着を図るべきです」
 指定弁護士はサッサと白旗を揚げるべきだし、デッチ上げに便乗した大マスコミも検察と同罪だ。政権交代の立役者を潰した世論誘導の不明を恥じて、素直に国民に謝罪したらどうだ。 *強調(太字)は、来栖
・【裁判所も認めた!世紀の謀略「小沢事件」全内幕】
日刊ゲンダイ2011年7月4日
脅しとデッチ上げしかできない地検特捜部はとっとと解散したほうがいい
 東京地検特捜部はもうオシマイではないか。民主党の小沢一郎元代表の政治資金団体「陸山会」事件で、東京地裁が特捜部の取り調べを問題視し、多くの調書の証拠採用を見送った件である。検察は決定を不服とし、異議申し立てをするつもりらしいが、やれるものならやってみろだ。これで小沢の無罪は決定的だし、司法関係者の間からは「検察はもう完全崩壊だ」の声が噴き出している。
 検察が陸山会事件で裁判所に証拠採用を請求した供述調書は38通。小沢の元秘書で衆院議員の石川知裕氏、同じく元秘書の池田光智被告、大久保隆規被告らの調書だ。
 そのうち、東京地裁の登石郁朗裁判長は石川被告の調書10通、池田被告の調書2通の全内容を却下し、他の調書の一部も却下した。ズバリ、捜査がデタラメで調書に任意性がないからだ。これが関係者に衝撃を与えているのは理由がある。元東京地検公安部長で弁護士の若狭勝氏はこう言う。
「被告の弁護側は検察が提出してきた供述調書の中身を問題視し、異議を唱える時は2つのパターンがあります。ひとつはそもそも取り調べ段階の捜査に違法性があり、調書全体が認められないと主張するケース。もうひとつは調書の証拠採用は認めるが、中身については信用性を争うケースです。今度のは最初のケースで、裁判所もそれを認めた調書がこれだけあった。捜査の手法に相当な問題があったという証しです。この裁判は小沢氏の元秘書の裁判で、小沢氏本人が強制起訴された裁判とは裁判長が違います。裁判長によって、証拠の評価、判断は違いますが、最初のパターンでこれだけの調書が却下されたとなると、裁判長によって、その評価が変わるとは思えない。小沢氏の裁判にも影響があるだろうし、検察審査会は昨年、証拠申請が却下された石川氏の供述調書を重視して、『小沢氏に共謀の可能性あり』と強制起訴議決をした。その前提が崩れたとなると、検察審査会から地検特捜部への批判が出てくる可能性もあります」
●もうこれまでのようなデタラメは通じない
 検察と検察審査会といえば、謀略のような手口で小沢抹殺を企んだ“共犯者”だ。その両者が今になって内輪モメなんてブラックジョークだ。小沢にしてみれば「フザケンナ」だろう。東京地検で公安部の検事だった落合洋司弁護士はもっと手厳しい。
「これまでも地検の捜査手法は問題視されてきたんですよ。否認すれば、刑が重くなるぞ、家族にも迷惑がかかるぞってね。関係者に片っ端からガサを打つぞ、迷惑がかかるぞっていう捜査をやってきた。今度の証拠申請では切り違い尋問が問題になりました。Aは自白しているぞ、とウソを言って、Bに自白を迫る手法です。そんなことをずっとやってきたし、検察のそういう捜査手法を警察もマネしてきたのです。それでも調書が却下されることは少なかった。裁判所が検察に遠慮してきたからです。その空気が村木事件以来、変わってきたのでしょう。大阪の裁判所は非常に厳しくなったし、それを受けて東京の裁判所も問題がある捜査、調書を見過ごすわけにはいかなくなったのだと思います」
 しかも、今回、捜査の任意性を問題視された検事は複数だ。地検特捜部全体の“体質”が問われたのである。
「もともと、小沢氏の秘書の捜査は小沢氏に駆け上るためのステップで、最初から筋書きができていた。だから無理に無理を重ねる取り調べになり、それがひっくり返された。もう検察は従来のような取り調べはできなくなると思います」(落合洋司氏=前出)
 ここまで悪さがバレた以上、地検特捜部はもう解散した方がいい。


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