【日米首脳会談】普天間基地移設、「早期に推進で一致」
産経新聞2013.2.23 08:24
【ワシントン=阿比留瑠比】安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日午前)、米ワシントンでの記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設について、日米首脳会談では「早期に進めることで一致した」と説明した。
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普天間移設 政府、辺野古埋め立て3月にも申請
日本経済新聞2013/2/23 13:32
政府は23日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題に関して、来月にも県側に海面の埋め立て許可を申請する方針を固めた。許認可権限を持つ仲井真弘多知事は「県外移設」を求めて慎重姿勢を崩していないが、政府として普天間基地の固定化を避けるために移設を前進させる必要があると判断した。
政府は移設に関して名護市の地元漁協の同意を得るため詰めの協議をしている。協議にメドがつけば埋め立て申請をする考えだ。埋め立ての可否を判断するには10カ月程度かかるとされており、政府筋は23日、2014年1月に予定する名護市長選をにらみ「3月中にも申請する必要がある」と語った。
政府が県などに提出した辺野古の環境影響評価書の公告・縦覧手続きは1月末に終了しており、いつでも埋め立て申請が可能な状況になっている。ただ知事が許可する見通しは立っていない。
WiLL 月刊ウィル2013年3月号
蒟蒻問答 第82回「アベノミクス」のどこが悪い!
堤堯(ジャーナリスト)×久保紘之(ジャーナリスト)
〈抜粋〉
p110〜
まさかの小沢“効用”論
久保 ところで、安倍政権は沖縄の普天間基地移設問題と原発問題をどうクリアしようとしているんですか。これまでの自民党的やり方、つまりなし崩し的に基地移設も原発再稼働もやっていくのか。しかしその場合、安倍の言う「戦後レジームからの脱却」はできるのか。
p111〜
堤 半ばブラックジョークに聞こえるかもしれないけれど、普天間基地移設については、小沢一郎に頼んだらどうだい?
久保 小沢? なんだ、堤さんも小沢の“効用”を認めているんですか。
堤 ほら、小沢は辺野古に約5200平方メートルもの土地を購入しているだろ。基地移設を見越した投資だよ。儲け話だから「小沢さん、辺野古に土地も土地もお持ちで、土地勘もあるでしょう。ひとつお力添えをお願いします」と投げてみたら、奴さん、ゼニゲバだから、地元の説得にもしゃかりきに動くんじゃないか(笑)。
久保 「もっとどんどん買って、最後は国に寄付してください」?(笑)。そうしたら、小沢は国士として永遠に名が残るかもしれませんけどね(笑)。
誤解を恐れずに言うと、沖縄とか原発問題は「国家・国民大多数の幸福・安全確保、つまり公共の利益のためには少数者が犠牲になってもやむを得ない場合があり得る」という、政治の極限での選択の問題にかかわっているんです。
だから、それとの対峙を迫られたマキャヴェリやマックス・ウェーバーは「絶対的倫理(宗教)」と「政治的倫理」とを峻別すべきだとする結論に達したわけでしょう。
福田恒存が『1匹と99匹』という論文で、新約聖書の「ルカ伝」第15章を引きながら「善き政治はおのれの限界を意識して、失せたる1匹の救いを文学(宗教)に期待する」としたのも同様の意味からです。
問題は「99匹を救うために1匹を切り捨てる」政治の倫理と、イエスが「迷わんぬ99匹に勝りて此の1匹を喜ばん」と説いたような「見捨てられる1匹のために心を砕く」宗教(文学)の倫理との関係なんです。
ちなみに福田は、「政治は政治の言葉で文学を殺し、文学は文学のことばで政治を理解しようとして政治を殺してしまう」と言っていますが、その言葉をなぞれば、マッカーサー憲法下の日本の政治は1匹を救うために99匹を犠牲にする転倒現象、つまり政治の宗教(文学)化、責任倫理ででなく心情倫理に傾きすぎて、日々、政治を殺しつづけてきたと言えませんか。民主党の掲げた人間中心、生活第一がいい例でしょう。
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