死刑執行告知「1週間前に」が多数
刑務所や拘置所運営について改善を提言する市民や弁護士らの「刑事施設視察委員会」が、東京拘置所の確定死刑囚へのアンケートで執行を告知するべき時期を尋ねたところ「執行1週間前」との回答が最多だったことが分かった。法務省が8日、同委が拘置所に提出した意見書を公表した。
「心の準備ができれば心情が安定し苦痛を軽減できる。死刑囚の人間の尊厳や品位を守る執行にしてほしい」との回答や、「現行の執行直前」「分からない。難しい」との意見もあった。件数は明らかにしていない。同拘置所は「意見として承る」としている。
委員会の設置は刑事収容施設・被収容者処遇法に盛り込まれ、施設ごとに構成。法務省が提出された意見書を毎年公表している。法務省によると、2010年度中に委員会が出した645件の意見のうち、改善措置を講じたのは414件。
京都刑務所(京都市)は冬に散髪する際、水道水からぬるま湯に改善。岡山刑務所(岡山市)では水虫対策の措置を取り、約260人いた感染者が約50人まで減った。
佐世保刑務所(長崎県佐世保市)では受刑者から大相撲のテレビ中継が賭博の対象になっているとして、視聴中止の提案もあったが「楽しみの一つとして長く定着している」として見送られた。
nikkansports.com[2011年7月8日19時25分]
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江田法相 死刑執行に慎重「急いでやらなきゃという話ではない」
江田五月法相は8日の記者会見で「裁判員裁判で準備に時間がかかった死刑求刑事件が判決を迎え、このところ死刑判決が目立つようになった」と指摘。確定死刑囚が戦後最多となっている状況について「いっぱいたまったから急いでやらなきゃという話ではない」と述べ、執行には依然慎重な姿勢を示した。
死刑制度については「悩ましいこと。廃止する国が増えてきていることもあり、世界に開かれた日本としてどうしていくのかしっかり考えていきたい」と話した。
スポニチ[2011年7月8日 11:24]
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東京拘置所の確定死刑囚へのアンケート 死刑執行告知「1週間前に」が多数
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