「落日」の小沢氏、薄れる影 「生活」支持率は「社民」以下の0%も
zakzak2013.03.07
小沢一郎代表(70)率いる「生活の党」に勢いがない。政党支持率が「0%」という衝撃的な世論調査結果も出たうえ、今年夏の参院選を見据えて小沢氏をマスコミに露出させる戦略を描くが、思うようにいかないのだという。47歳の若さで自民党幹事長に就任して以来、政界中枢に君臨し続けてきた小沢氏だが、起死回生の一手はあるのか。
小沢氏は7日夕、陸山会裁判で小沢氏の主張を支持してきた団体が都内で開くイベントに出席し、自らの無罪判決確定報告を行う。参院選を手始めに「もう一度、政権奪取を目指す」と意気込むが、状況は厳しい。
フジテレビ系「新報道2001」の最新世論調査では、生活の支持率は国民新党や新党改革と同じ0%で、社民党(0・4%)を下回った。共同通信が先月23、24両日実施した世論調査でも、生活は0・8%で、やはり社民党(1%)に負けていた。
小沢氏側近や党関係者は断続的に、ジリ貧といえる現状を打開する策を協議しているが、落選議員からは「小沢氏をマスコミに露出してアピールすべきだ」という意見が多いという。
このため、新聞やテレビ、週刊誌での独占インタビューを模索したという。ただ、「成功したのは、小沢氏と関係が深いジャーナリストらとつながりがある週刊誌やテレビばかり。影響力が落ちたのか、新規開拓はほぼできていない。定例会見も開いているが、新聞ではベタ記事が多い。それも安倍晋三首相や内閣を批判する発言が小さく載る程度だ」(党関係者)
先月初め、共同通信が各党幹部インタビューを配信した。自民党の石破茂幹事長や民主党の細野豪志幹事長らと並び、小沢氏も取材を受けたが、党内では「あまり掲載されなかった」「地方紙1つしか確認できない」という話が広がった。現実には「20紙以上が掲載した」(共同通信)のだが、良くも悪くも、一挙一動を報じられてきただけに、側近らがギャップに焦るのも無理はない。
週刊文春で、小沢氏の和子夫人による「離縁状」をスクープしたジャーナリストの松田賢弥氏は「岩手県出身なのに、東日本大震災の被災地になかなか足を運ばないなど、政治家として何をしたいのかが見えない。参院選での野党共闘を呼びかけてもカヤの外だ。『落日』という言葉がふさわしい」と話している。
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