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気になる「再出版」の中身 ベストセラーとなった小沢一郎著『日本改造計画』

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【from Editor】気になる「再出版」の中身
産経新聞2013.3.10 09:06
 生活の党の小沢一郎代表に記者会見で「政治とカネ」の問題をただしたことがある。強制起訴され、その後、無罪判決が確定した「陸山会事件」の話ではない。もう20年も前、夕刊フジの記者時代のことだ。細川連立政権の実力者として、権勢の絶頂にあった小沢氏を、ゼネコン汚職の余波が襲った。検察に逮捕された建設会社の副社長から500万円の献金を受けたという疑惑だった。
 当時の小沢氏は、自民党を「守旧派」と決めつけ、自らを「改革派」と位置づけていた。政治改革のビジョンをまとめた著書「日本改造計画」はベストセラーとなった。その72ページにこうあった。《政治資金の出入りを一円に至るまで全面的に公開し、流れを完全に透明にすることである。それによって、政治家が不正を働く余地も、国民が不信を抱く余地もまったくなくしてしまう》
 「72ページにそう書いてある。今の小沢氏の説明では国民に不信が残る」。会見で、著書の一文をぶつけた。「あなたはもっと前後を読んでください。大きな選挙制度はじめ、すべての制度改革の中においてやるということなんです」。当時の夕刊フジの記事を読み返すと、質問に正面からは答えてもらえなかった記憶がよみがえった。
 なぜ、こんな昔話を思い出したのかというと、陸山会事件で小沢氏の秘書だった衆院議員、石川知裕被告ら3人の控訴審判決が13日に控えていることもあるが、朝日新聞デジタルで先日、「日本改造計画の再出版、いつの日か」という記事を見つけたからだ。記者会見で小沢氏は「再出版する気持ちを持って原稿は何度も推敲(すいこう)してあり、ほぼできている。(中略)手直しを加えていずれかの日に出版したい」と説明したという。
 無罪が確定した小沢氏だが、法廷では「収支報告書を見たことはありません。確認したことも一度もありません」と自ら明かした。一方で改造計画では《(政治資金の)全面公開は潔白証明書。一億二千万人が直接政治資金の流れをチェックするのが効果的な監視》と主張していた。著書で唱えた改革の精神を真剣に実行していれば、陸山会事件のような「政治とカネ」で、検察に疑われること自体なかったのではないか。
 東日本大震災では被災地入りが遅く、地元・岩手の被災者から震災への姿勢が問われた、とも聞く。再出版されるという改造計画で「政治とカネ」や「復興」をどのように扱うのか。今からとても気になる。(社会部長 斎藤浩)
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「日本改造計画の再出版、いつの日か」 生活・小沢氏
朝日新聞デジタル2013年2月18日22時35分
■小沢一郎生活の党代表
 (自著「日本改造計画」について)再出版する気持ちをもって原稿は何度も推敲(すいこう)してあり、ほぼ出来ているのだが、また書き直さないといけない所もあるし、再出版のタイミングもある。原稿は基本的なところは書き上げているので、手直しを加えていずれかの日に出版したい。出版社はまだ決めていない。(記者会見で)
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【陸山会事件】小沢一郎氏3秘書 13日に控訴審判決/「僕は旧体制の人たちにとって完全な標的ですよ」 2013-03-10 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
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