「党での活動は白紙」と述べた生活の前衆院議員
生活の党青森県連(代表=平山幸司参院議員)は17日、青森市内で常任幹事会を開き、幹事長に下山勝明・鶴田町議、代表代理に三上隆雄・元県議と山内正孝・元県議を起用する役員人事を了承した。
幹事会では、夏の参院選の比例候補擁立に向け、県連内に選考委員会を設置することも決めた。平山代表が記者会見し、「自薦他薦を含め県内から複数の名前をいただいている。1か月以内に結論を出したい」と語った。
また、昨年12月の衆院選で落選した前衆院議員の横山北斗氏は記者団の取材に「生活の党での今後の活動はまったく白紙。しばらくはそういう(政治)活動から離れることも含めて考えていきたい」と述べた。
(2013年3月18日17時32分 読売新聞)
-------------------------------------------
「日中の威勢の良い姿勢、危うい」 小沢・生活の党代表
ニコニコニュース2013年3月18日(月)23時00分配信
中国の李克強(リー・コーチアン)新首相は共産主義青年団(共青団)書記のころからの知り合いで、私の自宅にホームステイしてくれたこともある。現在の中国は、外には強い姿勢を取らざるを得ないが、首相は政治・経済双方の切り口をうまくやりながら、おかしな結果にならないようにしたいという気持ちはあると思う。
中国が強硬になり、日本でも安倍晋三首相などから強い意見が出てくれば、経済にも大きな影響が出かねない。両国とも、威勢の良い姿勢だけを取っているのは非常に危うい。(記者会見で)
...........
〈来栖の独白 2013/3/19 Tue. 〉
大手メディアは小沢一郎氏について「政治とカネ」という灰色のイメージを塗り、抹殺した。
が、今、小沢氏がその手法を採っているように思える。石原慎太郎氏や自民党のことを「大政翼賛会」と言ってみたり、安倍晋三首の「強い意見」、日中「両国とも、威勢の良い姿勢」と言ってみたりしている。
TPP交渉参加に反対しているが、この人の国家観はどうなっているのだろう。日米中の「正三角形」をそのまま胸に温存しているとしたら、とても安全保障が分かっているとは思えない。
結局、この政治家の胸中にあったものは、選挙だけだったのではないか。しかし、その選挙でも自ら墓穴を掘った。あんなに多くいた衆院の仲間が還ってこれなかった。小沢裁判やメディアの暗躍は確かに敗因であるが、小沢氏の昨今の記者会見に接してみれば、政策にも敗因があったと言わざるを得ない。
==============================
◆ 【TPP】小沢一郎氏は二言目には「交渉力」と言うが、国際社会は「交渉力」では片の付かない案件ばかりだ 2013-03-17 | 政治(経済/社会保障/TPP)
TPP「米に押し切られる」=小沢氏
時事通信2013/03/16-16:32
生活の党の小沢一郎代表は16日、盛岡市内で記者会見し、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加について「今の政府の力では米国と対等の交渉はまずできないだろう。押し切られてしまうのではないか。(岩手県でも)農業は壊滅的な打撃を受ける」との見通しを示した上で、TPP参加阻止に全力を挙げる考えを強調した。
..........
〈来栖の独白 2013/3/18 Sun. 〉
小沢一郎氏始め、TPP交渉参加を批判するだけの人たちはお気楽だなぁ、と痛感する。3年前、日米中の関係を指して「正三角形」と言ったのと同様の景色だ。原発の問題も然りであるが、彼らは、力と力を見せ合う国際社会で国民の生活を守る、ということをどのように考えておられるのだろう。
国民・国土を守ってこそ「国家」と言える。守るための根幹となるのは「エネルギー」の確保である。脱原発して、国民の命を守るのに何をエネルギーとするのか。日本に石油を遠く中東から運ぶのに、どのようにして輸送を確保するのか。
小沢氏は二言目には「交渉力」と言うが、国際社会は「交渉力」では片の付かない案件ばかりだ。「ハードパワー」と「ソフトパワー」の区別も、ついておられないのではないか。
==========================================
◆ 『アメリカの新・中国戦略を知らない日本人』日高義樹著 PHP研究所 2013年2月27日第1版第1刷発行 2013-02-28 | 読書
『アメリカの新・中国戦略を知らない日本人』アメリカは尖閣で戦う! 日高義樹 ハドソン研究所首席研究員 PHP研究所2013年2月27日第1版第1刷発行
p110〜
第3部 横須賀がアメリカ海軍の世界戦略の拠点になる
p111〜
ワシントンを出る時、ムロイ予算局長がもう1つ耳打ちしてくれたことがある。
「アメリカ海軍はいま予算削減と効率化に力を入れており、中東のバーレーンを基地とするアメリカ第5艦隊が組織上、横須賀に統合されてスイフト中将が第7艦隊と第5艦隊の2つの司令官の帽子をかぶることになる」
この組織改訂は、アメリカ海軍としては、きわめて大胆なものと言わねばならない。横須賀から1万?離れたアラビア海やペルシャ湾、インド洋の指揮命令系統を横須賀に一本化し、第7艦隊司令官がその全ての責任を負うことになるのだ。
アメリカ人は責任者として2つの仕事をする時に「2つの帽子をかぶる」とよく言うが、第7艦隊と第5艦隊の司令官の帽子を2つかぶるというのは、大変なことだ。第5艦隊はペルシャ湾にあるバーレーンを基地にし、その空母機動艦隊の航空機部隊はイラク、アフガニスタン、そしてシリアやリビア、さらにはパキスタンをも戦闘地域として抱え、空母1隻ないし2隻と海上艦隊、潜水艦を擁している。とくにイラクとアフガニスタンでは現在も戦闘が行われている。第5艦隊は、アメリカ海軍の最前線部隊として重要な任務を抱えているのである。
p112〜
ムロイ海軍予算局長が私にこのことを耳打ちしてくれたのは、2つの帽子をかぶることになるスイフト中将と会うからだったのはもちろんだが、同時に日本が1日に使用するおよそ600万バレルの石油の85%を中東から輸入していることを知っていたからである。
p113〜
日本が輸入している石油のほとんどは、ペルシャ湾からインド洋を経由してマラッカ海峡を通り、東シナ海を経て日本に運ばれてくる。このルートを防衛するための司令部を横須賀に集中することは、当然といえば当然である。
p168〜
第5部 アメリカは中東石油を必要としない
アメリカが中東の石油を必要としなくなる。これはまさに歴史的な出来事と言える。その理由はいくつかあるが、最大の理由は、これからアメリカの石油の産出高が増えること、やがてアメリカがサウジアラビアを超える最大の石油産出国になろうとしていることである。
第2の理由は、周辺の国々のメキシコ、カナダ、コロンビア、ベネズエラが産出する石油が増え、アメリカ国内の産出高の不足を補えるようになっていることである。
第3の理由は、すでに述べたように天然ガスと原子力発電によるエネルギーの産出が増え、エネルギーの自給体制が確立しようとしているからだ。
p169〜
中東の石油にまず手を出したアメリカの政治家は、フランクリン・ルーズベルト大統領だった。ルーズベルトはイギリスのチャーチルに対して、「イランをイギリスに与える代わりにサウジアラビアをアメリカのものにする」と主張し、話し合いをつけた。
第2次世界大戦後はイランを牛耳るイギリスと、サウジアラビアを手にしたアメリカが中心となって、ソビエトとの冷戦が戦われた。その冷戦が終わったあとは、中東がアルカイダを含むイスラムの反米勢力との戦いの場となった。
p170〜
ロシアはエジプトに触手を伸ばした。エジプトの人々は、ヨーロッパと並んで近代化を図ろうとした矢先、イギリスに騙され、植民地化されてしまったのに腹を立てていたが、第2次大戦では再びアメリカ、イギリス連合軍の手中に落ちてしまった。
エジプトの青年将校たちがその後革命を行い、ソビエトとの同盟体制を強化したが、アメリカが入り込み、ソビエトを追っ払った。やがてイランが人民革命に成功し、パキスタンは独自の核兵器をつくり、アメリカによるイラク戦争、アフガニスタン戦争が始まり、現在に至っている。
そうしたなかでサウジアラビアの石油帝国の位置は揺るがなかったが、油田そのものが古くなっている。日産100万バレルという巨大な油田を有するものの、サウジアラビア全体で1日1300万バレル以上を掘り出すことは不可能になっている。
世界経済の拡大とともに石油産出国の立場が強くなり、OPECの操作で石油危機が起き、アメリカをはじめ世界が中東の石油カルテルに振り回されてきたが、その状況が終わろうとしている。しかし中国やインド、日本が依然として中東の石油を必要としているため、アメリカの中東離れによって、さらに複雑な国際情勢が描き出されようとしている。
はっきりしているのは、中東の石油を必要としなくなった結果、世界の軍事的安定の要になっているアメリカが、中東から軍事力を引き揚げようとしていることだ。
p171〜
アメリカは2014年、アフガニスタンから戦闘部隊をほぼ全て引き揚げることにしている。すでにイラクからは戦闘部隊を引き揚げており、このまま事態が進めば、中東におけるアメリカの軍事的支配が終わってしまう。
p172〜
アメリカは、優れた衛星システムと長距離攻撃能力、世界規模の通信体制を保持している。アメリカが強大な軍事力を維持する世界的な軍事大国であることに変わりはない。
p173〜
だが中東からアメリカ軍が全て引き揚げるということは、地政学的な大変化をもたらす。
アメリカ軍の撤退によって中東に力の真空状態がつくられれば、中国、日本、そしてヨーロッパの国々は独自の軍事力で中東における国家利益を追求しなくてはならなくなる。別の言葉でいえば、中東に混乱が起き、戦争の危険が強まる。
日本は、中東で石油を獲得し、安全に持ち帰るための能力を持つ必要が出てくる。この能力というのは、アメリカの専門家がよく使う言葉であるが、軍事力と政治力である。簡単に軍事力と政治力というが、軍事力だけを取り上げてみても容易ならざる犠牲と経済力を必要とする。
中東で石油を自由に買い求め、安全に運んでくるための軍事力を検討する場合、現在の世界では核兵器を除外することはできない。あらゆる先進国は、自国の利益のために軍事力を強化している。核戦争を引き起こさない範囲で自国の利益を守ろうとすれば、軍事力行使の極限として核兵器が必要になる。先進国が核兵器を保有しているのはそのためである。
韓国や台湾、それにベトナム、シンガポールといった東南アジアの国々が、いわゆる世界の一流のプレーヤーと見なされないのは、軍事力行使の枠組みになる核兵器を保持していないからだ。日本は日米安保条約のもと、アメリカの核兵器に頼っている。
p174〜
東南アジアの国々と立場は違うが、いまやその立場は不明確になりつつある。
中国についても同じ原則が当てはまる。中国は軍事力を背景に、アメリカの力がなくなった中東で政治力を行使することが容易になる。いま世界でアメリカを除き、ロシア、インド、パキスタン、イランそしてヨーロッパの国々も中国とは軍事的に太刀打ちできなくなっている。
中国が中東で好き勝手をやるようになり、石油を独占して日本やインドなどに損害を与えるようになった場合、日本はインド洋からマラッカ海峡、南シナ海から東シナ海を抜けて日本へ至るシーレーンを自らの軍事力で安全にしなければならない。この際、欠かせなくなってくるのが、やはりアメリカの協力であり、アメリカの決意なのである。(略)
中東には、石油の問題だけでなく、核兵器を持とうとしているイランの問題がある。イランのアフマディネジャド大統領はユダヤ人国家イスラエルの存在を認めておらず、核兵器で壊滅させるという脅しをかけている。宗教的に対立するサウジアラビアに対しても軍事対決を迫る構えを崩していない。
p175〜
石油大国サウジアラビアとイスラエルは世界経済を大きく動かしている。この両国がイスラム勢力によって消滅させられるようなことがあれば、第2次大戦以来、比較的安定して続いてきた世界は大混乱に陥る。 *強調(太字・着色)は来栖
=========================================
◆ 小沢一郎氏 石原氏らを批判「戦前の大政翼賛会を志向」 2012-11-30 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
小沢氏、石原氏らを批判「戦前の大政翼賛会を志向」
産経ニュース2012.11.29 20:05
国民の生活が第一の小沢一郎代表は29日夕、水戸市での会合で、自民党の安倍晋三総裁、日本維新の会の石原慎太郎代表や橋下徹代表代行らの名を挙げ、「戦前の大政翼賛会を志向しているのではないかという感じさえする」と批判した。「非常に危険な危なっかしい政権になってしまう。国民のみなさんで阻止しないといけない」と訴えた。
ただ、小沢氏は自由党党首だった平成14年4月、日本の核武装を想定して軍事力増強を続ける中国を批判し、「あまりいい気になると日本人はヒステリーを起こす。中国は核弾頭があると言っているが、日本がその気になったら一朝にして何千発の核弾頭が保有できる」と発言している。
...........
〈来栖の独白2012/11/30 Fri. 〉
小沢氏らしくない大雑把な物言い。ご自身がこの種の大雑把、イメージ的な物言いでさんざ被害を被ったのに、同じ手法を駆使している。そもそも人を非難することの少なかった小沢氏であるから、珍しい。
石原氏の「核兵器シミュレーション」の発言は、ひとり石原氏のみならず、例えばワシントンに長年いてワシントン(つまり世界)の動向に精通した一流のジャーナリストなら共通するコラムであって、「非常に危険な危なっかしい」などとイメージで受け止めて片づけてよいテーマではない。
日本人は、世界の動向に疎い。独り善がりで、国際感覚が欠落している。憲法との関係もあり、世界から孤立し、奇異の目で見られている。そういった日本人固有の弱点を、小沢氏ほどの人でも露呈した。
=========================================