【中国という“地雷”】“お家芸”のパクリ 「HiPhone」に「Goojie」 ★(4)
zakzak2013.03.29
「山寨」は、「パクリ」「モノマネ」「ニセモノ」を意味する中国語だ。中国の“お家芸”だけに「山寨精神(=パクリ精神)」「山寨主義(=パクリ主義)」といった開き直りとも取れる表現もはやっている。
そもそも、日本人には少なからず、パクリ商品を買うこと自体、犯罪行為との意識や羞恥心がある。ところが中国人は堂々と、「NOKIA」ではなく「NOKLA」の携帯、「HiPhone」や「APhone」など、アップル社の「iPhone」のパクリを持っている。
企業モラルがないうえで、消費者はモラルもお金もない。「超安いし、いいじゃん」って感覚。だから、中国政府がパクリ撲滅キャンペーンで工場をゴソッと摘発しても、所詮はいたちごっこなのだ。
大手検索サイト、グーグルが、中国政府によるインターネット検閲とハッキングを理由に撤退したのが3年前。まさに「撤退を検討」と報じられた直後に開設されたのがGoogleのパクリ、Goojie(グージエ)だった。
中国語での表記は「谷姐」。グーグルの中国語は「谷歌」で「歌」と「哥(兄)」が同じ音なので、「グー兄さん」の代わりに「グー姉さん」登場ってことらしい。
広東省在住の女子学生を中心に「Goojie/谷姐」を立ち上げたことでも話題を呼んだ。ロゴが当初、グーグルそのもので「使用を止めなければ訴訟も辞さない」と警告されていたにも関わらず、広東省通信管理局へのサイト運営申請はすんなり通過。
しかもその後、同サイトの責任者は多数のメディアや投資会社を集め、自前の検索エンジン発表会を開催。「グーグルとフェイスブックの良いところを合わせた」「グーグルを超える自信がある」などと豪語したそうな。
昨年10月、多くのユーザーが待ちに待った「iPad mini」が発売された直後、中国ではパクリ版「GooPad mini」を発表。お値段99ドル。安い。
さらに今年は、iPhoneの新モデル「iPhone5S」のパクリ商品、「Goophone i5S」を先駆けて市場へ投入。“開発”業者Goophone(谷蜂手機)は中国国内で特許申請を行ったとかで、ホンモノ=iPhone5Sが発売された暁には、「アップル社を特許侵害で訴える」などと息巻いているらしい。
ちなみに、同社のホームページには「中国電子商務誠信単位(中国電子ビジネスで誠実&信用の企業)」を意味するマークが…。ん、これもパクリ?
*河添恵子(かわそえ・けいこ)
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【中国という“地雷”】“お家芸”のパクリ 「HiPhone」に「Goojie」(4) 河添恵子
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