生活の党が憲法改正案の原案、96条はそのまま
生活の党は24日の総合政策会議で、党の憲法改正案の原案をまとめた。
憲法改正の発議要件を定めた96条については改正せず、衆参各院の3分の2以上の賛成を求める現行規定を維持するとした。9条を巡っては、武力行使を伴う国連平和維持活動(PKO)への参加を認める条項を新設する方向を示した。このほか、衆参両院の機能分担の見直しや、災害発生時などの緊急事態に関する条項の追加を検討するとした。
小沢代表は会議の冒頭、「憲法に不都合な部分が生じてきたのであれば、時代に合ったものに変えていくことは当然だ」と述べた。
今後、具体的な条文案も含めて議論を重ね、夏の参院選の公約にも反映させる方針だ。
(2013年4月24日22時50分 読売新聞)
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◆ 小沢一郎氏「96条改正なら、政権ごとに憲法変わる」「96条改正はへんちくりん」 2013-03-06 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
96条改正なら、政権ごとに憲法変わる…小沢氏
2013年3月5日(火)19時1分配信 読売新聞
生活の党の小沢代表は5日、東京都内で開いた自らが主宰する「小沢一郎政治塾」で講演し、憲法の改正要件を定めた96条改正について、重ねて否定的な考えを示した。
小沢氏は「(96条改正で憲法改正要件が緩和されれば)政権が代わるたびに憲法を変えることになる。日本のようにまだまだ民主主義の意識が希薄で、定着していない国家では、ますます混乱するのではないか」と述べた。「(憲法)改正に反対と言っているわけではない」とも語った。
講演には党所属議員や塾生約60人が出席した。
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安倍首相をけん制 憲法改正で小沢氏
中国新聞 '13/3/5
生活の党の小沢一郎代表は5日、自らが塾長を務める政治塾で講演し、憲法改正の発議要件を緩和する96条改正に意欲を示す安倍晋三首相をけん制した。「(96条改正は)憲法の基本原則を変えることだ。過半数による通常の議決で変更できるようにすれば政権交代のたびに憲法が変わることになる」と述べた。
自民党が昨年発表した憲法改正案で天皇を「日本国の元首」と位置付けたことについても「(現憲法の)第1条で天皇は立派に元首だ。外国でも元首として扱われており、あえて書く必要はない」と指摘した。
一方で、憲法改正を否定しないとの立場を強調し「国民のために役立つ有益な憲法でなければならず、冷静に合理的な議論をして結論を出すべきだ」と、国民的な議論の必要性を訴えた。
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小沢氏「96条改正はへんちくりん」
産経新聞2013.2.28 21:09
生活の党の小沢一郎代表は28日、国会内で開いた党会合で、憲法改正論議に関し「96条の(憲法改正の発議)要件緩和だけを先にやるという話は学問的、論理的、理念的にへんちくりんな議論だ」と述べ、安倍晋三首相らが主張する96条改正論を批判した。その上で「憲法は二院制の問題や9条だけでなく、実勢に合わなくなってきているところがある。皆さんの合意があれば改正は当然、行われてしかるべきものだ」と語った。
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政界再編の布石か 民主・前原氏ら“離党予備軍”参加 憲法改正議連設立
zakzak2013.03.02
民主党、日本維新の会、みんなの党の野党3党の有志が、憲法改正について規定した96条の改正を目指す議員連盟を設立することが明らかになった。特に、支持率が低迷して分裂含みとされる民主党からは、前原誠司元代表ら“離党予備軍”が参加予定という。永田町では「政界再編の布石ではないか」と見る向きも多い。
関係者によると、議連は民主党の渡辺周元防衛副大臣、維新の松野頼久副幹事長、みんなの浅尾慶一郎政調会長が呼びかけ人で、民主党内では、前原氏ら「保守系」と位置付けられる議員が参加予定。来週にも勉強会形式で初会合を開き、議連の形で運営するという。
96条は、憲法改正について、衆参両院で「3分の2以上」の賛成を得て発議できるとしている。安倍晋三首相や維新の橋下徹共同代表は今年夏の参院選後にも、自民、公明、みんな、維新に民主党の一部を加えて、「過半数」とする改正に意欲的で、議連はこの流れに沿ったものといえそう。
ただ、話は憲法だけにとどまりそうにない。
橋下氏は「民主党の中で、同じ憲法観の人たちとは一緒にまとまっていくべきじゃないかと思っている」と語っており、民主党の一部とは、離党を前提に合流できるとの考えを示している。
維新関係者は「前原、橋下両氏はウマが合うメール友達だ。昨年末の衆院選で、前原氏に維新は対抗馬を立てなかった。今でもスカウトしているようだ」と明かした。
これに対し、民主党の海江田万里代表は先月28日の記者会見で、96条改正について「ただちに3分の2を、2分の1にすると結論を出すのは早すぎる」と慎重姿勢を示した。参院選で民主党との連携が取り沙汰され、前原氏が毛嫌いしているとされる「生活の党」の小沢一郎代表も同日、「へんちくりんの議論だ」と否定した。
政治評論家の浅川博忠氏は議連の動きについて「政界再編の布石だ。参院選で、自民、公明両党が過半数を取り安定するなら、政権に関与したい。他方で、自民党がコケた場合には受け皿になりたい思惑もある。海江田氏が小沢氏と組む場合は、参院選前でも前原氏らは離党するだろう」と話している。
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生活の党が憲法改正案の原案、96条はそのまま
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