「選手に感謝」とザック 一夜明け日本代表が会見
産経ニュース2013.06.05
サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会出場を果たした日本代表は、世界で最も早い予選突破から一夜明けた5日、さいたま市内のホテルで記者会見し、アルベルト・ザッケローニ監督は「W杯出場を決められたことをうれしく思う。強く戦ってくれた選手に感謝の弁を述べたい」と喜びを口にした。
長谷部誠主将(ウォルフスブルク)は「正直な気持ちはほっとしている。素直にうれしい」と感想を述べた上で、本大会へ向け「世界で勝つためにはもっと成長しなければいけない。選手が一番痛感している」と決意を話した。
アジア最終予選B組の日本は4日、さいたま市の埼玉スタジアムで行われたオーストラリア戦で本田圭佑(CSKAモスクワ)が同点のPKを決めて引き分けに持ち込み、5大会連続5度目のW杯出場を同組1位で決めた。国内での予選突破は初めてとなった。
●ザッケローニ日本代表監督 「W杯出場を決められてうれしく思う。ここにいるメンバーだけでなく、これまで戦ってくれたたくさんの選手に感謝したい。サッカーは選手が主人公なので、彼らがいなければ成り立たない」
●香川真司 「主力としてこの予選を戦って、W杯を決めたという喜びは素直にある。ただもっとレベルアップしないとブラジルでは厳しい。そういう危機感を常に持ちながら、来年のW杯まで自分を磨いてもっと強くなって、夢の舞台で活躍できるように頑張りたい」
●長友佑都 「岡田ジャパンのときは心の底から喜べた自分がいたが(今回は)うれしい気持ちよりもこれから厳しい戦いが始まると、危機感の方が強かった」
●岡崎慎司 「いろんな人のおかげでW杯に出場できたことはうれしいが、FWとしてはゴールが欲しかった。これから1年、ゴールにこだわってやっていきたい」
●川島永嗣 「うれしさという面では変わらないが、日本の皆さんと喜びを共有できたのは素晴らしかった」
●今野泰幸 「このチームは本当にいいチームだと思うし、無限の可能性を持っている。世界で勝つチームになれると信じている」
●本田圭佑 「応援してくれたファンの皆さん、あることないこと書いてくれたメディア、そしてスポンサーに感謝したい」
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本田W杯優勝へ前代未聞の名指し公開ゲキ
日刊スポーツ[2013年6月6日7時18分 紙面から]
世界最速で14年W杯ブラジル大会出場を決めた日本の絶対的エース、MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が5日、公言する「W杯優勝」を実現するため、公の場で仲間に課題を突き付けた。自身の土壇場での同点PKによるW杯出場決定から一夜明け、さいたま市内で行われた共同記者会見に参加。ひな壇の端から同じ壇上に並んだ仲間に「個」の大切さを説き、前代未聞の公開アドバイスを送った。
公言する「W杯優勝」へ、残された時間は1年。ひな壇の前列左端に陣取った本田は、公式会見で前代未聞の公開アドバイスを送った。主力の名を順に挙げて各自に課題を突き付けた。彼らのプレーに不満をあらわにしたわけではない。本田にしかできない期待と信頼を込めた叱咤(しった)だ。
「この1年は短いですが、考え方によってはまだ1年もあるという見方もできる」。「個」という単語で個人の一層のレベルアップを説き、重みのある口調で各ポジションの選手名を挙げた。
本田 個というのは昨日、GKの川島選手がしっかりと1対1で守ったところをさらに高める。今野選手がケーヒルに競り勝ったところをさらに勝てるように磨く。佑都(長友)、真司(香川)がサイドで個人で突破していた精度をさらに高めて、ブラジル相手にでもできるようにする。ボランチの2人(長谷部、遠藤)がどんなにプレッシャーがきても必ず攻撃陣にパスを供給できるように、そして守備ではしっかりと常にコンパクトに保ちながらボール出しを90分間繰り返してやる。岡崎選手や前田選手が、決めるべきところをしっかり決める。
世界の頂点まで駆け上がるため、今のタイミングこそが仲間に訴えかける場だと、冷静に判断したからこその発言だった。
本田 最後は個で試合が決することがほとんど。日本のストロングポイント(長所)はチームワークなんですけど、そんなことは、僕らは生まれ持っている能力なんで。どうやって自立した選手になって個を高められるか。自分が前に出るという強い気持ちを持って、集まっているのが代表選手だと思う。
受け取る側の性格、反応まで考慮しての発言。言葉にトゲはあるが、細かい気配りもある。
直前に「ビッグクラブの人と一緒にプレーできるのは本当に楽しい」と言ったいじられキャラの先輩今野にはあえて苦言も。「今野選手みたいに憧れみたいな気持ちで持っていてもらったら困る。大先輩なので、どんどんアドバイスをくれればいいと思っています」。「大先輩」という言葉で気遣いも交ぜつつの刺激だった。日本中を熱狂させたピッチ上に続き、会見も完全に本田の独壇場となった。【八反誠】
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日本代表MF本田圭佑「コンフェデ杯は超強気でいく」
Soccer King 2013.06.05. 21:16
ブラジル・ワールドカップの出場権をかけたアジア最終予選が4日に行われ、日本代表とオーストラリア代表が対戦し、1−1の引き分けに終わった。グルー プ Bで首位の日本代表は勝ち点を14として、最終戦を残して自動的に出場権が獲得できるグループ2位以内が確定。5大会連続5回目の本大会出場が決まった。
試合から一夜明け、埼玉県内で記者会見を行い、日本サッカー協会の大仁邦彌会長、原博実技術委員長とともにアルベルト・ザッケローニ監督と選手26人が出席した。
会見後の取材で、MF本田圭佑は以下のようにコメントした。
―改めて最終予選はけがでなかなか出れなかったりしたけど、最後に結果を出せたのではないか?
「満足はしていないですけどね。合流した時、試合に出た時というのは最低限の結果は出せたんではないかなという、ホッとしたような気持ちではいます」
―昨日のパフォーマンスについては中2日という厳しい中では出せた?
「コンディション自体がよくなかったんであれですけど、その中でやれることはやったという風に思ってます」
―他の選手たちも本田君がいて前にタメが生まれたと言っていたが、意識していたことは?
「そうですね。コンディションが悪かった分、守備とかでは貢献できなかったので、攻撃に行った時、オン・ザ・ボールの時には唯一周りとの違いは出せるんではないかなという思いではプレーしていました」
―コンフェデレーションズカップで強い相手3チームとやることでテストしておきたい部分は?
「テストではないんでね。しっかり勝ちに行くので、それは揺るがないです。超強気でいきます」
提供:Jリーグサッカーキング
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本田圭佑「あることないこと書いてくれたメディア」「どうやって自立した選手になって個を高められるか」
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