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参院選岩手選挙区 かすむ小沢一郎氏 退潮条件そろう 「民主党の不始末は私の責任」九州で反省の弁

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【参院選】激戦区・岩手、かすむ小沢氏 安倍自民もはや敵にあらず
産経新聞2013.7.14 22:30
 参院選の21日投開票に向け、与野党党首らは「ラストサンデー」の14日、各地で支持を訴えた。安倍晋三首相は岩手県に入り、21年ぶりの岩手選挙区(改選数1)での自民党勝利に向け3カ所で演説した。同党が最大のライバルとみているのは、民主党を離党し無所属で戦う現職の平野達男前復興相だ。生活の党も新人を擁立するが、小沢一郎代表の威光はすっかりかすみ、各陣営は票の上積みに向け「小沢票」の切り崩しに血眼になっている。(沢田大典、楠城泰介)
 首相は午後、3カ所目の遊説として小沢氏の本拠地といえる衆院岩手4区の岩手県北上市を選んだ。
 冒頭、奥州で活動した平安時代の武将、安倍貞任(あべのさだとう)に触れ、「貞任の末裔(まつえい)が私となっている。ルーツは岩手県。その岩手県に帰ってきた」と親近感を強調した。続いて「20歳の人は一回も参院選で自民党が勝った姿を見ていない。(党公認新人の)田中真一を東京に送ってほしい」と訴えた。
 JR盛岡駅前では「岩手県にある大きな岩盤を打ち破る」と声を張り上げる場面もあった。
 「岩盤」とは、小沢氏を指すのは言うまでもない。だが、自民党にとって、もはや敵は小沢氏ではない。一関市での街頭演説で「はっきりしない無所属から出るのとは訳が違う」とした平野氏なのだ。
 その平野氏は、東日本大震災で被災した県内の海岸沿いの仮設住宅を北から南に一気に回り、岩泉町の仮設住宅前では「復興に関わった経験と知識、何度も足を運んだことで培った現場感覚を総動員して復興の最前線に立たせてほしい」と熱弁をふるった。
 平野氏は過去2度の参院選を「小沢票」に乗って勝利した。今回は逆に「小沢票」を切り崩さなければならない。復興対策の実績をアピールすることで小沢氏との違いをみせようとしている。
 「小沢票」を狙っているのは民主党候補の新人、吉田晴美氏も同じだ。当初、党執行部内には生活との連携を模索する動きがあった。これに「待った」をかけ独自候補擁立を進めたのは、元小沢氏側近で衆院岩手1区選出の階猛氏だったという。階氏の小沢氏への「怨念」がちらつく。
 14日は、「反小沢」の急先鋒(せんぽう)、安住淳元財務相が岩手県内に入り、盛岡駅前では「内輪もめで分裂を繰り返し、せっかく育てた民主党はどうなるのかと思っている人は多い。おわびをしなければならない」と述べ、民主党を離れた小沢、平野両氏を当てこすった。
 これに対し、小沢氏はこの日、福岡県内にいた。生活が唯一、民主党候補を推薦している選挙区だ。小沢氏が優先したのは、民主党に見える形で「貸し」を作ることだった。
 もっとも、留守にするのが当たり前だった小沢氏の岩手入りは、この2カ月で5回に達しているという。
 一方で小沢氏は、生活の新人、関根敏伸氏には「俺の応援はあてにするな」と伝えている。関根氏が落選することは「小沢王国」の崩壊を意味するが、厳しい状況にあることを承知しているようだ。 *リンクは来栖
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生活・小沢氏「民主党の不始末は私の責任…」九州で反省の弁
zakzak2013.07.14
 生活の党の小沢一郎代表が14日、参院選公示後初めて九州入りし、福岡県宗像市で講演した。「せっかく政権交代したのにまた自公政権に戻ってしまった。民主党の不始末は私の責任でもあります」と珍しく反省の弁を述べた。
 九州7選挙区に生活の党の公認候補はおらず、比例票の掘り起こしが狙い。会場のホテルに小沢氏が現れると熱心なファン約200人が拍手で迎えた。
 小沢氏は約30分間の演説で「安倍(晋三首相)さんは人間的にはいい人ですが、アベノミクスは強者だけがいい思いをする政策。弱い者が捨てられちゃいけないから政治が必要なのに弱肉強食にするなら政治はいらない」とひとしきり政権を批判。「参院選で政権交代はできませんが、次の衆院選に向けたステップにしたい」と述べ、次期衆院選での政権奪回になお意欲をにじませた。
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参院選岩手選挙区 燃える自民、閣僚級続々
河北新報2013年07月11日木曜日
◎21年ぶり議席奪還目指す/生活・小沢代表退潮「条件そろう」
 参院選岩手選挙区(改選数1)で、自民党岩手県連が新人田中真一候補(46)を擁立し、21年ぶりの議席奪還に燃えている。安倍晋三政権への高い支持率に加え、立ちはだかっていた生活の党の小沢一郎代表(衆院岩手4区)の力にも陰りがみられる。党本部は閣僚級を連日県内に送り、政権与党の強みを前面に出して援護する。
<村井宮城県知事も応援>
 10日夜、田中氏の応援でJR盛岡駅前に立ったのは、小泉進次郎党青年局長。若者から中高年まで集まった約500人を前に「(衆参の)ねじれにより、野党がメンツにとらわれ、通すべき法案をつぶしてしまっている。この岩手で議席を勝ち取り、(ねじれを)解消しなければならない」と訴えた。11日にかけて被災地の大槌町、陸前高田市を遊説する。
 10日は下村博文文部科学相、党本部から要請を受けた村井嘉浩宮城県知事も岩手に入り、応援のマイクを握った。14日には安倍首相も訪れる予定となっている。
 もともと保守層の厚い岩手で、自民の参院議席獲得を阻んできたのは小沢氏だ。
 県連幹部によると、小沢氏が1993年に自民を離党して以来、政治力に期待した建設業界など、従来自民を支持してきた団体が離れた。95年の知事選で小沢氏が見いだした新人の増田寛也氏が勝利すると、小沢氏の影響力は中選挙区時代の地盤だった県南から、自民が強い県北にも浸透していったという。
 参院選では95年に推薦候補が敗れて以来、6連敗。進次郎氏の父、小泉純一郎首相時代に全国で圧勝した2001年も、小沢氏が当時率いた自由党から立候補した平野達男氏(59)に約6000票差で敗れ、その後は差が広がるばかりだった。
<陣営内に不安も>
 潮目が変わったのは昨年の衆院選。小選挙区4議席のうち、生活は比例復活を含め2議席にとどまり、当選した小沢氏も大幅に減票した。自民は比例復活の3議席を含め4議席を獲得した。
 小沢氏は生活を率いて自ら力を振るった民主を割って出た。3選を目指す平野氏は民主を離れ無所属となり、かつて小沢氏に結集した勢力は3分。自民にとっては「これまでの選挙で一番いい条件がそろった」(田中氏陣営幹部)。
 選挙戦でも小沢氏を意識した発言が目立つ。盛岡市に8日入った麻生太郎副総理は「隠然たる勢力を誇っていたおじさんの影が薄くなり、ただの国会議員に成り下がった。アラブの春じゃないが、岩手の春が起きると期待している」と述べた。
 好条件に恵まれているとはいえ、選挙戦では前復興相で知名度の高い平野氏ら、これまでで最多の6人が激しく争う。ことし3月に公募で選ばれた田中氏は横浜市出身で「落下傘候補」のイメージがぬぐえない。ある市議は「01年の選挙は地元の元衆院議員を立てて敗れた。地元に縁の薄い新人が短期間で浸透できるのか」と不安を漏らす。
 千葉伝県連幹事長も「大物が来て人を集めただけでは駄目。いかに田中氏をアピールするかだ」と力を込める。
<岩手選挙区立候補者(1−6)>
平野達男 59 前復興相   無 現(2)
菊池幸夫 54 党県常任委員 共 新
田中真一 46 元慶大職員  自 新(公推)
高橋敬子 51 元県職員   諸 新
吉田晴美 41 元議員秘書  民 新
関根敏伸 57 元県議    生 新(ミ支)
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