日韓企業の決算、アベノミクスで明暗 ダイハツ、日産に追い風 韓国は輸出低迷
zakzak 2013.07.26
日韓主要企業の決算発表で明暗が分かれた。アベノミクス効果による円安を追い風にした日本メーカーの復活が際立つ一方、韓国メーカーは中国経済の失速やウォン高が響き、相次いで減益に見舞われた。輸出の低迷が続く韓国経済の先行きは一段と厳しくなりそうだ。
ダイハツ工業が25日発表した2013年4〜6月期連結決算は、売上高が前年同期比0・7%増の4517億円、純利益が13・2%増の232億円と、ともに過去最高をたたき出した。東南アジアでの販売が堅調で、円安の進行により海外の子会社の儲けが円ベースで増えた。同社はさらに業績が上ぶれする可能性を示唆している。
日産自動車も売上高が前年同期比17・8%増、純利益は14・0%増となった。歴史的な円高だった前年同期から円安になったことが寄与し、対日感情悪化が続く中国での落ち込みを、北米での販売増がカバーする形となった。
経営再建中のシャープも4〜6月期の営業損益について、円安で液晶パネルの海外販売が伸びたことで、100億円の赤字見込みから10億円以上の黒字を確保できる見通しとなった。
これに対し厳しい状況なのが韓国メーカーだ。現代自動車の4〜6月期連結決算は、営業利益が5%減で、3四半期連続の減益となった。中国市場で販売を伸ばしたが、先進国の市場では、超円高が修正されて競争力を取り戻した日本メーカーなどに苦戦を強いられている形だ。
鉄鋼大手ポスコの営業利益も31%減となった。中国経済の減速を背景にした鋼材市況の悪化が響いている。
韓国経済全体でみても、実は低迷ぶりは深刻だ。25日に発表した4〜6月期国内総生産(GDP)は事前の予想を上回って1・1%増となっているのだが、韓国経済のエンジンである輸出が前期の3・0%増から1・5%増と低迷。輸入も鈍化している。
「輸入が減るとGDPが押し上げられる効果がある」(エコノミスト)という。GDPが上ぶれしたのも、政府の歳出前倒しと景気対策による一時的なものとの見方が強い。
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日韓企業の決算、アベノミクスで明暗 ダイハツ、日産に追い風 韓国経済のエンジンである輸出が低迷
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