飼い犬巡りトラブル…山口連続殺人で容疑者
2013年7月31日07時07分 読売新聞
山口県周南市金峰の集落で5人の遺体が見つかった連続殺人・放火事件で、被害者の1人に対する殺人と非現住建造物等放火容疑で逮捕された無職保見光成(ほみこうせい)容疑者(63)が、「集落でトラブルがあった」などと動機に関する供述を始めていることが分かった。
県警は、近隣住民とのつきあいをうまくできずに不満を募らせ、孤立した末に事件に至った可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、保見容疑者は、「5人を同じ木の棒で殴って殺した」と供述している。さらに、動機について、被害者の名を示しながら、自分の飼い犬を巡るトラブルなどを説明。「犬のふんの処理について注意された」「犬を殺すために田んぼに農薬をまかれた」などとする趣旨の供述を繰り返し、被害者への不満を口にしているという。保見容疑者は犬を2匹飼っており、逮捕された26日にうち1匹は死んだ。
ただ、捜査幹部の間では、供述内容が、いずれも凶悪事件の動機としては不十分との見方もあり、山口地検と県警はさらに詳しく事情を聞く方針。
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