立秋を過ぎてから、非常な暑さに襲われている。気象庁は「これまでに経験のないような大雨」「直ちに命を守る行動を取ってください」などと、これ以上ないような表現で呼びかけている。天候の烈しさは年を追って増していくようだ。
私は、まだこんな世の中にいる。本年は2013年だ。勝田清孝との永別から13年になる。清孝と生きた歳月が13年間だったから、共に生きて13年、死別してから13年である。名古屋高裁控訴棄却(1988年2月19日)から私どもの交流は始まり、2000年11月30日の刑死(死刑執行命令=保岡興治法相)によって、終わった。
清孝の事件は「警察庁広域指定事件113号」であったが、私どもには何かにつけて様々に「1」「3」という数字が身近にあったように思う。
本年3月終わりから、自宅近くの緑地公園を散歩するのを日課にしている。広い公園だ。鈴懸の木、大きな鈴懸の木があちこちにあることに気付いた。一つの感慨を催す。母校にあった鈴懸(プラタナス)、プラタナス・ロードである。
♪ 友と語らん 鈴懸の径
通いなれたる 学校(まなびや)の街
やさしの小鈴 葉かげになれば
夢はかえるよ 鈴懸の径
この暑さの中で、そんなとりとめのないことを思いめぐらしている(死刑のこと、被害者のことなど、このような寸書では触れない)。