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【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】外国の干渉で慰霊もできない“異常”(5) 仲新城誠・八重山日報社

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【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】外国の干渉で慰霊もできない“異常” 犠牲者80人「尖閣戦時遭難事件」★(5)
 zakzak 2013.09.08
 「父の遺骨を持ち帰りたい。それを成し遂げないまま死ねば、私は悔いを残す…」
 東京で三線教室を主宰する元沖縄県議会議長の伊良皆高吉(いらみな・こうきち)さん(75)は、尖閣諸島・魚釣島に行きたいという思いを、強く持ち続けている。島には太平洋戦争末期の1945年に遭難した父、高晨(こうしん)さん(享年54)ら、日本人の遺骨が眠っているのだ。
 45年7月3日、石垣島から台湾へ疎開途中の船2隻が米軍機の攻撃を受けた。1隻は沈没し、1隻は魚釣島に漂着したが、遭難者は飢えに苦しみ、餓死者も発生した。銃撃による死亡や溺死も含め、犠牲者は約80人に上るとされる。「尖閣戦時遭難事件」と呼ばれている。
 遺族会の慶田城用武(けだしろ・ようたけ)会長によると、戦後も遺骨収集は行われていない。死亡者が埋葬されないままに遺骨が風化した可能性もあり「遺骨を探すのは難しいだろう」と話す。
 伊良皆さんは77年、父の遺骨を求めて魚釣島に上陸したが、探し当てられなかった。再度の上陸を模索するうち、78年には100隻以上の中国船が尖閣周辺に押し寄せる事件が発生した。伊良皆さんは「日本人の上陸に対する中国の威圧だ」と感じた。
 日中対立がさらに深刻化した現在、上陸は事実上不可能な状況だ。たとえ上陸が許可されても、個人の遺骨収集作業には限界がある。伊良皆さんは「戦後処理の一環として行政にも協力してもらえないか。せめて現地での慰霊祭を開いてほしい」と要望する。
 遺族会は、魚釣島での慰霊祭開催について「日中対立をエスカレートさせる」と消極的で、慰霊祭は毎年、石垣島で開いている。しかし、石垣市は69年に魚釣島で慰霊祭を開いたことがあり、その際、現地に慰霊碑も建立している。現地での慰霊祭開催を求める声も根強い。
 超党派の国会議員で組織する「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(領土議連)は昨年8月、慰霊祭開催のため、政府に魚釣島への上陸を申請したが許可されず、漁船をチャーターし、魚釣島近くで洋上慰霊祭を開いた。
 中国はすかさず「中国の領土主権を損なう行動だ」と中止を要求した。死を悼むという人類共通の感情に対してさえ「領土問題」を持ち出してくる中国の姿勢は人道的に許されまい。領土議連は今年も洋上慰霊祭を計画しているというが、中国公船が妨害に現れるような事態が懸念される。
 日本国内での遭難なのに、外国の干渉で現地での慰霊も遺骨収集もできない。これを異常と感じてこなかった日本人の感覚こそ異常ではないか。=おわり
 ■仲新城誠(なかあらしろ・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に石垣島を拠点とする地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。同県の大手メディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)など。
 *上記事の著作権は[zakzak]に帰属します *リンクは来栖
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【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】日台漁業取り決めの“重い代償”(4) 仲新城誠・八重山日報社 2013-09-07 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】尖閣から始まる占領の「ドミノ倒し」(3) 仲新城誠・八重山日報社 2013-09-05 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
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◇ 【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】「軍神」再評価は偶然ではない(2) 仲新城誠・八重山日報社 2013-09-05 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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【尖閣国有化1年 国境の島が危ない】日本漁船の拿捕を狙う中国 (1) 仲新城誠・八重山日報社 2013-09-04 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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疎開船遭難事件 尖閣慰霊祭 なぜ日本人を上陸させぬ 2012-08-20 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
 尖閣慰霊祭 なぜ日本人を上陸させぬ
 産経ニュース2012.8.20 03:20[主張]
 超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の山谷えり子会長ら国会議員8人が、尖閣諸島の魚釣島沖の船上で行われた疎開船遭難事件の慰霊祭に地方議員や地元漁民らと出席した。
 議員連盟が事前に尖閣の賃借権を持つ国に上陸許可を求めたものの、許可されなかったため、洋上での慰霊祭となった。
 尖閣諸島では、終戦間際に石垣島から台湾に向けた疎開船が漂着し、石垣島の住民が食糧難などで死亡している。その戦争犠牲者を慰霊する大切な行事が魚釣島で行えなかったのは残念である。
 政府は上陸を許可しない理由を「尖閣諸島を平穏かつ安定的に維持・管理するため」と説明している。だが、魚釣島での慰霊祭がなぜ、安定的な維持管理の妨げになるのか全く分からない。尖閣の領有権を不当に主張する中国への配慮があったとすれば、問題だ。
 尖閣は法的にも歴史的にも紛れもない日本固有の領土だ。国会議員も出席する慰霊祭を魚釣島で堂々と行ってもらうべきだった。
 尖閣購入を計画している東京都も、購入予定地を調査するために上陸許可申請を出す方針だ。都の上陸も国は許可すべきである。
 尖閣を行政区域とする石垣市も、固定資産税評価などを目的として国に何度も上陸許可を申請しているが、認められていない。石垣市への上陸許可については遅きに失しているというほかない。
 東京都や石垣市が尖閣で公的な調査を行うことは、そこに日本の主権が及んでいることを海外により明確に示すことにもなる。
 慰霊祭出席者の中から、地方議員ら10人が魚釣島に一時、上陸した。国が上陸を許可していれば、何の問題もない行為だった。
 中国は、洋上慰霊祭までも「中国の領土主権を損なう行動だ」として、日本側に中止を求めた。不当な要求には抗議すべきだ。
 中国では、尖閣に不法上陸した香港の活動家14人が逮捕されたことに抗議する反日デモが拡大している。日の丸が燃やされるなどデモ隊の暴徒化が懸念される。
 14人は香港に強制送還されたが、それで問題は終わらない。
 野田佳彦政権はなぜ、厳正な刑事手続きを踏まず、逮捕した14人を強制送還したのかを、国民に改めて詳しく説明する必要がある。活動家の行動を写したビデオの公開も重ねて求めたい。
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【尖閣に日本人10人上陸】
首相の整合性は… 一時、上陸許可の可能性を示唆
産経ニュース2012.8.19 22:48
 沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に日本人10人が上陸したことで、野田佳彦首相は厳しい立場に立たされた。首相は一時、上陸に理解を示していただけに、10人の扱いや中国政府への対応によっては、15日に上陸した香港の活動家を強制送還という穏便ともいえる措置で済ませたこととの整合性について、国会で厳しい追及を受けそうだ。
 首相は7月25日の参院社会保障・税一体改革特別委員会で「慰霊を望んでいる遺族の気持ちは重く受け止めなければいけない」と述べ、上陸許可の可能性を示唆していた。
 しかし、13日、慰霊祭のため上陸許可を求めていた超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長・山谷えり子自民党参院議員)に「尖閣諸島を平穏かつ安定的に維持・管理するためという政府の賃借の目的を踏まえると、上陸は認められない」とする斎藤勁官房副長官名の決定書を通達。香港の活動家が上陸したのは皮肉にもその2日後だった。
 政府筋は19日の上陸について「国内問題として冷静に対処する」としている。官邸では桜井修一官房副長官補(安全保障・危機管理担当)が情報収集に当たったが、首相や藤村修官房長官らは姿を見せず、今回も海上保安庁などに対応を任せる姿勢を明確にした。
 ただ、今週には衆参両院の予算委員会で尖閣上陸事件に関する集中審議が予定されており、野党側は強制送還で済ませた首相の「弱腰」を追及し、早期の衆院解散に追い込む構えだ。
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【尖閣に日本人10人上陸】
身の安全と外交的問題 政府「一般」の上陸認めず
産経ニュース2012.8.19 22:46
 尖閣諸島は中国や台湾が領有権を主張し始め、領海内での違法操業などが相次いだことから、政府が平成14年に「平穏かつ安定的な維持のため」として所有者の民間人から魚釣島などを借り上げ管理してきた。
 身の安全が保障できない上に外交上の問題もあるとして、政府関係者や地権者以外の上陸を認めてこず、事実上、立ち入りを排除している。
 行政区域上は沖縄県石垣市に属し、同市も、自然環境などの実地調査を再三にわたり求めているが、政府は認めていない。また、今回の慰霊祭でも一行の上陸許可は認められなかった。
 ただ、東京都の石原慎太郎知事が今年4月、購入計画を表明しており、都が購入に向け近く上陸許可を申請する方針で、政府の対応に注目が集まっている。
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