帝銀事件の再審請求終了 養子死亡で東京高裁 弁護団は異議
産経ニュース2013.12.3 11:40
１２人が毒殺された昭和２３年の「帝銀事件」で、東京高裁は３日までに、獄中死した平沢貞通元死刑囚の養子で再審請求人の武彦さん＝当時（５４）＝が死亡したことを受け、現在の第１９次再審請求手続きが「終了した」との決定を出した。決定は２日付。
弁護団は１１月末に手続きを終了させないよう求める意見書を出しており、決定に異議を申し立てる方針。
平沢氏は３０年に死刑が確定した後も無実を訴え続けた。武彦さんは平沢氏を支援していた作家森川哲郎さん（故人）の長男で、再審請求を続けるため５６年に平沢氏の養子になった。６２年に平沢氏が獄中死した後の平成元年、１９度目の再審請求を起こした。
武彦さんは今年１０月、東京都内の自宅で亡くなっているのが見つかった。
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