【オウム法廷再び 井上死刑囚尋問2日目(1)】「麻原の指示だから確実にやらなければ…」 記憶呼び起こす
産経ニュース2014.2.4 12:12
《平成7年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん=当時(68)=拉致事件など3事件に関わったとして逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の第10回公判が4日、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で始まった。前日に続き、仮谷さん拉致事件を指揮した井上嘉浩死刑囚(44)の証人尋問が実施される》
《井上死刑囚は3日の検察側尋問で、仮谷さんについて「ポア(殺害)できる薬物の効果を確かめようと思い、点滴したら亡くなった」と中川智正死刑囚(51)から告白されたと初めて証言。中川死刑囚が殺意を持っていた疑いがあるとの認識を示した》
《具体的には、仮谷さんの死亡後、中川死刑囚は井上死刑囚に、故村井秀夫元幹部=当時(36)=から「信者に仮谷さんをポア(殺害)させろ」と指示されていたと説明。「どうせポアされることになると思ったので、この際、ポアできる薬物の効果を確かめてみようと点滴したら亡くなった」と話したという》
《井上死刑囚は23年に遺族への手紙で同様の説明をしているが、法廷での証言は初めてで、これまで証言しなかった理由について「死刑回避のため(責任を)なすりつけていると思われる」などと弁明した》
《これに対し、中川死刑囚の言い分は大きく異なる。中川死刑囚は1月21日の第4回公判で「故意に殺害したことはない」と麻酔薬の副作用による死亡との考えを改めて示し、「(井上死刑囚に話した事実は)ありません。井上君が自分の責任で言うことであれば私がどうこういうことではないが、嘘はついていません」と憤った》
《午前9時58分。東京地裁最大の104号法廷では、確定死刑囚への尋問のため、襲撃など不測の事態に備え、傍聴席の前に透明の防弾パネルが設置され、傍聴人に姿が見えないよう証言台と傍聴席との間に遮蔽(しゃへい)板が設置されている。刑務官も10人以上を法廷内に配置し、厳重な警備態勢を敷いている》
《斉藤裁判長に促され、向かって左手の扉から、スーツ姿の平田被告が入ってきた。これまで通り、斉藤裁判長に向かって一礼した後、両脇を刑務官に挟まれ、左手のいすに座った。男性1人、女性5人の裁判員も入廷し、裁判官3人とともに一礼をした後、斉藤裁判長が係官に証人の入廷準備を指示した》
《係官らは左手の扉から白いアコーディオンカーテンを設置し、傍聴人から井上死刑囚が入廷する様子を見えなくした》
《井上死刑囚が入ってきたようだ。斉藤裁判長が、井上死刑囚に昨日、嘘をつかないと宣誓した効力が続いていることを告げた。この日は、昨日の検察側の主尋問に対し、弁護側の反対尋問が行われるようだ。斉藤裁判長が弁護側に尋問を促すと、弁護人の男性が立ち上がった》
弁護人「証人は高校生のときにオウム真理教に入会したのですね」
証人「はい」
弁護人「当時の名称は?」
証人「オウム神仙の会です」
《弁護人は、当時のNHKの番組で井上死刑囚がインタビューに答え、「自己の苦しみを喜びとし、他の苦しみを自己の苦しみとする」と語っていたことなどを確認した上で尋ねる》
弁護人「当時の教団が目指していた生き方なのですね」
証人「モットーですね」
《井上死刑囚は、昨日の尋問と同様、よく通る声で小気味よく答えていく》
《弁護人は平田被告のことについて聞く》
弁護人「平田被告は当時、道場でどんな仕事をしていましたか」
証人「要するに新人出家者というか、私の先輩でしたが、当時は小さい組織でしたので、事務から出版の手伝い、掃除、雑用、食事作りなど何でもやっていました」
《弁護人は、今公判の本題である仮谷さんの事件について聞いていく》
弁護人「(山梨県の)上九一色村(当時)の教団施設、第2サティアンの尊師瞑想(めいそう)室で、話し合う場面がありましたね」
証人「はい」
弁護人「そのとき、いた人は誰ですか」
証人「麻原の部屋ですよね。麻原と(元最高幹部の)村井(秀夫、故人)と中村(昇受刑者)さんと私。Hさん(法廷では実名)も途中までいました」
弁護人「その場面で仮谷さんの拉致を言い出したのは誰ですか」
証人「その場面では…」
《井上死刑囚は記憶を呼び起こしているのか、沈黙が数秒続く》
証人「麻原が中村さんに対して『ウパーリ(中村受刑者のホーリーネーム)、どう思う?』と聞いてきたので、中村さんが『拉致するしかないんじゃないでしょうか』と言ったのです」
弁護人「(その後)平田さんを第2サティアンに呼び出したのは誰ですか」
証人「中村さんです」
弁護人「時間は?」
証人「記憶はなくて前後関係からすると、午前3時前だろうと思います」
弁護人「その場面では、中村さんが主に麻原の指示を伝えたのですか」
証人「はい」
弁護人「昨日の主尋問によると、証人は拉致事件のサポート役ということでしたね」
証人「私も、麻原から指示を受けているから、確実にやらなければいけないと思いました。要するに、拉致の実行行為を中村さんとGさん(法廷では実名)に命じたわけですが、2人ではレンタカーの手配などできないので、CHS(諜報省)がバックアップして拉致を行うということです」
弁護人「指示を説明した場面で、平田さんは(仮谷さんの妹の)Aさん(法廷では実名)のことを知っている様子でしたか」
証人「どちらとも言えません」
《弁護人は昨日の主尋問の内容を確認しながら、井上死刑囚に質問していく。その様子を平田被告は、無表情で聞き入っている》
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【オウム法廷再び 井上死刑囚尋問2日目(2)】殺害疑惑「共謀とされれば責任負う」「拉致の流れは信さんに伝えた」
産経ニュース 2014.2.4 14:11
《平成7年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん=当時(68)=拉致事件など3事件に関わったとして逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の第10回公判。東京地裁104号法廷では、仮谷さん拉致事件を指揮した井上嘉浩死刑囚(44)に対し弁護側の尋問が続けられている》
《今公判の最大の争点は拉致の事前認識だ。平田被告はこれまで「(拉致の)認識の共有はなかった」と主張。これに対し、井上死刑囚は3日の検察側尋問で「打ち合わせでも説明した」と証言した。弁護側は、仮谷さん拉致の準備段階について質問する》
弁護人「レーザー銃が目くらましにならないことは予想できたのではないですか」
証人「麻原の指示である以上、試してみなければいけません」
《元教祖の麻原彰晃死刑囚(58)=本名・松本智津夫=の指示は、レーザーで目くらましをし、その隙に仮谷さんを拉致するというものだった》
弁護人「レーザー銃を使うことは誰が提案しましたか」
証人「私です。中川(智正死刑囚)さんではなく、私です」
弁護人「(中川さんに)報告はしましたか」
証人「中川さんと中村(昇受刑者)さんも車内から(レーザー銃の実験を)見ているわけです。失敗したことは知っています。ただ、報告は必要だと思い、車内に戻りました」
弁護人「被告には、運転席にいるように伝えましたか」
証人「記憶は定かではありません。仮谷さんを路上で拉致することを決めた段階で、平田信さんに運転手を任せました」
弁護人「現場にいた人で、他に運転ができる人はいなかったのですか」
証人「C君(法廷では実名)E君(同)、G(同)、高橋克也さん、信さんでした」
《「高橋克也」とは教団元信者の高橋克也被告(55)のことで、平田被告と同じように長期間逃亡していた。平田被告が出頭した半年後の24年6月に逮捕され、地下鉄サリン事件や仮谷さん事件などで起訴されている》
弁護人「現場での話し合いは、車内で皆で集まって行いましたか」
証人「私と中川さん、中村さんが同列なので話し合いを行いましたが、CHS(諜報省)のメンバーをどこに配置するかは、私の采配で決めました」
弁護人「これまでの証言では、仮谷さんがボディーガードと出てきた場合は、中止することも考えていたということでしたよね」
証人「正しくいいます。ボディーガードが1人か2人か、どういうボディーガードなのか、目撃者がいるかどうかでも違います。(仮谷さんとボディーガードの計数が)3人だった場合、ワゴン車に押し込むことは無理ですから、止めようと思っていました」
弁護人「現場の目黒通りに、人通りが少ない時間帯はあるのでしょうか」
証人「昼間はそれほどでもないことがあります」
弁護人「事件後、周辺のビルなどから目撃証言が多くあったことは聞いていますか」
証人「商店の店主の話や、レーザー銃の実験の様子が見られていたということは聞きました」
弁護人「G君は遅れて来ていますが、誰が(拉致計画の)説明をしましたか」
証人「中村さんが説明していたのを、おぼろげながら覚えています」
弁護人「G君は理解しましたか」
《証言する口調ははっきりしたものながら、ときおり沈黙したり、「えっと」「たしか」など記憶をたどるような言葉が続く》
証人「よく分からなさそうな様子でしたが、『中村さんの指示に従えばよいのですね』と言っていました」
弁護人「拉致という言葉は使いましたか」
証人「それはなかったと思います。仮谷さんを強制的に連れてくる内容を伝えました」
弁護人「被告に対しては、どのような指示を出しましたか」
証人「細かい言葉は覚えていませんが、全体の流れと役割は信さんにも説明しました」
《弁護人は話題を変え、事件当日の証人の心理状況について質問していく》
弁護人「仮谷さん事件前日の夜に麻原から指示を受けていますね。麻原の指示は必ず実行するものなのですか」
証人「はい」
弁護人「仮谷さんの顔や姿を知らずに、現場で指示を出すことへの心境を教えてください」
証人「CHS(のメンバー)を使った現場のサポートはできると思っていました」
弁護人「写真もありませんでしたよね」
証人「やりづらい感覚もありました」
弁護人「証人は犯行直前に近くの5階建てビルに上っていますね」
証人「見張りができるか確かめるためです。公証役場から仮谷さんが出て来るのを見るためです」
弁護人「姿も知らないのにですか」
証人「私が見張るのではなくても、見えるかどうかの確認でした」
弁護人「一般の会社などでは終業に近い時間帯でしたが、現場を離れている間に仮谷さんが出て来てしまうとは考えませんでしたか」
証人「特に考えていませんでしたが、階段を上がっている最中に無線からざっと雑音が聞こえ、『オッケ』と続きました」
弁護人「その後どうしましたか」
証人「最上階まで行った記憶はありますが、細かく覚えていません。『オッケ』が何のことだか分からず、無線も混線していたので早く戻らないといけないと思いました」
弁護人「現場を離れている間に実行行為が始まったことをどう思いましたか」
証人「麻原の指示が果たせなくなる可能性がありました。なぜ私がいない間にやったのか、文句を言いました」
《当時の様子を詳細に聞きだそうとする弁護人に対し、マイクを通した井上死刑囚の声は、いくらかいらだっているように聞こえる。平田被告は伏し目がちに、ときおりメモを取りながら聞き入っている。弁護人は質問を変え、仮谷さんを拉致した後の行動について質問する》
弁護人「『仮谷さんに(電気ショックで記憶を消す)ニューナルコをかけて帰すしかないだろう』と話したところ、被告は『そうするしかないだろう』という反応をしたということですが」
証人「うなずいていました。(元信者の)Hさん(法廷では実名)から指示がなかったので、上九(山梨県旧上九一色村)に連れて行くしかないだろうと。あのときは、ニューナルコをして帰したいと思っていました」
弁護人「聞き出すには、ニューナルコするしかなかったのですか。命の危険はないという根拠は」
証人「これまで1200人近くにしていましたが、誰も亡くなっていません」
弁護人「被告は上九一色村に同行していませんね」
証人「平田さんが今川の家(都内で教団がCHSの活動拠点としていた施設)で休ませてくれというので、『いいよ』と言いました。私は上九でCHSのワークがあり、お布施も届けなければいけませんでした」
《弁護人の尋問は、井上死刑囚が昨日の検察側主尋問で、中川死刑囚が仮谷さんを殺害したとほのめかした内容に及ぶ。中川死刑囚が故意に仮谷さんを殺害したことを話してこなかった理由の一つとして、当時の弁護人の指示だったと明かしている》
弁護人「これまでの法廷でこの話をすべきでないと判断したのは誰ですか」
証人「全て私の責任ですから」
弁護人「当時の弁護人から『殺人の共謀罪になる』と言われたようですが、仮谷さんが亡くなった後なのに共謀罪になると思ったのですか」
証人「当時は法律のことがよく分かっていませんでした。ただ、仮谷さんの事件の一連の流れには関わっているので、私の責任です。全てが明らかになり、私自身も殺人の共謀とされれば、責任を負う覚悟はあります」
弁護人「仮谷さんが亡くなり、証人は『とっさに誰かがポアしたと思った』ということでしたが、ポアというのは、麻原の指示があって成り立つものではないのですか」
証人「必ずしもそうではありません。中川さんに申し訳ないという思いがありました。本来はG君が殺すはずだったのに、仮谷さんの死を中川さんに背負わせてしまった」
弁護人「中川さんが『麻原には言わんといて』と証人に頼み、秘密を守ったのも、その思いがあったからですか」
証人「はい」
弁護人「中川死刑囚との秘密を、麻原に見抜かれないと思っていたのですか」
証人「はい」
《午前11時2分、斉藤啓昭裁判長が休憩を告げた》
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【オウム法廷再び 井上死刑囚尋問2日目(3)】自衛官への接触「産業スパイさせるため薬物を飲ませた」
産経ニュース 2014.2.4 15:37
《平成7年の目黒公証役場事務長拉致事件などに関わったとして、逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部の平田信被告(48)の裁判員裁判の第10回公判。東京地裁(斉藤啓昭裁判長)の104号法廷では、約30分の休廷後、審理が再開された。元幹部、井上嘉浩死刑囚(44)に対する弁護側の証人尋問が続けられる》
《弁護側の質問は仮谷さん拉致事件から、東京都杉並区にあった宗教学者、Bさん(法廷では実名)の元自宅マンション爆破事件へと移る。男性弁護士が当時、井上死刑囚が携わっていた活動内容の確認をしていく》
弁護人「(平成7年)3月18日、19日のころの行動についてお聞きしていきます。爆破事件や(教団総本部に火炎瓶を投げ込んだ)火炎瓶事件のころです」
証人「はい」
弁護人「井上さんは当時さまざまな活動をされていたと思いますが、CHS(諜報省)本来の活動もしていましたね」
証人「はい」
《井上死刑囚は3日の尋問で、CHSの活動は主に2つあるとし、武力革命のための産業スパイ活動と、信者の獲得や布施集めなどを行う支部活動と説明している》
弁護人「(刺殺された元最高幹部の)村井(秀夫)さんや麻原(彰晃死刑囚)さんから指示されることもありましたね」
証人「はい」
弁護人「企業への侵入活動は」
証人「企業への侵入のための準備活動はしていました」
弁護人「信者を勧誘するための活動は」
証人「オウムという名前を出さずに一般の人を勧誘していく組織もありました」
弁護人「昨日の主尋問でも出てきましたが、自衛官の担当も?」
証人「はい」
弁護人「自衛隊に対する教団の浸透を深めていくためですか」
証人「武力革命への一環です」
弁護人「自衛官を(山梨県の)上九一色村(当時)に連れて行ってイニシエーション(宗教的儀式)をやったこともありましたね」
証人「はい。相手を産業スパイ活動に従事させるために、(合成麻薬の一種の)LSDや覚醒剤を飲ませて(意識がもうろうとするなかで)指示をするということをやってしまいました。自衛官を誘導する必要があったのです」
弁護人「それらを同時進行でやっていたのですか」
証人「はい」
《弁護人は、7年3月19日のBさんの元自宅マンション爆破事件に先立ち、同じ日に教団施設で行われた事件の打ち合わせの状況について細かく聞いていく》
《この爆破事件について、弁護側は「指示や打ち合わせはなかった」として無罪を主張している。しかし、3日の主尋問で井上死刑囚は「こたつの部屋での打ち合わせに平田信さんもいた」と証言しており、両者の主張が真っ向から対立している部分だ》
弁護人「(7年)3月19日の夕方のことについて聞きます。あなたは昨日の主尋問で、こたつの部屋にあなたとPさん(法廷では実名)、Gさん(同)、平田信さんがいたと証言していましたが、科学技術省の林(現姓・小池)泰男(死刑囚)さんら地下鉄サリン事件のメンバーも同じ部屋にいたのではないですか」
証人「昨日お話ししたのは、自作自演(マンション爆破事件と火炎瓶投げ込み事件)のメンバーとして、その4人がいたということです。科学技術省のメンバーは移動する準備をしていたので、周囲にはいましたが、誰がどこで何をやっていたかまではわかりません」
弁護人「証人は昨日の主尋問で『林さんに声をかけたとき、林さんは台所にいた』とおっしゃった」
証人「私が林さんを呼んだときは、台所にいたことを視覚的に覚えているということです」
《弁護人は、井上死刑囚の証言の矛盾点を突こうという意図なのか、矢継ぎ早に質問を投げかけ、当時の状況について追及していく》
弁護人「あなたは打ち合わせをしている最中に林さんに声をかけて(爆破できたか確認する役目の)指示をしたということですね」
証人「平田さんと一緒に指示をしました。初めに指示をしたのはPさんとGさんです。平田さんはこたつの部屋で座っていただけです。林さんと平田さんには2人同時に指示をしました」
弁護人「昨日は『Pさん、Gさん、平田さんに指示をして、その途中で自爆のことが頭に浮かんだので林さんを呼んだ』という説明ではなかったですか」
証人「それは省略されています。ていねいに言います。Pさん、Gさん、平田さんの3人がいるところで地図を広げて、私が爆発物を仕掛けると伝え、PさんにはPさんの役割、GさんにはGさんの役割を指示しました。その後に林さんを呼んで、平田さんと一緒に指示をしたということです」
《こたつの部屋での打ち合わせに同席したメンバーと、井上死刑囚が指示を出した順序について、弁護人はさらに詳細を詰めようとする。繰り返される同様の質問に、井上死刑囚は正確に伝えようと、丁寧な説明を心がけているようにみえるが、マイクを通じていらだちが少しずつ伝わってくる》
弁護人「証人がGさんの裁判に(証人として)呼ばれたときのことですが、『初めは私、Pさん、Gさん(で打ち合わせをして)、後に林さんと平田さんに指示をした』と証言したのではないですか」
証人「前後の私の証言を明らかにしてもらえませんか」
弁護人「あなたの1審でも『爆弾の打ち合わせは、私とPさん、Gさん。後で林さんと平田さん』と答えています」
証人「その前後関係をはっきりしてもらえませんか。検察官質問ですか? 当時そのように答えた記憶はないもので」
《平田被告は、こうした井上死刑囚と弁護人のやりとりをメモを取りながら聞き入っている。弁護人の質問はマンション爆破事件の現場での状況へと進む。場面が変わっても弁護人の追及は続く》
弁護人「あなたは自爆を心配していたと主尋問で証言していましたね」
証人「はい」
弁護人「爆発物を仕掛ける役目をあなたがやることにしたのは、部下であるPさんをそんな目に遭わせることはできないという思いからですか」
証人「CHSのワークで一番危険なことは自分がやると決めていたので。部下にやらせるわけにはいかないと」
弁護人「Pさんにはあなたと一緒にマンションへ行って、(犯行声明文の)ビラをポストに投函(とうかん)するよう指示したとのことですが、そばについて来させたら自爆の危険性は同じなのではないですか」
《斉藤裁判長にこの質問の趣旨について、「それは意見です」と指摘され、弁護人は質問を変えた。3日の主尋問で、井上死刑囚は自分自身とPさんが爆発物で負傷した場合、「林さんと平田さんに(自分たちを)回収してもらおうと思った」などと証言。この点についても弁護人は詰めていく》
弁護人「(爆破現場に向かう前に教団施設で)平田さんに『自爆したら助けてくれ』と指示をしましたか」
証人「口に出そうとしてやめました。オウムの教義の中に『口に出したことは具現化する』というものがある。縁起の悪いことは口に出さないようにしていたので」
《その後も弁護人は、共犯者の公判に出廷した際の井上死刑囚の証言などを挙げ、指示内容などについて確認を重ねていく。井上死刑囚も「どういう趣旨ですか」などと弁護人の質問の意図を問う場面もあった》
裁判長「午前はここまでです」
《午後0時7分。斉藤裁判長が休廷を告げた》
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【オウム法廷再び 井上死刑囚尋問2日目(4)】涙ながらに「刑に服せば社会に戻れる」「二度とオウム事件を起こさないで」
産経ニュース 2014.2.4 18:06
《昼の休憩をはさんで審理が再開され、午前中に続き、元幹部、井上嘉浩死刑囚(44)に対する弁護側の証人尋問が始まった》
《井上死刑囚は「諜報省(CHS)大臣」として地下鉄サリンなど10事件に関与したとして死刑が確定している。仮谷さん拉致事件では全体の指揮役を務め、平田被告の運転する乗用車に乗ったとされる》
《午後1時30分。斉藤裁判長に促され、104号法廷にスーツ姿の平田被告が視線を落としながら入廷。斉藤裁判長に一礼し、刑務官に挟まれて着席した。裁判員6人も入廷し、裁判官3人とともに一礼した》
裁判長「証人の入廷準備をしてください」
《係官らが左手の扉から白いアコーディオンカーテンを設置した。傍聴人から井上死刑囚が入廷する様子を見えなくし、井上死刑囚が入ってきたようだ。斉藤裁判長が井上死刑囚に着席するよう促した》
裁判長「午後の審理を始めます。弁護人からの質問になります」
《男性弁護人が井上死刑囚に対して尋問を始めた。午前中に引き続き、東京都杉並区にあった宗教学者、Bさん(法廷では実名)の元自宅マンション爆破事件や教団総本部に火炎瓶を投げ込んだ事件について質問していく》
《平田被告はこのマンション爆破事件にも関与したとして起訴されているが、弁護側は「指示や打ち合わせはなかった」と無罪を主張している》
弁護人「爆発物が爆発するところを見ましたか」
証人「音は聞いてます」
弁護人「昨日の証言だと炎が見えたと言っていますが」
証人「一瞬なので見えたような感じです。断言はできません」
弁護人「どのぐらい離れていましたか」
証人「ワゴン車の後ろからですから距離はあります」
弁護人「後ろを振り返ると見えるのですか」
証人「見えます」
《井上死刑囚は、自分がどの位置にいたのか、はっきりとした口調で証言していく》
弁護人「マンション爆破事件はニュースにならないといけないということだったのですか」
証人「そうです」
弁護人「ニュースにはなったのですか」
証人「当時、私は確認できませんでした」
《仮谷さんの長男、実さん(54)は、検察官席の後方から、井上死刑囚の話を聞いている》
《弁護人は爆破事件と火炎瓶事件が終わった後のことについて質問していく》
弁護人「(元教組の)麻原(彰晃死刑囚)には報告しましたか」
証人「はい」
弁護人「褒められたのですか」
証人「違います。(刺殺された元幹部の)村井(秀夫)さんから依頼されて行ったことを怒られました」
弁護人「そのとき、どう思いましたか」
証人「麻原との関係では日常茶飯事でした。我慢するしかありませんでした」
《弁護人が質問を変える》
弁護人「証人が(オウム真理教で)非合法な事件に初めて関わったのはいつですか」
《井上死刑囚は過去の記憶をたどっているのか、沈黙が続く》
証人「犯罪にはなっていませんが、平成2年秋のホスゲン化学兵器散布の調査活動を元幹部から命じられた件です」
弁護人「地下鉄サリン事件と、マンション爆破事件、火炎瓶事件は関連がありますか」
証人「別の方向を向いている事件だと思います」
弁護人「どういうことですか」
証人「マンション爆破事件と火炎瓶事件は宗教弾圧の布石をうつためのものです。地下鉄サリン事件は強制捜査が入るということとは別の予言の成就だと思います。麻原が一か八かやってみようと考えたのではないでしょうか。私は神々の意志と考えました」
《弁護人が質問を終え、審理再開からわずか10分で斉藤裁判長が休憩を告げる。約30分後の午後2時15分に審理が再開された》
裁判長「裁判所から何点かうかがいます」
《女性裁判員が質問する》
裁判員「仮谷さん拉致事件について、被告に何回説明しましたか」
証人「確実に言えることは、まず現場に着いてレーザー銃の実験をどのような趣旨でやるのかと話し、2回目は(平田被告が運転し、井上死刑囚を乗せた)ギャランに戻って平田さんに説明しています。それから(仮谷さんと)人間違いをして待機場所に戻って3回目の説明をしています」
《黒いスーツ姿の平田被告は硬い表情を崩さず、井上死刑囚の話に耳を傾けている》
《女性裁判員が質問を続ける》
裁判員「昨日、主尋問の時、『オッケー』という言葉を無線機から聞いたとおっしゃっていました。デジタルスクランブラーは誰の声かわからないようにする仕組みだと聞いていますが、なぜ被告の声とわかったのですか」
証人「(無線機の)デジタルスクランブラーはアナログ電波をデジタルに変換する装置で、声が識別できないと認識したことはありません。被告とは付き合いも長かったし、声を間違えることはないだろうと思いました」
裁判員「(仮谷さん拉致事件の際)証人は『現場にいるみんなが役割を認識していないといけないので、ちゃんと説明したという話でしたが、指示する相手によって説明の仕方に区別があったのですか」
証人「ケース・バイ・ケースです。ステージによって役割分担が変わる傾向にありました。非合法活動を一緒にやるときは各人がどのような役割を果たすのかをわかっていないといけないので、説明します。何の目的か、どういう役割かを教えることはあります」
《井上死刑囚は疲れた様子を感じさせず、はっきりした声で質問に答えている》
裁判員「(これまでの公判で)『上から言われたことをやらないといけない』と証言した人がいましたが、そういうことをしたのですか」
証人「(仮谷さんの妹の)Aさん(法廷では実名)を助け出し、お金を得ないといけないと切迫感がありました。麻原から中村さん、Gさん(法廷では実名)のサポートをやれと言われたので責任がありました。『こういう役割だから』と一人一人に確認した記憶があります」
裁判員「拉致事件に関わっていた人に指示は伝わっていたということですか」
証人「何をやるか説明はしました」
裁判員「ギャランの中で仮谷さんをどういうふうに拉致するか話していた場面で、車内にいたのは証人と被告、中村さん、Gさん、高橋(克也被告)さんの5人がいたのですか」
証人「はい」
裁判員「仮谷さんを拉致する際、どうやって車に押し込むかを説明していたときの声は、被告に聞こえていましたか」
証人「ズレはありますが、基本的に会話は聞こえると思います」
裁判員「被告に言いたいことはありますか」
証人「生きて刑に服せば社会に戻れます。2度とオウムの事件を起こさないよう、最大限できることをしてほしいと切に願います」
《井上死刑囚は嗚咽(おえつ)をもらしながら、平田被告に語りかけるように話した》
《続いて、男性裁判員が仮谷さん拉致事件について質問する》
裁判員「レーザー銃が失敗に終わった後、運転手をC(法廷では実名)から被告に変更したのですか。C(法廷では実名)の方から(仮谷さんを車に)引き込む役をやろうと言ってきたのですか」
証人「CHSは小さい部署でざっくばらんに話していました。柔軟に意見を言える関係でCさんが(引き込み役をやろうと)言ってくれました」
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【オウム法廷再び 井上死刑囚尋問2日目(5)完】拉致の認識あったと強調「非合法活動とは伝えた」
産経ニュース 2014.2.4 18:52
《平成7年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん=当時(68)=拉致事件など3事件に関わったとして、逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の第10回公判。東京地裁(斉藤啓昭裁判長)の104号法廷では元幹部、井上嘉浩死刑囚(44)に対し、男性裁判員が質問を続けている》
裁判員「仮谷さん事件で、別の人物を仮谷さんと思い、追跡したときのことについてうかがいます。証人と被告は、目黒駅周辺までワゴン車で追跡していますが、駅に近づけば人通りも多くなりますよね。計画を中止することは考えなかったのですか」
証人「それはありませんでした。正しく言います。中村(昇受刑者)さんから発見報告が入っていませんでしたから、中止命令を出す段階にありませんでした。中村さんは『仮谷さんかもしれない』と言っていましたから、疑問系で状況が推移していました」
裁判員「行動に出るつもりはなかったのですか」
証人「つまり、駅前までついて行ってみただけということです」
裁判員「証人がCHS(諜報省)のトップになった経緯を教えてください」
証人「私は長く東京本部長を務めていました。当時、(元教祖の)麻原(彰晃死刑囚)はハルマゲドンのことを説法で話すようになっていたので、立場上、信者さんからハルマゲドンに関する相談や情報を受けました。(自衛官で信者だった)Pさん(法廷では実名)に頼んで自衛隊の内部資料をもらい、麻原に情報を上げていたこともあります。そんなときに(元信者の)Hさん(同)がロシアから戻って来ることになりました。Hさんの方が私よりもステージが高いですから、(東京本部長からCHSのトップに)私がシフトしたということです」
《“修行の天才”といわれた井上死刑囚。教団が省庁制を採用した後はCHS長官になり、さまざまな事件に関与した。地下鉄サリン事件の3日前には、麻原死刑囚からの尊師通達で、教団内の階級がきわめて高い「正悟師」に昇格している》
裁判員「仮谷さんの拉致に質問を戻します。(仮谷さんの妹で、当時オウム信者だった)Aさんの居場所を聞き出すための方法には、どういうものが考えられたのですか」
証人「聞き出すといえば、(麻酔薬を使って話を聞き出す)ナルコしかないと思っていました。ナルコをすることは暗黙の了解でした」
裁判員「拉致の目的として、Aさんから多額のお布施を得ることがあったと思いますが、その目的は被告に説明しましたか」
証人「Aさんが所持する公証役場が、不動産として価値があることは伝えていました。その不動産がお布施になることはわかっていたと思います。お布施が目的だと直接伝えた記憶はありません」
裁判員「麻酔薬を使うことを被告には伝えましたか」
《井上死刑囚がめずらしく沈黙する。時間にすれば十数秒ほど。それでも、よどみなく証言を続けていただけに非常に長い時間に感じられる》
証人「中川(智正死刑囚)さんが来ていましたから、状況的に麻酔を使うことはわかったと思います。はっきりと言葉にしたかどうか、それはわかりません。記憶にありません」
裁判員「宗教学者のBさん(法廷では実名)のマンション爆破事件についてうかがいます。このときは、被告にどのような説明をしたのですか」
証人「『Bさんのところにヤラセで爆弾を仕掛けるから』ということを言ったと思います。爆発後に、平田さんから『ヤラセで爆弾を仕掛けたのはなぜ?。どうしてBさんなのか』と聞かれたので、強制捜査が近いから宗教弾圧に見せかけるためだと説明しました」
《裁判員の質問が終わり、男性裁判官が質問を始める。仮谷さんを拉致することを、平田被告が事前に知っていたかどうかは、今公判の最大の争点であり、関心もそこに集中する》
裁判官「仮谷さんの事件について、被告には中村受刑者が説明したのですか」 証人「主には」
裁判官「証人は説明しなかったのですか」
証人「(仮谷さん拉致後の)合流方法を説明しました」
裁判官「その説明をする際に、拉致という言葉を使いましたか」
証人「使ったかどうか、断言できません。強制的に連れてくること、非合法活動であることは伝えました」
裁判官「当時、教団内にはファン式空気清浄機が多くあったという話も聞きます。被告に説明をしたとき、その音がうるさかったということはありませんか」
証人「えっと、私にはここでもファンが回る音が聞こえるのですが…」
《裁判官や傍聴人、記者らの視線が法廷の通気口に向けられる。指摘されてみれば確かにエアコンだと思われ、音がかすかにブーンと聞こえる》
証人「教団にあったファン式空気清浄機の音もこの程度でした。また、どこの道場にもありましたから、音には慣れていたと思います。少なくとも、中村さんの指示は聞こえたはずです。聞こえていることを前提にしなければ、麻原の指示が果たせません」
裁判官「説明したときの距離はどの程度ですか」
証人「台所にいましたが、そこには長机があり、机の端に置かれた電話を囲んで3人で団子のようになって立っていましたから、1メートル以内です」
《仮谷さん拉致について、内容や段取りの打ち合わせがあったことを強調する井上死刑囚。「(拉致の)認識の共有はなかった」と主張する平田被告は、うつむき加減のまま証言に聞き入り、時折メモを取るように手を動かす》
裁判長「今日はこれで終わります」
《午後2時43分、斉藤裁判長が閉廷を告げる。井上死刑囚の証人尋問が終わった。自身の主張と真っ向から対立する井上死刑囚の証言を、平田被告はどのように受け止めたのか。刑務官にうながされ立ち上がった平田被告は、厳しい表情のまま深々と一礼し退廷した》
《明日(5日)は、今公判3人目の確定死刑囚への証人尋問で、小池(旧姓・林)泰男死刑囚(56)が出廷する》
=完
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オウム裁判:「麻原が指示」改めて明言…井上死刑囚
毎日新聞 2014年02月04日 11時40分
元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判の公判が4日、東京地裁(斉藤啓昭(ひろあき)裁判長)であり、前日に続いて元教団幹部の井上嘉浩死刑囚(44)が証人出廷した。井上死刑囚は仮谷清志さん監禁致死事件(1995年2〜3月)について、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(58)の指示だったと改めて明言し「麻原から指示され、確実にやらないといけないと思った」と振り返った。
弁護人の質問に答えた。井上死刑囚は、松本死刑囚が拉致の実行役として指名したのは中村昇受刑者(47)=無期懲役確定=と別の元信者だったが、自身の役割についても「2人ではレンタカーの手配などもろもろができない。(自身がトップを務める)諜報(ちょうほう)省はバックアップ役だったが、采配を振った自覚はある」と述べた。
目くらまし用のレーザー銃について、「(試し撃ちは)私が提案した」と断言し、「効果は実験するまで分からなかったが、麻原の指示である以上、レーザーを使う方向で検討せざるを得なかった」と説明した。
井上死刑囚は3日の公判で「平田被告に拉致計画を事前に説明した」と明言したが、弁護側は「過去の公判では違う証言をしているのではないか」と追及。井上死刑囚は「言葉は覚えていないが、(拉致の)流れ、役割を確認したのは間違いない」と改めて強調した。【山本将克、川名壮志】
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オウム裁判:仮谷さん長男「改めて面会して話を聞きたい」
毎日新聞 2014年02月04日 21時13分
*被害者参加制度で井上死刑囚の証人尋問に
元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判で、東京地裁(斉藤啓昭(ひろあき)裁判長)は4日、元教団幹部、井上嘉浩死刑囚(44)の証人尋問を終えた。
被害者参加制度を利用して検察官の後ろの席で尋問を聞いた仮谷清志さんの長男、実さん(54)は閉廷後に記者会見し「井上死刑囚を間近で見て、真偽はともかく、その言葉は私なりに受け止めることができた」と評価した。
ただ、現行制度では、被害者が証人に尋問できるのは情状に関する事項に限られ、事実関係について質問はできない。このため井上死刑囚に直接問い掛ける機会は訪れず、実さんは「改めて面会して話を聞きたい思いが強くなった」と語った。
事件は「殺人」だったと示唆した井上死刑囚の証言については「練りに練った印象で信ぴょう性に疑問がある。そこまで心に響かなかった」と懐疑的な見方を示した。【川名壮志】
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◇ オウム平田信被告 第9回公判 2014.2.3. 井上嘉浩死刑囚の証人尋問 新証言 仮谷さん死亡は「殺人」の疑い 2014-02-03 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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◇ オウム平田被告初公判 裁判員裁判 東京地裁(斉藤啓昭裁判長) 2014.1.16 Thu. 詳報
◇ オウム平田信被告 第2回公判 証人2名(元信者の女性/元幹部の中村昇受刑者) 2014.1.17 Fri.
◇ オウム平田信被告 第3回公判 中村昇受刑者 証言「殺人も必要な修行」「解脱早まる」 2014.1.20 Mon.
◇ オウム平田信被告 第4回公判 2014.1.21 Tue. / 中川智正死刑囚の母親が取材に応じる
◇ オウム平田信被告 第4回公判 〈詳報〉 中川智正確定死刑囚の証人尋問 2014.1.21 Tue.
◇ オウム平田信被告 第5回公判 2014.1.24 宗教学者の元自宅爆破、教団総本部への火炎瓶事件の審理
◇ オウム平田信被告 第6回公判 2014.1.27.Mon. 山形明受刑者が出廷
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オウム平田信被告 第10回公判 2014.2.4. 井上嘉浩死刑囚の証人尋問 2日目「麻原の指示だから確実に…」
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