「広島宣言」採択 核兵器廃絶へ提言
NHK NEWS WEB 4月12日 18時31分
核兵器を持たない12か国の外相らが出席して、広島市でNPDI=核軍縮と核不拡散に関する外相会合が開かれ、アメリカとロシア以外の核保有国も参加する形での核軍縮交渉の実現など、核兵器の廃絶に向けた提言を盛り込んだ「広島宣言」を採択しました。
日本やオーストラリアなど、核兵器を持たない12か国の外相らが核軍縮などについて話し合うNPDI外相会合は、8回目となる今回、日本で初めて広島市で開かれ、核兵器の廃絶に向けた提言を盛り込んだ「広島宣言」を採択しました。
それによりますと、▽アメリカとロシア以外の核保有国も参加する形での核軍縮交渉の実現が必要だとしたうえで、▽中国などを念頭に、すべての核保有国が核戦力の保有量を明らかにし、削減に取り組むよう求めています。
また、▽北朝鮮の核問題は国際社会の平和と安定に影響を及ぼすものだとして、北朝鮮に対し、すべての核活動を即時に停止するよう求めているほか、▽イランの核開発問題が関係6か国との協議を通じて解決することを期待するとしています。
さらに、宣言では、▽核のない世界の実現に向けて、国境と世代を越えて核兵器の非人道性の認識を広げていくことが重要だとして、核兵器がもたらす結末のメッセージを世界に伝える努力を続けるとともに、▽世界の政治指導者に被爆地である広島・長崎への訪問を呼びかけるとしています。
会合のあと、岸田大臣は各国の外相らとともに記者会見し、「被爆地・広島で各国の外相に被爆の実相に触れていただいた。「広島宣言」は、国際社会において、必ずや大きな普遍性を持つことになるだろう」と強調しました。
*日本被団協「非常にがっかり」
NPDI外相会合に合わせて広島を訪れていた日本被団協の田中煕巳事務局長は、会合で採択された「広島宣言」について、「宣言には核兵器を直ちに廃絶することを明言しておらず、核兵器の禁止条約についての内容も見られなかった。これまでの議論から前進していないように感じ、非常にがっかりした。本当に被爆地を見たうえでの議論の成果なのかという気持ちになってしまう内容だ」と指摘しました。
そのうえで、「日本をはじめ、外相会合に参加した各国には、被爆者が生きているうちに核廃絶への道筋を示すよう働きかけを続けていきたい」と述べました。
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〈来栖の独白 2014/4/12 Sat. 〉
「気休め」とか「自己満足」といった言葉があるが、この会合も、然り。核を持たない国が集まって声を上げたって、何の力もない。原爆を広島に投下したのはアメリカだろう。アメリカの入らない核廃絶会合など、意味がない。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」の主語は、アメリカだ。もう、いい加減、自己満足、気休めの空洞会合は、やめよう。
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◇ 『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』日高義樹著 2012-08-31 | 本
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自己満足、気休めの空洞会合はやめよう = 「広島市でNPDI=核軍縮と核不拡散に関する外相会合」
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