〈来栖の独白2014/4/18 Fri. 〉
本日は聖週間のうち、「聖金曜日・主の受難」である。私は待降節よりも、四旬節〜聖週間のほうが心にしっくりくる。復活祭は今年は4月22日。昔、親しかったシスターが「復活祭が遅い年は、いつまでも寒い」と言った。毎年その言葉を思い出す。今年も、いつまでも寒かった。
イザヤ書は、読めばいつも心に強く響いて私を奮い立たせてくれた。答唱詩編145も同様である。慰めとやさしさに満ちている。
因みに、米国市場は、聖金曜日の休日で休場。
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第1朗読
イザヤ書 52:13−53:12
52:13 見よ、わたしの僕は栄える。はるかに高く上げられ、あがめられる。
52:14 かつて多くの人をおののかせたあなたの姿のように/彼の姿は損なわれ、人とは見えず/もはや人の子の面影はない。
52:15 それほどに、彼は多くの民を驚かせる。彼を見て、王たちも口を閉ざす。だれも物語らなかったことを見/一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。
53:1 わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。
53:2 乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように/この人は主の前に育った。見るべき面影はなく/輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
53:3 彼は軽蔑され、人々に見捨てられ/多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠し/わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
53:4 彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。
53:5 彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
53:6 わたしたちは羊の群れ/道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて/主は彼に負わせられた。
53:7 苦役を課せられて、かがみ込み/彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように/毛を切る者の前に物を言わない羊のように/彼は口を開かなかった。
53:8 捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか/わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり/命ある者の地から断たれたことを。
53:9 彼は不法を働かず/その口に偽りもなかったのに/その墓は神に逆らう者と共にされ/富める者と共に葬られた。
53:10 病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ/彼は自らを償いの献げ物とした。彼は、子孫が末永く続くのを見る。主の望まれることは/彼の手によって成し遂げられる。
53:11 彼は自らの苦しみの実りを見/それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために/彼らの罪を自ら負った。
53:12 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびただしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで/罪人のひとりに数えられたからだ。多くの人の過ちを担い/背いた者のために執り成しをしたのは/この人であった。
答唱詩編 145 「父よ、あなたこそわたしの神」
父よ、あなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに。
?神よ、あなたのもとにわたしはのがれる。とこしえに恥を負わせず、正義によって救ってください。
あなたの手にわたしの霊をゆだねる。神よ、まことの神よ、わたしをあがなってください。
(父よ、あなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに。)
?敵はみなわたしをあざけり、
まわりの人はわたしをのけものにする。親しい友はわたしを恐れ、会う人は避けて背を向ける。
わたしは死んだ人のように忘れられ、こわれた器のようになった。
(父よ、あなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに。)
?神よ、わたしはあなたにより頼む。「あなたこそわたしの神。」
あなたの手に私の生涯をゆだねる。わたしの敵から救い出してください。
(父よ、あなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに。)
?神を信じるすべての人よ、神を愛せ。神は誠実に生きる人を守られ、思いあがる者にきびしい。
神を待ち望むすべての人よ、強くたくましく、生きよ。
(父よ、あなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに。)
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