維新が分党へ=石原・橋下氏一致−結いと合流めぐり決別
時事通信 2014/05/28-21:16
日本維新の会の石原慎太郎、橋下徹(大阪市長)両共同代表は28日、名古屋市内のホテルで結いの党との合流問題をめぐり会談した。石原氏は「自主憲法制定を容認しない政党と一緒になることはできない。別の行動を取る」と維新の分党を提案。橋下氏も了承した。維新は、結いとの合流を目指す橋下氏らと、これと一線を画す石原氏らに割れることになる。
石原、橋下両氏は二人きりで約20分間会談。この中で石原氏は、結いが共通政策への「自主憲法」明記を拒否したことを踏まえ、「われわれは自主憲法制定に政治生命を懸けている。(結いと)一緒になることは自分たちの説を曲げることだ」と強調し、維新の分党を決意したと伝えた。石原氏は29日に東京都内で記者会見し、分党方針を正式に表明する。
石原氏は会談後、記者団に「私の言うことを(橋下氏に)了承していただいた」と説明。帰京後は、自らに近い平沼赳夫代表代行、園田博之国会議員団幹事長代理らに分党方針を説明し、平沼氏らも受け入れた。議員団は29日以降、分党に向けた手続きに入る見通しだ。
橋下氏は会談後、取材に応じなかったが、松井一郎幹事長(大阪府知事)は府庁で記者団に「石原氏を無理やり引き留めることはしない」と述べ、分党に応じる考えを示した。
維新は2012年9月、大阪維新の会を率いる橋下氏や民主党を離党した議員らが結党。衆院選直前の同年11月に石原氏らの旧太陽の党と合併した。現在の維新の勢力は衆院53人、参院9人。今夏の結いとの合流に向け政策協議を進めていたが、石原氏がこだわる自主憲法に、結いが「野党再編の障害」(江田憲司代表)と反発し、暗礁に乗り上げていた。
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◇ 【維新分裂へ】「牛若丸」と「弁慶」の関係一変…憲法観の違い埋まらず 2014-05-28 | 石原慎太郎
【維新分裂へ】「牛若丸」と「弁慶」の関係一変…憲法観の違い埋まらず
産経ニュース 2014.5.28 22:31 [west政治]
「この人は源義経、牛若丸で、私は彼にほれた弁慶」。旧太陽の党と日本維新の会が合併した平成24年11月17日、日本維新の会代表に就任した石原慎太郎氏は大阪市内の記者会見場で橋下徹氏に笑顔をむけていた。石原氏を日頃から「御大」と慕っていた橋下氏も照れた様子をみせ、「石原氏は最強のリーダー」と称えた。
橋下氏はこの年の夏、政策と理念で一致していたみんなの党との合流を模索したが、双方が相手方の吸収をもくろみ破談。選挙の準備が十分に整わないまま11月の電撃的な衆院解散を迎え、企業・団体献金の扱いや原発政策などで路線が違っていた旧太陽を合併のパートナーに選んだ。
他党から「政策はちゃんぽん」など野合批判にさらされながらも、橋下氏は「決められる政治集団」を強調。当初は代表の座を石原氏に譲り、自らは代表代行に就くなど党内の結束維持に腐心してきた。
だが、旧太陽系と大阪系の摩擦は絶えなかった。石原氏は大阪系の“信条”ともいえる多数決による決定に「高校の生徒会」などと苦言。今年3月の党会合では、トルコなどに原発輸出を可能とする原子力協定に「反対」とする党方針に異議を唱えていた石原氏に対し、大阪系の国会議員が「党から出て行ったらいい」とかみついた。
そして今回の結いの党との合流協議。4月26日の執行役員会で夏までの新党結成を目指す方針を確認したにもかからず、石原氏は自主憲法制定にこだわり、結いとの合流に反発した。
「結いと石原さんはうまくいかない。別れるしかない」。大阪の地方議員は橋下氏の胸の内をそう見ていたが、橋下氏は今月21日夜に石原氏と名古屋市内で会談するなどギリギリまで説得を試みていた。
「石原さんを含めた維新も悪い。文言にこだわって野党再編がおじゃんになったら国会議員の責任だ」。今月23日には市役所での囲み取材で強いメッセージを送ったが、石原氏には届かなかった。
2人を破局へと導いた憲法観の違い。昨年6月26日の党代議士会で、自主憲法制定を掲げる石原氏が憲法改正論者の橋下氏を批判した言葉は約1年後の決裂を暗示していたかのようだ。
「大阪の本家は憲法について寝ぼけたことを言っている。これでは話にならない」
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◇ 石原慎太郎氏(衆院予算委)質疑 詳報 憲法改正/天皇/尖閣/横田基地/NLP/会計制度/債務/環境 2013-02-13 | 石原慎太郎
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維新が分党へ 「自主憲法制定を容認しない政党(結いの党)と一緒になることはできない」石原慎太郎氏
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