死刑被告側「裁判員裁判は憲法違反」
NHK NEWS WEB 7月15日 17時53分
4年前、長野市で一家3人を殺害した罪に問われ、1審の裁判員裁判で死刑を言い渡された被告について、最高裁判所で弁論が開かれ、被告側は「死刑と判断するのに全員一致の賛成を必要としない裁判員裁判は憲法に違反する」と主張しました。
長野市の松原智浩被告(43)は平成22年、仲間の男らとともに長野市の自営業の一家3人を殺害し、現金400万円余りを奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われています。
1審の裁判員裁判が死刑を言い渡し、2審も被告側の控訴を退けていました。
15日、最高裁判所で開かれた弁論で、被告の弁護士は「死刑と判断するのに全員一致の賛成を必要としないなどの裁判員裁判の運用は、適正な手続きを保障した憲法に違反する。裁判員の中には、裁判のあとの記者会見で、死刑が本当に正しかったのかという趣旨の発言をした人もいた」などと主張しました。
これに対し、検察は「被告側の主張は、実質的に裁判員制度が憲法に違反するというものだが、すでに最高裁で『裁判員裁判は合憲』という判例が確立している」などと反論しました。
判決は近く言い渡されるとみられ、裁判員裁判での死刑の判断の在り方について、最高裁が判断を示すかどうか注目されます。
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◇ 裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目 〈長野3人強殺・死体遺棄事件〉池田薫被告 東京高裁 村瀬均裁判長 2014-02-28 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
⇒ 検察が上告断念 「長野3人強殺・死体遺棄事件」池田薫被告(裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目)2014-03-12 | 被害者参加/裁判員裁判/強制起訴
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