女児監禁男逮捕劇 大量お菓子が決め手…スーパー袋にぎっしり
スポニチアネックス 2014年7月21日 05:30
岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が行方不明になり、自宅に女児を閉じ込めていたとして監禁容疑で自称イラストレーター藤原武容疑者(49)=岡山市北区=が逮捕された事件で、県警が強制捜査に踏み切ったきっかけは同容疑者が買い込んだ菓子だったことが20日、分かった。また、同容疑者が使用した小型車が事件前、ナンバープレートを偽装していたとみられることも判明した。
女児は19日午後10時21分頃、自宅から約8キロ離れた藤原容疑者宅で保護された。ケガはなかった。誘拐や立てこもり事件担当の捜査1課特殊班も出動し、1階の窓を割り突入。藤原容疑者が洋間のベッドに横たわり、そばの布団の上で白いパジャマ姿の女児がテレビでアニメを見ていた。藤原容疑者は抵抗する様子を見せなかったという。
県警によると、藤原容疑者は「1人でやった」「下校中に声を掛け車に乗せた」と容疑を認めている。2人に面識はなかった。県警は倉敷署に捜査本部を設置、未成年者誘拐容疑でも捜査しており、20日に自宅を家宅捜索。女児のランドセルや靴を押収したが、携帯電話は発見されなかった。
捜査の軸は、14日に行方不明になる直前、女児と話しているのを目撃された男の銀色の車の特定だった。女児の母親(39)は「5月と6月に娘が銀色の車に付きまとわれた」と、県警にナンバープレートの4桁の数字を伝えた。県警は、県内の同じナンバー約40台をリストアップ。16日に架空の交通事故の捜査を装い藤原容疑者とも接触していたが、捜査線上の一人にすぎなかった。
女児が通っていた小学校で終業式があった18日、女児宅近くに住む女性が電話で「4月下旬、ナンバープレートを取り外す男性を見た」と県警に連絡。ナンバーの地名が岡山であることなど新たな情報が加わり、藤原容疑者の車と重なった。
県警は直後から、極秘で藤原容疑者宅の張り込みを開始。女児の姿は確認できなかったが、捜査員は、買い物から帰ってきた藤原容疑者のスーパーの袋の中に、子供が好きそうな大量のお菓子が入っているのを確認。報告を聞いた幹部が家宅捜索を決断した。
女児の母親はこの日、「娘の姿を確認し、抱きしめることができて、これ以上ない幸せを感じました」とのコメントを出した。
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【倉敷女児・無事発見】女児監禁した洋間、防音仕様にリフォーム…計画的な犯行か 藤原容疑者「1人でやった」と供述
産経ニュース 2014.7.20 21:24
藤原容疑者宅の見取り図
岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が下校途中に行方不明になった事件で、逮捕された自称イラストレーター、藤原武容疑者(49)=岡山市北区=が「1人でやった。下校中の女児に声を掛けて自分の車に乗せた」と供述していることが20日、岡山県警への取材で分かった。容疑を認めており、県警は動機や詳しい経緯を調べる。
県警は19日夜、未成年者誘拐の疑いで家宅捜索令状を取り、藤原容疑者の自宅に突入。1階洋間で女児を発見した。藤原容疑者の自宅と女児の自宅の距離は約8キロだった。県警は未成年者誘拐容疑でも捜査する。2人に面識はなく、女児にけがはなかったという。
県警によると、女児の自宅付近の路上で4月下旬ごろ、銀色の小型車のナンバープレートを取り換える男の姿を近所の女性が目撃。行動を不審に思って詳細なナンバーを覚えており、18日夜に倉敷署に通報した。
女児の母親(39)も5月と6月に2回、自宅周辺で銀色の小型車を目撃し、記憶した4桁のナンバーを県警に話していた。2人が目撃した数字4桁と藤原容疑者の車のナンバーが一致し、藤原容疑者と特定されたという。
また、監禁に使用された洋間が昨年末、防音仕様にリフォームされていたことも判明。犯行が計画的だった可能性があるとみて詳しい経緯を調べている。
また、知人らによると、監禁された女児は絵を描くのが好きでアニメなどにも詳しかったという。藤原容疑者は、イラストレーターを自称しており、県警はこうしたことも踏まえながら、女児に誘いをかけた経緯を調べている。
一方、県警は20日、藤原容疑者宅を家宅捜索。女児の制服やランドセルなどを発見した。女児の携帯電話は見当たらなかった。
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◇ 倉敷 女児無事保護 藤原武容疑者逮捕 監禁の疑い/発見時、森山咲良さんはパジャマを着てテレビ 2014-07-20 | 社会
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