中国で稲沢市議の初公判
NHK NEWS WEB 08月26日 19時30分
中国の空港で覚醒剤を持っていたとして、違法な薬物を運搬した罪に問われている、愛知県稲沢市の市議会議員の初公判が、中国南部の広東省広州で始まり、議員は起訴内容を否認しました。
愛知県稲沢市の市議会議員、桜木琢磨被告（７０）は、去年１０月、広州の空港でスーツケースの中に覚醒剤３キロ余りを持っていたとして、違法な薬物を運搬した罪に問われています。
この事件の初公判が、広州の地方裁判所にあたる中級人民法院で、日本時間の２６日午前１０時半から始まりました。
桜木議員は黒いスーツ姿で出廷し、起訴された内容について「罪を認めません」とはっきりと述べて、否認しました。
裁判を傍聴した人によりますと、桜木議員は、検察側から「スーツケースを受け取ったのは軽率ではなかったか」と問われ「仕事の関係で３、４年のつきあいがあったのでその人のことがよくわかっていた」と、強い口調で答えたということです。
裁判は２６日と２７日の２日間の日程で、議員の家族も証人として出廷するということです。
中国では覚醒剤５０グラム以上の運搬や販売などの罪で有罪になった場合、懲役１５年か無期懲役、または死刑とされています。
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稲沢市議、荷物「異常感じず」 薬物運搬初公判
2014年8月27日 朝刊
【広州（中国広東省）＝加藤直人】中国広州市の検察当局により違法薬物を運搬した罪で起訴された愛知県稲沢市議の桜木琢磨被告（７０）の初公判が二十六日、広州市中級人民法院（地裁に相当）で開かれた。罪状認否で桜木被告は「罪は認めません」と起訴内容を否認し、預かったスーツケースに覚せい剤が入っていたことについては、自分で中身を確認し「異常は感じなかった」と証言した。判決日は未定。
起訴内容によると、桜木被告は昨年十月三十一日、広州市の白雲国際空港で、スーツケースの中に入った覚せい剤を違法に運搬しようとしたとされる。エックス線検査で、スーツケースに入れた女性用の厚底サンダル底部から食品の袋に入れた約二・三キロ、スーツケースの二重底部分から五つの袋に小分けした約一キロの覚せい剤が見つかり、昨年十二月六日に逮捕された。
桜木被告は公判初日の二十六日、足に手錠のようなものを装着されて入廷。検察側、弁護側双方が桜木被告を尋問した。
検察側が、会ったこともない自称「ハッサン」というアフリカ人が手配したスーツケースを預かった理由を質問すると、桜木被告は「メールや電話で四年もやりとりしている。（どんな人か）分かります」と述べ、相手を信用していたと強調。スーツケースを調べて「（重さなどに）異常は感じなかった」と釈明した。預かったことに検察側は「軽率とは思わなかったか」とただしたが、桜木被告は「思わなかった」と答えた。
検察側が、桜木被告が覚せい剤の存在を知って運搬したとの主張を展開したのに対し、桜木被告は一貫して「中身を知らなかった」と答えた。
桜木被告の共犯として逮捕・起訴されたマリ人、ギニア人も起訴内容を否認した。
公判は予定された審理二日目の二十七日に結審する可能性があるが、裁判所も弁護人も「二十八日まで延びる準備もしている」と話している。中国の法律では原則、起訴から三カ月以内に判決を出すことになっている。
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◇ 稲沢市議会 桜木琢磨議員に対する辞職勧告決議案提出を決定/ 初公判は26日（中国広州市中級人民法院） 2014-08-25 | 死刑（国際）
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中国で稲沢市議・桜木琢磨被告の初公判 2014/8/26 違法薬物運搬容疑
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