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“塀の中”鈴木宗男 前衆議「大地」例会盛況 佐藤優氏/松木けんこう衆議/石川知裕衆議/松山千春氏ら

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北方ジャーナル2011年09月18日
“主不在”の大地例会に1500人。佐藤優氏らが注目発言

 新党大地(浅野貴博代表代行・衆議)の例会が17日昼、1500人の参加者を集めて札幌市内のホテルで開かれた。鈴木宗男前衆議が昨年暮れに収監され、党の代表者が不在の中での開催だったが、当日は立ち見が出るほどの盛況を見せていた。
 とまあニュース風に書くのはここまでにして、面白かったのは「とにかく役者が揃っていた」ということ。だいたい主人公が塀の中ということ自体、こういう類いのセミナーではまずあり得ない。来賓のメンバーもふるっている。民主党北海道代表の荒井聰衆議や徳永エリ参議はともかく、民主党を除籍された自称“はぐれ鳥”の松木けんこう衆議、刑事被告人として裁判闘争中の石川知裕衆議らが登場。「大地」とは縁が深い2人はユニークな挨拶をそれぞれ披露し、大きな拍手を贈られていた。
 続いてムネオ氏の親友であり党代表世話人の松山千春氏の爆笑挨拶、そしていわゆるムネオ事件に連座して有罪判決を受けた佐藤優氏が北方領土がらみのテーマで講演。まさに“お騒がせ男”たちの競演という例会だった。
 それぞれ注目すべき発言があった。松山氏が「解散になったら苫小牧、室蘭で立つかもしれません」と述べ、次期衆院選道9区(胆振、日高管内)から出馬する可能性に言及したこともそのひとつ。だが私にとって興味深かったのは、佐藤氏がこれまでのロシアとの外交交渉の内実を明かし「来年、プーチン首相が大統領に返り咲いたら北方領土は返ってくる可能性が大いに高まる」と断言したこと。「現在、ロシアが4島の開発を謳っているのは、(日本への)ひとつのサイン」とし、現在の政府や政治家に“外交リテラシー”が欠如していることに警鐘を鳴らした。
「だからこそ鈴木先生の力が必要なんです。私は毎日手紙を彼に書いています。これからも理論的に支えていきますが、政治家は情の面でも支えが必要。どうぞ、鈴木先生をよろしくお願いします」
 佐藤氏はこう言ってステージから観客席に降りて土下座し、深々と頭を下げた。
 例会の冒頭、服役中の鈴木代表からのメッセージが披露されたが、最近面会したという松木衆議や石川衆議の話によれば「涙もろくなったが極めて元気」とのこと。会の途中で、新党大地の公認や推薦を受けて当選した地方議員も紹介され、「主不在」でも党の勢いが衰えていないことを参加者に印象づけていた。 (く) *強調(太字・着色)は来栖
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