政府、国連人権理事会などでの広報強化へ　〈慰安婦問題〉朝日新聞記事取り消しを受け

慰安婦問題、政府が国連広報強化へ
　讀賣新聞 2014年09月06日 15時11分
　政府は５日、朝日新聞がいわゆる従軍慰安婦を巡り、「朝鮮人女性を強制連行した」とする吉田清治氏（故人）の証言を報じた記事を取り消したことを受け、慰安婦問題が現在も議論されているスイス・ジュネーブの国連人権理事会などでの広報活動を強化する方針を固めた。
　慰安婦を誤解に基づき、旧日本軍によって「強制連行された軍用性奴隷」と断定した１９９６年の国連人権委員会（人権理事会の前身）のクマラスワミ報告に続く新たな勧告や声明などが出されないようにする狙いがある。
　菅官房長官は５日の記者会見で、クマラスワミ報告について、「朝日新聞が取り消した記事に影響を受けた」と指摘。そのうえで、「国際社会に誤解が生じており、政府の立場、取り組みをこれまで以上にしっかり説明したい」と述べた。
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菅官房長官:慰安婦９６年国連報告書「朝日記事が影響」
 　毎日新聞　2014年09月06日　01時08分（最終更新　09月06日　01時21分）
　菅義偉官房長官は５日午前の記者会見で、旧日本軍の従軍慰安婦を「性奴隷」と位置付けて日本に謝罪と賠償を勧告した１９９６年の国連人権委員会報告書（クマラスワミ報告）について「報告書の一部が、朝日新聞が先般取り消した記事に影響を受けているのは間違いない」と述べた。朝日新聞は８月５日朝刊で、「戦時中に朝鮮半島で女性を強制連行した」との吉田清治氏（故人）の証言が虚偽だったとして関連記事を取り消したが、菅氏は一連の報道とクマラスワミ報告の内容は無関係ではないとの認識を示した。
　また、菅氏は５日午後の会見で「慰安婦問題に国際社会で誤解が生じている。政府の立場と取り組みをこれまで以上に説明していきたい」と述べた。
　クマラスワミ氏はスリランカの女性法律家で、国連人権委で「女性に対する暴力」について特別報告を行った。【木下訓明】
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◇ 菅官房長官　クマラスワミ報告書「朝日報道が影響　強制連行、客観的資料は確認されていない　極めて遺憾」 2014-09-05 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
◇ 安倍晋三首相激白　“石破の乱”、習主席メッセージ、朝日誤報…　『夕刊フジ』単独インタビュー 2014-09-06 | 政治 
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