〈来栖の独白 2014/9/13 Sat. 〉
以前、BSフジの『プライムニュース』だったか、出演した石原慎太郎さんが「安倍総理は朝日新聞なんて読まないで育ったから」と発言していた。虚を衝かれた気がした。大多数の日本人が、アメリカからの戦後占領教育を受け、朝日新聞を読み、日教組に教育される中で、自虐優等生となった。
昨日の中日新聞は、政府が吉田調書公表に踏み切った理由を“当時の民主党政権の混乱ぶりを印象付けるとともに、原発再稼働に向けて、安倍政権が情報公開や危機管理を重視している姿勢を示す狙いがある”と説く。ものごとの真相から読者の視点を逸らし、自説(反原発)である川内原発再稼働反対へ読者をもっていこうとする意図が明らかだ。当然、朝日社長の謝罪会見報道は極力小さくまとめている。
日本カトリック司教協議会は、イラク北部でキリスト教徒などが迫害される中、10月5日(日)に全国で「平和を求める祈り」をささげることを決めた、という。「祈り」という言葉には人を黙らせる力がある。が、しかし、毎夏広島で繰り返される「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」との姿ほど脱力感に打ちのめされるものはない。空文であるのに(空文であるから)、ただただ美しい。
カトリック正平協は秘密保護法、集団的自衛権行使容認など一連の政府の動きに一貫して反対声明を出してきた。そのメンタルの底流にあるのは、聖フランシスコ(アシジ)修道者の「平和を求める祈り」だろうか。それが戦後占領教育とうまく呼応した。本年春、「憲法9条をノーベル平和賞に 主婦が思いつき、委員会へ推薦」という出来事があったが、この「主婦」とは、カトリックの女性だそうだ。「主婦」といえば、普通の、何でもない人のような印象を与えるが、その方面ではかなりの活動をしているそうな。
先般、法王さんは韓国を訪問し、元慰安婦といわれる女性と握手した。教会は、物事の真相をしっかりと見、考えることをしてほしい。例えば、慰安婦問題で最も辛い思いをしているのは誰なのか。
話は逸れるが、私はほぼ毎日、カトリック中央協議会発行の冊子『毎日のミサ』を開き、シンセサイザーで典礼聖歌を弾きながら歌い、その日その日の福音を読んでいる。これは、私を支えてくれている。昨日9月12日の第一朗読は、コリント?9章、「わたしはすべての人に対してすべてのものになった。何とかして何人でも救うためである」というパウロの手紙であった。そのなかに
あなたがたは知らないのですか。競技場で走る者は皆走るけれども、賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするのですが、わたしたちは、朽ちない冠を得るために節制するのです。だから、わたしとしては、やみくもに走ったりしないし、空を打つような拳闘もしません。
ずいぶん前のことになるが、「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン・・・」という歌が流行った。当時は気にも留めなかったが、最近は気になる。これも戦後教育の成果では、と感じるからだ。ゆとり教育とか言って人々から上昇志向を抜き、国民を骨抜きにした。が、「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious)」という言葉が膾炙された時代もあったのだ。北海道大学(旧:札幌農学校)ウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉だ。
少年よ 大志を抱け!
お金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け
人は、大志を抱いて生きてゆきたいものだ。カネや私利私欲、名声のためでなく。歳を重ねるほどに、苦い悔いとともにそう思う。例えば、受験戦争に打ち勝って一流大学へ行き、医学の道でなら優秀な医師、医学者となって難病で苦しむ人を一人でも救いたい。財務省に入ったなら、日本経済を強くし、国際社会にあって日本という国の評価を高め、国民の生活に寄与したい・・・。
しかしながら「元々特別なオンリーワン」と持て囃す風潮にあっては、そういった上昇思考は清々しいのに競争を伴うが故に、肩身が狭い。かくして、グルメだのおしゃれだのといった「平和」が幅を利かす。事の真相を見極めようとせず、「祈る」。人の痛みに無頓着となる。
因みに「少年よ、大志を抱け」とは、「主(神)に於いて」ということらしい。カトリック教会も、どうぞして戦後レジュームから脱却して戴きたい。
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◇ 米の慰安婦碑 撤去の請願署名受理必要数満たす/日本国内にも「全部日本が悪かった」と信じる一定の勢力 2012-06-11 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
朝日の慰安婦報道謝罪「社長の国会招致の必要性高まった」 次世代の山田幹事長
産経ニュース 2014.9.12 14:12
次世代の党の山田宏幹事長は12日、朝日新聞が慰安婦報道を謝罪したことについて、「報道によって被ったわが国の大きな国益の損失を鑑みれば、木村伊量(ただかず)社長の国会への参考人招致の必要性はさらに高まった」との談話を発表した。
山田氏は、木村社長の11日の記者会見について「真正面からの説明や謝罪がないだけでなく、慰安婦問題について広い意味での強制性があったと強弁していた」と非難した。
朝日新聞が福島第1原発事故の「吉田調書」報道を訂正、謝罪したことについても「記事の作成に際し裏付けをとらない、チェック体制も不十分などという報道機関にあるまじき驚くべき内容だ」と指摘。その上で「朝日新聞社は自己の主張を主軸において、それを補強するために記事を作成しているのではないかという印象を国民に与えたのではないか」としている。
◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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次世代の党 【平成26.9.12幹事長談話】朝日新聞社の記者会見を受けて
木村社長の吉田調書の誤報についての会見は、記事の作成に際し裏付けをとらない、チェック体制も不十分などという、報道機関にあるまじき驚くべき内容でありました。
朝日新聞社は、自己の主張を主軸において、それを補強するために記事を作成しているのではないかという印象を国民に与えたのではないかとすら見えます。
そしてその体質は、従軍慰安婦の誤報報道にも通じるものがあると考えます。
木村社長は吉田調書報道には謝罪し、自己の進退にも言及しましたが、慰安婦報道については真正面からの説明や謝罪がないだけでなく、慰安婦問題について広い意味での強制性があったと強弁しています。
朝日新聞の慰安婦報道によって被った我が国の大きな国益の損失を鑑みれば、木村社長の国会への参考人招致の必要性は、さらに高まったと考えます。
平成26年9月12日
次世代の党
幹事長 山田宏
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◇ 『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』日高義樹著 2012-08-31 | 本/演劇…など
◇ 『憲法が日本を亡ぼす』古森義久著 海竜社 2012年11月15日 第1刷発行 2012-11-28 | 本/演劇…など
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