「革マル派」は今…安倍首相VS枝野氏で注目 近年は党派色出さず組織拡大狙う
zakzak 2014.11.04
安倍晋三首相と、民主党の枝野幸男幹事長のバトルが激化している。「革マル派」が浸透している団体から枝野氏に対する献金問題をめぐる、衆院予算委員会(10月30日)での応酬が“場外乱闘”に発展したのだ。にわかに注目を浴びた極左暴力集団の「血塗られた党史」と、現在の巧妙な組織拡大手法とは-。
先週末以降、安倍首相のフェイスブック(FB)には「革マル派」に関する言及が相次いでいる。これに対し、枝野氏は2日、北海道内で記者団に「何ら批判される筋合いはない。これこそ誹謗中傷そのものではないか」と反論した。
革マル派の正式名称は「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」で、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)、革労協(革命的労働者協会)とともに「3大セクト」といわれる。
戦後、武装闘争路線の否定に転じた日本共産党指導部に不満を抱く元党員らが発足させた日本トロツキスト連盟(1957年結成)が源流で、同連盟の流れをくむ革共同(革命的共産主義者同盟)が63年に革マル、中核両派へと分かれた。
革マル派は70年代以降、他のセクト、とりわけ中核派との壮絶な「内ゲバ」を繰り広げ、中核派書記長殺害(75年)、全学連幹部殺害(86年)といった凶悪犯罪を引き起こす。
冷戦後は、かつてのような陰惨な内ゲバは影を潜めたが、革マル派締め出しを進めた早大当局者への盗聴(97年)などの事件を繰り返している。活動家の数は全盛期の8000人以上から5000人程度に減少しているとされる。
近年では、党派色を表に出さずに、「反原発運動」や「賃下げ反対運動」に乗じて、組織拡大を狙っているようだ。
警察白書(2013年版)は「革マル派は、福島第1原子力発電所事故以降の反原発運動の盛り上がりを組織拡大の好機と捉え、『原発・核開発阻止』を主張した独自の取組を行うとともに、市民団体主催の取組に介入する形態で反原発運動に取り組んだ」とある。
公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」(14年版)では「賃下げ反対などをスローガンに掲げて開催した『労働者怒りの総決起集会』では、『賃下げに屈した労組指導部を許さない』と連合加盟労組の執行部を批判した」とある。
◎上記事の著作権は[zakzak]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 安倍首相、FBで極左暴力集団について発信 『狼の牙を折れ』三菱重工爆破事件 民主・枝野氏との関係指摘 2014-11-03 | 政治
◇ 山本太郎氏を警察当局が「極左暴力集団」と認定する中核派が絶賛 2013-11-09 | 政治
................
↧
「革マル派」は今…安倍首相VS枝野氏で注目 「反原発運動」や「賃下げ反対運動」に乗じて、組織拡大狙う
↧