「闇社会の守護神」、元特捜部検事の田中森一さん死去
朝日新聞 2014年11月22日12時55分
東京地検と大阪地検の元特捜部検事で、元弁護士の田中森一(たなか・もりかず)さんが22日、東京都内の病院で死去した。71歳だった。朝日新聞の取材に対し、親交のある知人が明らかにした。
長崎県出身。1971年に検事に任官し、特捜部時代には撚糸工連汚職や阪大ワープロ汚職などの捜査に携わり、「特捜のエース」とも呼ばれた。バブル経済期の88年に弁護士に転身。戦後最大の経済事件といわれた「イトマン事件」の主犯・許永中元受刑者らと共謀し、東京の商社・石橋産業から96年に額面約179億円の約束手形を詐取したとして古巣の東京地検特捜部に逮捕された。
保釈されて上告中だった2007年6月、検事時代の裏話や検察を辞めた後の政治家、暴力団との交流を明かした「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」(幻冬舎)を出版。ベストセラーになった。石橋産業事件で08年2月に懲役3年の実刑が確定し、弁護士資格を失った。服役中の10年2月には別の詐欺事件でも実刑が確定。12年11月の仮釈放後は東京で執筆や講演などの活動をしていた。
関係者によると、今年2月に胃がんが再発したことが分かり、今秋から入院していたという。(川見能人、阿部峻介)
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◇ 検察を支配する「悪魔」 田原総一朗+田中森一(元特捜検事・弁護士)2007年12月5日 第1刷発行
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◇ 田中森一著『反転・闇社会の守護神と呼ばれて』幻冬舎刊 2007-08-03 | 本/演劇…など
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