産経ニュース 2015.2.25 19:52更新
【オウム公判】「打ち合せでサリンと発言」林郁夫受刑者 高橋克也被告第22回公判
地下鉄サリン事件など4事件で起訴された元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第22回公判が25日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。証人尋問で、地下鉄事件の散布役だった元教団幹部の林郁夫受刑者(68)=無期懲役が確定=が出廷。事件前日に犯行の打ち合わせがあった際、高橋被告もいる場で「躊躇(ちゅうちょ)なく『サリン』という言葉を使った」と証言した。
高橋被告は地下鉄事件について、「まかれたのがサリンとは知らなかった」と無罪を主張している。これで証人出廷した散布役と送迎役の計4人のうち、この打ち合わせでサリンの発言を認めたのが2人、否定も2人となり証言が食い違っている。
林受刑者によると、事件直後に高橋被告から「治療してください」と依頼を受けて注射したという。「自ら治療を頼んできた人は他にいなかったので鮮明に覚えている」と述べた。
また、事件の被害者らに涙ながらに謝罪した。その上で、「今回が最後の機会になる」として、20年間の思いなどをつづった手紙を披露したいと裁判長に訴えたが、認められなかった。
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「強制捜査でオウムつぶれる」=サリン散布で阻止狙う-高橋被告公判・東京地裁
時事通信 2015/02/25-12:29
地下鉄サリン事件の殺人罪などに問われたオウム真理教元信者高橋克也被告(56)の裁判員裁判が25日、東京地裁で開かれた。証人出廷した元幹部林郁夫受刑者(68)は、サリン散布を引き受けた理由について「強制捜査があれば、確実にオウムはつぶされると思ったから」と証言した。
林受刑者は、故村井秀夫幹部からサリン散布を指示された際、「たくさんの人が死ぬと思い、やりたくないと思った」と振り返った。一方で、「オウムは唯一真理を実践するところ。影の組織がオウムを毒ガス攻撃していると思っていた」と当時の認識を語った。
証言によると、事件前夜、東京・渋谷のマンションで散布役と運転手役らが集まり、翌朝8時に一斉にまくことが決まった。林受刑者は「その際、サリンという言葉をちゅうちょなく使っていた」と証言した。
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「サリンの袋、突いた」=林受刑者、遺族に謝罪-オウム公判・東京地裁
時事通信 2015/02/25-18:12
オウム真理教元信者高橋克也被告(56)の裁判員裁判は25日午後も東京地裁で続いた。証人出廷した元幹部林郁夫受刑者(68)は、サリンを地下鉄の車両内に散布した状況について「サリンの袋を床に落とし…(傘で)突きました」と、声を詰まらせながら証言した。
林受刑者は地下鉄事件を自首し、無期懲役判決を受けた。現在の心境を問われ、「なぜあそこまで麻原(松本智津夫死刑囚)を信じたのか」と悔やんだ。「生きていく価値がないが、自分の法廷でご遺族が証言してくださったことを支えに、しっかりと生きているつもりです」と述べ、謝罪した。
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◇ オウム高橋克也被告 第21回公判 井上死刑囚が証言「『サリンをまくから運転手をするように』と伝えた」 2015-02-20 | オウム真理教事件
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オウム高橋克也被告 第22回公判 林郁夫受刑者証言「高橋被告もいる場で、『サリン』という言葉を使った」
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