殺害された少年 LINEで呼び出されたか
NHK NEWS WEB 2月26日 18時04分
川崎市の河川敷で、中学1年の男子生徒が殺害された事件で、警察は男子生徒がインターネットの「LINE」で知り合いから呼び出されたとみて、通信記録などから特定を進め、今後事情を聴くことにしています。
今月20日、川崎市の多摩川の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が首を刃物で刺されるなどして殺害された事件では、事件が起きたとされる午前2時ごろ、上村さんが少年とみられる複数の人物と現場方向に向かう姿が近くの防犯カメラに写っていました。
上村さんは事件の数時間前の前日夜、自宅で母親と夕食を取ったあとに外出したということで、警察は上村さんがふだん使っているインターネットの「LINE」で知り合いから呼び出されたとみています。
上村さんの携帯電話は今も見つかっておらず、警察は「LINE」の運営会社から通信記録を取り寄せて呼び出したとみられる人物の特定を進め、今後事情を聴くことにしています。
■LINEで事件やいじめ相次ぐ
無料でメッセージをやり取りする「LINE」に関連した事件やいじめは、各地で相次いでいます。
このうち、おととし広島県呉市の山中で当時16歳の女子生徒が殺害され、16歳から21歳の男女7人が事件に関わったとして逮捕された事件では、その後の裁判の中で「LINE上での悪口のやりとりをきっかけに、監禁や暴行を決めた」と指摘されています。
また、LINEでのやりとりがいじめにつながったケースも多く、おととし熊本市内の高校に通っていた女子生徒が自殺したケースでは、「LINE」への書き込みがきっかけでいじめを受けていたことが明らかになっています。
いじめや不登校などの相談を受け付けている「全国webカウンセリング協議会」によりますと、LINEが関連したいじめやトラブルの相談件数は、おととし497件だったものが、去年は10月までの統計で1610件と急増しています。
協議会の安川雅史理事長は「閉ざされた空間でやりとりするため、相手の発言に腹が立つと思ったら、みんなで悪口を言って孤立させてしまうケースなどがある。ただ、むやみに禁止しても、トラブルになったときに逆に子どもが相談しにくくなることもあるので、大人もその特性を十分理解して子どもたちに教育することが必要だ」と指摘しています。
■LINEの危険知らせるアプリ
LINEを通じたやりとりで、子どもたちがいじめやトラブルに巻き込まれないようにしようと、東京・港区のIT企業は、LINEの中で交わされる会話の中から、いじめや犯罪を連想させる単語が使われた場合に保護者に危険を知らせるスマートフォン用のアプリを開発し、無料で公開しています。
このアプリは去年6月から無料で公開されていて、およそ1500人の保護者に利用されているということです。保護者と子どもがこのアプリを使うと、子どもが友人などとLINEを通じて行った会話で、「暴力」や「脅し」など、いじめや犯罪を連想させる単語が使われた場合、システムが前後の文脈を分析して危険かどうか判断します。
そのうえで、危険と判断された場合、保護者が閲覧できる専用のページに「いやがらせ」や「不当な要求」などの可能性があると警告する表示が出されます。
保護者は子どもの会話のすべてを見ることはできず、子どものプライバシーにも配慮しているということです。
アプリを開発したエースチャイルドの西谷雅史CEOは「子どもたちは事態が深刻になると保護者に隠してしまうことがある。アプリを通じて子どもがいつもと違う状態にあるのではないかと気づいてもらい、親子でしっかりコミュニケーションをとるきっかけにしてもらいたい」と話しています。
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関連; 川崎中1(上村遼太さん)殺害事件 死亡推定時刻の1時間前にLINEやりとり 悩みを打ち明けられない子供たち 2015-02-26 | 社会/生命犯 問題
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少年の足に多数のすり傷 引きずられたか
NHK NEWS WEB 2月26日 12時04分
川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、男子生徒の足には多数のすり傷が残っていて、警察は、数十メートルにわたって引きずられたとみて、近くの防犯カメラに写った少年とみられる複数の人物の特定を急いでいます。
今月20日、川崎市の多摩川の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が殺害された事件では、首に致命傷とみられる深い傷があるほか、腕などに木の棒で殴られたような痕が確認されています。さらに警察の調べで、足には多数のすり傷が残っていたことが分かりました。
上村さんは、刃物で殺害されたとみられる所から数十メートル離れた草むらで、衣服を着ていない状態で見つかりました。さらに事件が起きたころ、上村さんの携帯電話から、無料でメッセージをやり取りする「LINE」で不自然な通信が確認され、何者かに勝手に操作された可能性も出ています。
現場近くの防犯カメラには、事件が起きた時間帯に上村さんが少年とみられる複数の人物と現場方向に向かう姿が写っていました。
警察は、上村さんが暴行を受けて殺害され、その後、草むらまで引きずられたとみて、防犯カメラに写った複数の人物の特定を急ぐとともに、「LINE」の運営会社から通信記録を取り寄せるなどして状況を詳しく調べています。
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1か月前に暴行した少年グループが関与か
NHK NEWS WEB 2月25日 11時51分
川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、男子生徒はおよそ1か月前に年上の少年グループに顔を殴られ、大けがをしていて、警察は、このとき暴行した人物が事件に関与していないか、捜査を進めています。
今月20日、川崎市の多摩川の河川敷で近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が殺害された事件では、首に刃物で刺された致命傷とみられる深い傷があるほか、顔や腕などにも多数の傷があり、警察は複数の人物から執ように暴行を受けたとみています。現場近くの防犯カメラの映像には、事件が起きたころの時間帯に上村さんが複数の少年とみられる若者と現場方向に向かう姿が写っていました。
これまでの警察の調べで、上村さんは事件のおよそ1か月前、顔を殴られ、あざができるほどの大けがをしていますが、友人によりますと年上の少年グループを挙げて「目をつけられ殴られた」と話していたほか、スマートフォンなどで無料でメッセージをやり取りするLINEに「殺されるかもしれない」などと書き込んでいたということです。
上村さんは去年の11月ごろから少年グループと一緒にいるのが頻繁に目撃されていて、警察は1か月前に暴行した人物が今回の事件に関与していないか、交友関係を中心に捜査を進めています。
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