ファンサービスのサイン攻めに選手は「勘弁してよ」
日刊ゲンダイ2012年2月9日
<中日>
「正直言ってやり過ぎちゃうかなと思います」
中日の選手会長を務める吉見一起(27)がこう言った。「やり過ぎ」というのは練習後はもちろん、ときには練習中もしなければならないサインのファンサービスのことだ。
<選手会長の吉見も監督に直訴>
「僕は選手には野球を最優先に考えてほしい。『勝つことが最大のファンサービス』と言った落合(前)監督の言葉はまさにその通りで、僕はそれが正しいことだと思う。阪神だっていつも甲子園が満員だったのに、負けだしたらお客さんが減ったじゃないですか。強いから(球場に)見に来てくれるのであって5位、6位じゃあ、いくらファンサービスしたってお客さんは来てくれない」
そして、こう続ける。
「サインすることがファンサービスじゃない。監督にはそれも伝えているんです。もっといろんな形があると。サインを断るだけで『(今年から)ファンサービスするんじゃないのか』となる。監督に『サインだけがファンサービスじゃない』と伝えても『サインくらいしてやれ』と言うんで、どうしたらいいのか困っています。キャンプの段階でこれですからね。シーズンが始まったら大変。今までだってサインしてなかったわけじゃない。みんなできる範囲でしてきた。それでも足を止めてサインしろというのは……。だから、選手には断り方に気をつけろと言ってます。できるだけ不快にさせないよう『練習が終わるまで待って』とか『すいません』と一言いうだけでも違うから。もうそうしないとキリがない。それはさすがに選手の調整に響くんじゃないか、というイベントも正直あった」
吉見は選手から苦情が出ると球団に話をしに行くというが、状況はなかなか改善しないという。
「ファンと選手が近過ぎるのも良くないと思いました。サインに応じていると『今度○○のサイン会やってくれ』とか頼んでくるんです。このままじゃあ、向こうの言いなりというか、何でもアリになる」
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〈来栖の独白2012/02/09 Thu.〉
ほんとに、バカ高木。予想した通りだ。勝てばいいんだ。勝つことが1番のサービス。それ以外のサービスは球団に任せればいい。 ったく、バカな高木。吉見や選手を苦しめるなよ。
それと、人間にはどうしても怠け心が巣食っている。落合さんみたいな怖い監督でなければ、懈怠の心がつけ込んでくる。そこへもってきて、他へ色気(サイン等サービス)をだしてちゃぁ、常勝チームが一気にBクラスへ転落だ。高木も球団も、揃って大馬鹿だ。
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◆落合博満『オレ流采配』/「完全試合直前」山井の交代、アライバ謎のコンバート、WBCボイコット・・・2011-11-28 | 野球・・・など
落合博満「今明かされる『オレ流采配』の真実」
「完全試合直前」山井の交代、アライバ謎のコンバート、WBCボイコット・・・
現代ビジネス2011年11月28日(月)フライデー
■落合博満監督の信念は〈最大のファンサービスは、あくまで試合に勝つこと〉。最後までブレることはなかった
例えば0-1の敗戦が続いたとする。普通なら、打線の奮起を促すところだが、中日・落合博満監督(57)は違う。
〈投手陣を集め、こう言うだろう。「打線が援護できないのに、なぜ点を取られるんだ。おまえたちが0点に抑えてくれれば、打てなくても0対0の引き分けになる。勝てない時は負けない努力をするんだ」〉〈試合は「1点を守り抜くか、相手を『0』にすれば、負けない」のだ〉
0―1ではなかったものの、第1戦、第2戦ともに延長戦を2―1のロースコアで制した日本シリーズの戦いぶりに、確かに?オレ竜野球?の真髄が見て取れた。〈 〉内の言葉はすべて、落合監督の10年ぶりの書き下ろし作―その名もズバリ、『采配』(ダイヤモンド社)内での言葉だ。本誌は11月21日発売の本書をいち早く入手。そこには?不言実行の男?が胸に秘めていた「オレ流采配の真実」が記されていた。いくつか抜粋しよう。
*采配(1)絶対的信頼
3度も三冠王を獲った男が「投手力」を中心とした守りの野球を推し進めたのは〈私の好みではなく、勝つための選択〉だった。そしてその大事な投手陣を、落合監督は完全に任せ切った。
〈監督を務めて8年間、私が先発投手を決めたのは一度しかない。就任直後の2004年、開幕戦に川崎憲次郎を先発させた試合だ。つまり、私が監督になってからの2試合目からはすべて、森繁和ヘッドコーチが決めていた〉
誰が先発か知らない日もあった。
〈顔は怖いし、言葉遣いが少々乱暴に聞こえることもあるが、選手に対して並々ならぬ愛情を持っているのがよくわかる男だ〉
とは彼の森コーチ評だ。一度、実力を認めたら、責任持って100%任せ切る。この胆力と信頼が部下を育てるのだ。
*采配(2) 勝つことが最優先
'07 年の日本シリーズ第5戦。先発の山井大介(33)は8回まで日本ハム打線をノーヒットに抑えていた。完全試合達成となれば日本シリーズ史上初の快挙だったが、落合監督が9回のマウンドに送ったのは守護神・岩瀬仁紀(37)だった。
〈この日本シリーズの流れを冷静に見ていった時、もしこの試合に負けるようなことがあれば、札幌に戻った2試合も落としてしまう可能性が大きいと感じていた〉〈私はドラゴンズの監督である。そこで最優先しなければならないのは、「53年ぶりの日本一」という重い扉を開くための最善の策だった〉
ここで降板させたら、何と言われるか。だが、点差はわずかに1点。山井は右手薬指のマメを潰している―邪念を振り払い、選択したのが岩瀬の投入だった。
〈私の采配を支持した人には日本シリーズを制した監督が多いな、ということ以外、メディアや世間の反応については、どんな感想を抱くこともなかった。(中略)采配の是非は、それがもたらした結果とともに、歴史が評価してくれるのではないか〉
周囲に惑わされず、勝利のために最善を尽くす。リーダーはブレてはいけないのだ。
*采配(3)「アライバ」シャッフル
落合采配・最大のミステリーとしてファンの間で語られているのが、セカンド・荒木雅博(34)&ショート・井端弘和(36)の「アライバコンビ」のシャッフルだろう。6年連続でゴールデングラブ賞を獲った二人の守備位置を、 '10 年シーズンから落合監督は入れ替えたのだ。
〈彼らの適性だと判断した〉〈?慣れによる停滞?を取り除かなければいけない〉
というのがその理由。この年、荒木は自己最多の20失策を記録。井端は体調不良もあり、リタイア。コンバートは失敗に見えた。だが、指揮官はへこたれない。
〈この先、(荒木が)二塁手に戻るようなことがあれば、間違いなく以前を遥かに超えたプレーを見せるはずだ。遊撃手を経験したことにより、荒木の守備力は「上手い」から「凄い」というレベルに進化しているのだ〉
*采配(4) ベテラン重用の理由
落合政権下でレギュラーを奪取した生え抜きの野手はなんと、森野将彦(33)だけ。「若手を使わず、ベテランを贔屓する」と批判される所以(ゆえん)だが、この点、落合監督は否定しない。まだ時間がある若手と先がないベテラン、〈どちらがここ一番の場面で力を出すのか。それを考えると、ベテランを起用せざるを得ない〉と明言しているのだ。実際、日本シリーズで和田一浩(39)、谷繁元信(40)らが活躍しているだけに重い言葉である。
冷や飯を食わされている側にも目を向けよう。1年目から3割近い打率をマークしたのに出場機会が激減。「落合にスポイルされている」とファンに噂されている藤井淳志外野手(30)については、新聞紙上でのコメントと同様、〈勝負どころの打球判断に不安を感じていた〉と語っていた。だが、他の選手もエラーはする。彼が目の敵にされた理由はおそらく、別頁のこんな記述の中にある。
〈何も反省せずに失敗を繰り返すことは論外だが、失敗を引きずって無難なプレーしかしなくなることも成長の妨げになるのだ〉〈注意しなければ気づかないような小さなものでも、「手抜き」を放置するとチームに致命的な穴があく〉
*采配(5) WBCよりも契約
輝かしい成績を残したオレ竜、唯一の暗部が第2回WBCだろう。落合監督は代表監督就任を固辞。ドラゴンズの選手たちも辞退したことで、「球団をあげてボイコットするのか!」と批判されたのだ。
監督は今も納得がいっていない。自分は「優勝に向けて全力を尽くす」という中日との契約を優先させるべきであり、選手たちは〈契約書には明記されていない仕事をする場合には本人の意思が第一に尊重されるべき〉だったからだ。
「辞退理由を述べろ」との当時の論調はこう退けた。〈(故障など)選手のコンディションとは、言わば一事業主にとって?企業秘密?なのである〉と。
連覇しても解任。その無慈悲な現実を突きつけられた落合監督が口にしたのは、「契約だから」という一言だった。
オレ流とミスターとの比較、若手を伸ばすコツなど、同書には他にも落合節がビッシリ。自らの人生を采配するヒントになること、うけあいだ。
「フライデー」2011年12月2日号より
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◆原優勝手記で落合挑発? WBC選手出さず、故障者隠し…
2009年9月25日16時56分配信 夕刊フジ
優勝手記での巨人・原辰徳監督(51)の挑発的な発言に対し、中日・落合博満監督(55)がどう反撃するか。消化試合になった28日からの今季最後のナゴヤドーム3連戦にも興味がわき、本番のクライマックスシリーズ(CS)が面白くなってきた。
24日付の読売新聞のスポーツ面に載った原監督の優勝手記。興味深かったのは、今年3月に行われたWBCの日本代表選手に中日が1人も派遣しなかった件に関してだ。
「WBCに中日の選手は一人も出場しなかった。どんなチーム事情があったかは分からないが、日本代表監督の立場としては『侍ジャパン』として戦えるメンバーが中日にはいなかったものとして、自分の中では消化せざるを得なかった」
全員出場辞退した中日勢抜きでWBCを連覇した結果があるから言える言葉だが、その後に刺激的な発言が続いている。
「野球の本質を理解した選手が多く、いつもスキのない野球を仕掛けてくる中日の強さには敬服するが、スポーツの原点から外れた閉塞感のようなものには違和感を覚えることがある。今年最初の3連戦、しかも敵地で中日に3連勝出来たことは格別の感があった」
チームの機密を盾に故障者も明かさない落合流管理野球を真っ向から批判したようなもの。それだけに、落合監督としても黙って受け流せる言葉ではないはず。
巨人のリーグ3連覇が決まった後、「オレがこの状況に手をこまねいていると思うか? 見くびるな」と声を大にし、10月17日から始まる3位とのCS第1ステージ、21日からのリーグ優勝の巨人との第2ステージへ向け万全の備えを宣言している。
今季ペナントレース最後の顔合わせになる28日からのナゴヤドーム3連戦にも興味が出てくる。本来なら単なる消化試合に過ぎないが、原監督の刺激的な優勝手記で何が起こっても不思議ではなくなったからだ。見どころ満載のCSのリハーサルとしてハプニングがあるのかどうか。乞うご期待だ。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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