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Channel: 午後のアダージォ
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成年後見 財産使い込み37億円

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成年後見制度“信頼揺るがす事態”
NHK 2月26日 4時28分
認知症のお年寄りなどに代わって第三者が財産を管理する「成年後見制度」で、財産が使い込まれる被害が、最近の16か月間におよそ37億円に上ることが最高裁判所の調査で分かりました。
最高裁は、制度への信頼を揺るがす深刻な事態だとして、対策の検討を急いでいます。
「成年後見」は、認知症で判断力の衰えたお年寄りなどに代わって、親族のほか、弁護士や司法書士などが後見人となって財産を管理する制度です。
高齢化に伴い利用者が増える一方で、財産が使い込まれる被害が相次ぎ、最高裁判所は被害の実態を全国の家庭裁判所を通じて調査しました。
その結果、おととし6月から去年9月までの16か月間に被害の報告が314件あり、被害総額はおよそ36億9800万円に上ることが分かりました。
このうち306件は、親族が財産を管理していたケースで、1件の被害額が2億円に上るものもありました。
被害は特に去年に入ってから急増し、月平均の被害額はおよそ3億円に達しているということです。
最高裁は対策の1つとして、信託銀行などと連携した資産管理の仕組みを新たに設け、今月から運用を始めていますが、「後見制度の信頼性を揺るがすような深刻な被害が相次いでいる。後見人の指導の在り方も含めて効果的な対策を考えていきたい」と話しています。
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〈来栖の独白〉
 一昨年から、家裁へ被後見人の財産状況の報告をしなくてよいということになった。後見人の数が増え、裁判所が対応しきれなくなったのではないか。高齢者、とりわけ認知症の高齢者にとって後見人の必要は感じるが、後見人の質は重要視されるべきだ。後見人を志願する者は自己の所得を申告しなければならないが、問題の起きるところは単に所得の多寡だけではないだろう。


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